少し前の話になりますが、冬の流氷観光シーズン前に、都市間バス「ドリーミントオホーツク号」(札幌~北見・網走)に乗車し、網走へ行って来ました。
とある目的を果たすために網走へ行ったのですが、残念ながらその目的を果たすことは出来ず、その1週間後に出直しすることになったのですが、それはさておき、今回と次回の2回に分けて、都市間バス「ドリーミントオホーツク号」の乗車の模様をご紹介します。
「ドリーミントオホーツク号」については、以前に網走発の北海道中央バス担当便に乗車した時の模様をご紹介しましたが、この時は確か夏に乗車したかと記憶しています。
ですが、今回は寒さが厳しい真冬。
厳寒の高速道路、そして石北峠を走破する「ドリーミント号」の様子をご紹介するのは、恐らく今回が初です。
厳しい真冬の環境下で札幌と北見・網走間の主要交通機関として活躍する姿を、この記事で少しでも感じ取っていただけると幸いです。
1回目の今回は、札幌発網走行きの網走バス担当便の乗車した時の様子をご紹介します。
札幌夕方発の便で網走へ
やって来たのは、札幌テレビ塔の東側に位置する中央バス札幌ターミナル。
北海道中央バスの基幹バスターミナルとして機能しており、建物内には飲食店や同社の総務、労務部門を除く各部署が入居しています。
築半世紀以上経つバスターミナルではありますが、この姿が見られるのも、あと数年になりそうです。
現在、札幌市と地権者の間で再開発事業の計画が進められており、隣接する北海道電力本店ビルや、現在閉鎖中の旧北海道四季劇場(地権者は竹中工務店)を含めて一帯を再開発し、バスターミナルやホテル、オフィスなどが入居する高層ビルを建築することになっています。
報道などによれば、最短で2029年度の開業を目指しているとのことで、北海道新幹線札幌延伸に合わせて、今後工事が進められていくことになるのでしょうね。
バスのりばは1階部分になります。
乗車券カウンター、券売機、案内所、待合室、売店を完備し、快適な環境でバスを待つことが出来ます。
往路で乗車したのは、中央バス札幌ターミナル16時30分発の便。
この便は、網走バスが運行を担当します。
乗車したのは、こちらの車両。
網走バス網走営業所所属1161号車(三菱エアロクイーン QTG-MS96VP)です。
「ドリーミントオホーツク号」専用車として、日々網走と札幌の間を往復しています。
カラーリングは、同社の貸切車両用カラーと共通になっています。
かつては、「ドリーミントオホーツク号」専用のカラーリングを採用していましたが、ある時期から同社の貸切車両用カラーと共通になり、現在に至っています。
気になる網走バス「ドリーミントオホーツク号」の車内は・・・
車内は、3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様。
ブルー系のシートモケットが目立ちます。
また、夜行便での運用を想定しているのか、窓側座席には通路カーテンを後付けしています。
シートは、天龍工業製の夜行高速用シートを採用。
一般的な夜行用シートになっています。
もちろん、フットレスト(足置き台)、レッグレスト、シートテーブルも完備。
各座席にはコンセントも設置しています。
車内専用スリッパは、フットレスト(足置き台)裏側に入っています。
尚、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ブランケットの貸出は停止しています。(2022年2月19日現在)
「ドリーミントオホーツク号」では、車内でテレビ・ラジオ・DVD放映サービスが実施されます。
かつては、テレビ・ラジオ・DVD放映サービスを実施する高速バスが数多くありましたが、現在は全国的に見てもすっかり姿を消し、北海道内の都市間バスでもテレビ・ラジオ・DVD放映サービスを実施するのは、この「ドリーミントオホーツク号」のみとなってしまいました。(画像の一部にモザイク処理を施しています。)
テレビ、ラジオ、DVDの音声は、肘掛下のマルチステレオコントローラーと備え付けのヘッドホンで聞きます。
「ドリーミントオホーツク号」のテレビ・ラジオ・DVD放映サービスは、2022年3月31日をもって終了となります。
『札幌北見網走線「ドリーミントオホーツク号」におけるテレビ・ラジオ・映画放映サービスの終了及びプライベートカーテンサービスの開始について』(北海道中央バス公式サイトより)
画像はありませんが、トイレは車内中央部の階段を下りた突き当たりに設置。
ハッカのエキスが入ったおしぼりは、トイレ上部に置かれています。
以上、網走バス「ドリーミントオホーツク号」の車内を簡単に紹介しましたが、夜行バスと同様の車内サービスのおかげで、約6時間のバスの旅を快適に過ごせられること間違いないでしょう。
途中休憩は1箇所のみ 厳寒の高速道路と国道を網走へ向けて・・・
バスは発車の5分前(16時25分)に中央バス札幌ターミナル5番のりばに入線します。
昼行便の始発は札幌駅前ターミナルとなっており、札幌駅前ターミナルから乗車される方が数的には多い印象を受けます。
「ドリーミントオホーツク号」の札幌側のりばは、昼行便と夜行便でのりばが異なります。
昼行便は札幌駅前ターミナルが始発となりますが、夜行便は中央バス札幌ターミナルが始発となり、札幌駅前から乗車する出来ませんので、特に夜行便を利用される方は注意が必要です。(夜行便は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2022年2月19日現在運休中となっています。)
16時30分、バスは定刻に中央バス札幌ターミナルを発車。
若干渋滞気味の札幌市中心部を抜け、国道275号などを経由して、道央自動車道札幌インターへと向かいます。
16時53分、札幌インターを通過。
ここから先は、比布北ジャンクションまで道央自動車道を走行後、比布北ジャンクションから上川層雲峡インターまで旭川紋別自動車道を走行し、上川層雲峡インターからは、国道39号などの一般道を走行します。
雪道の高速道路を、安定の走りで北見、網走へと向かいます。
このバスの途中休憩は1回。
中央バス札幌ターミナルから1時間40分程走行した、上川郡比布町の比布大雪パーキングエリアで約10分間の開放休憩を実施します。
こちらでは、18時27分から13分間停車しました。
ご覧の通り、比布大雪パーキングエリアは、トイレと自販機のみの簡素な造りになっています。
乗車時間も長いことから、飲食物は乗車前に購入しておくことを強くお勧めします。
比布大雪パーキングエリアを発車したバスは、比布北ジャンクションから旭川紋別自動車道へ。
上川層雲峡インターで旭川紋別自動車道を降り、ここから先は、国道39号をひた走ります。
先には峠越え(石北峠の通過)が待っています。
上川郡上川町と北見市(旧留辺蘂町)の境にある国道39号石北峠は、旭川市と北見市を結ぶ最短ルートとなっている一方で、道内屈指の「走行に気を遣う峠」としても知られています。
かつてはトラックが頻繁に行き交う峠としても知られていましたが、近年は旭川紋別自動車道の整備で交通量が減少していることもあり、すれ違う車の数も随分と減った印象を受けます。
温泉街で有名な層雲峡地区を通過すると、いよいよ峠越えの開始です。
圧雪の峠道を、バスは難なくと上っていきます。
19時52分、石北峠頂上を通過。
ここから先の北見側は、カーブが連続します。
バスもスピードを落とし、慎重に峠を下ります。
峠を下りきり、これまた温泉で有名な温根湯地区、そして北見市留辺蘂地区を過ぎると、北見市中心部まであと少しです。
21時過ぎ、北見市の市街地に入ります。
北見西7号線にて数名の乗客を降ろしたバスは、10分程で北見バスターミナルに到着します。
こちらで大半の乗客が下車し、車内に残ったのは私と女性の乗客1名の計2名。
全員、終点の網走バスターミナルまで乗車するとのことで、北見から先の途中停留所は全て通過することになりました。
北見バスターミナルを発車したバスは、引き続き国道39号を網走へ向けてひた走ります。
右手に、JR北見駅が見えて来ました。
ひっそりとしています。
北見バスターミナルを発車すること約30分、美幌町市街地手前の高野地区にある美幌高野インターから、高規格道路の美幌バイパスに入ります。
通常、美幌地区にて降車がある場合は、国道39号を直進し美幌駅前ターミナルへ向かいますが、降車客がいない場合は美幌バイパスを走行するとのこと。
迂回経路を設定し、臨機応変に対応しているそうです。
美幌バイパスを降り、女満別町内を走行したバスは、真っ暗の網走湖を左手に眺めながら網走市内へ。
市街地の街の明かりが見えて来ました。
右手にJR網走駅が見えると、終点の網走バスターミナルまでもうすぐです。
そして、22時25分、定刻より15分早く、バスは終点の網走バスターミナルに到着。
心地良い疲れを感じながらバスを降りると、外は一面の雪模様でした。
乗客を降ろし、車内の忘れ物点検を済ませたバスは、バスターミナル裏手の車庫へ回送。
約2年ぶりの「ドリーミントオホーツク号」全区間乗車の旅でしたが、1人掛けのシートに身を委ねて景色を見ているうちに移動時間があっという間に過ぎていった・・・そんな感覚の快適な6時間のバス旅でございました。
【乗車データ】
- 乗車日:2022/01/22
- 乗車区間:
中央バス札幌ターミナル→網走バスターミナル - 運行会社:網走バス
- 車両:三菱/エアロクイーン(QTG-MS96VP)
- 年式:2016年式
- 所属:網走営業所
- 社番:1161
この後、近くのホテルにチェックインし、早めに就寝。
翌日、目的を果たすことが出来なかったとある乗りバスを敢行し、帰路につくわけですが・・・この続きは次回といたします。
【おまけ】動画にしてみました
現在、Youtubeにて公開しています。
宜しければご覧いただけると幸いです。




