JRバス関東「グラン昼特急8号」(InterCity DD)大阪→東京 乗車記
目次
完成度の高い車両 新型「プレミアムドリーム」の登場はあるのか?
以上、JRバス関東「グラン昼特急8号」の乗車の模様をお届けしました。私自身、スカニア/バンホール製の2階建て車両に乗車したのは、今回が2度目。
とりわけ、日本向け高速路線仕様「InterCity DD」に乗車したのは、今回が事実上初でしたが、車両自体の完成度の高さは「さすが欧州車!!」と思いました。
「静かな走行音」「安定した走り」「揺れの少なさ」「軋み音の少なさ」「トランク容量の大きさ」など・・・目を見張る点が多かったです。
この車両専用に開発された「グランドリーム」用3列クレイドルシートも、この車両と良く合っている印象を受けました。
最前席の足元も広く、この車両であれば夜行便「ドリーム号」でも快適に眠れることが出来そうです。
とはいえ、2階建てバスならではの「上下動の揺れ」は如何ともしがたく、こればかりはどうしようもないのかなぁという気がします。
それにしても、三菱エアロキングの製造中止によって、大量輸送できる車両の調達が事実上出来なかった事業者、とりわけJRバスグループにとって、今回ご紹介した「InterCity DD」の登場は、導入までの多大な苦労があったとはいえ、まさに「渡りに船」だったのではないでしょうか。
そして、これら事業者にとって、この度の「InterCity DD」の登場は、「効率良い旅客輸送」という課題に対して、解決策のひとつを見い出すことが出来たかもしれません。
この度のコロナ禍によって、「InterCity DD」の普及が今後どの様に推移するかは見通せない状況ですが、残存する三菱エアロキングの置き換えを進める必要があることを考えると、少なくてもJRバスグループを中心に、4列「青春ドリーム」仕様及び3列&4列「グランドリーム」仕様の増備は今後進むかもしれません。
一方で、2列「プレミアムシート」を搭載した「プレミアムドリーム」の新型車が登場するのか・・・これに関しては、私自身、現時点においては懐疑的な考えを持っています。
といいますのも、ここ数年来、「プレミアムドリーム」の設定便数が減少傾向で、コロナ禍での臨時ダイヤにおいても1往復のみの運行に留まっていること、「ドリーム号」のグレードを「青春ドリーム」と「グランドリーム」に集約する傾向が見受けられること、現行の「プレミアムシート」が必ずしも最新の保安基準を満たした構造になっていないこと、そして、最新の保安基準を満たした「プレミアムシート」を開発する余力が事業者側に残っているのか不明(懐疑的)であることが考えられるからでして、個人的にはこの見立てを裏切って新型「プレミアムドリーム」が登場することを期待したいところですが、現状においてはどうしても悲観的な見立てをせざるを得ないかなぁという気がします。
色々と書きましたが、今回ご紹介した「グランドリーム」仕様の「InterCity DD」、お勧めの車両の一台です。
特に、「昼特急便」の最前席での眺望は、素晴らしいのひとこと。
是非とも、その素晴らしさを味わっていただきたいです。
現在は、コロナ禍における臨時ダイヤでの運行のため、運行時刻が変わることがあります。
運行ダイヤなど最新情報は、JRバス関東や西日本JRバスの公式サイトなどでご確認をお願いいたします。
■高速バス各線の運行・運休・運行再開状況
東京・新宿~京都・大阪・三宮<ドリーム号>
東京・新宿~京都・大阪<昼特急号>
【乗車データ】
- 乗車日:2021/04/07
- 乗車区間:
大阪駅JR高速バスターミナル→バスタ新宿(新宿高速バスターミナル) - 運行会社:JRバス関東
- 車両:スカニア・バンホール/InterCity DD(TDX24)
- 年式:2020年式
- 所属:東京支店
- 社番:D670-20503
- ※大阪〜三ヶ日間は西日本JRバスの乗務員が、三ヶ日〜東京間はJRバス関東の乗務員が乗務を行っています。
【おまけ】動画にしてみました
今回ご紹介したJRバス関東「グラン昼特急8号」乗車の様子を動画にしてみました。
宜しければご覧いただけると幸いです。
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