JRバス関東「グラン昼特急8号」(InterCity DD)大阪→東京 乗車記
夜行便「ドリーム号」の昼バージョンとして2001年に開設され、以来20年近くに渡って若年層のみならず年配者にも好評を得ている高速バスであります。
東京〜京都・大阪間「昼特急号」については、何度かこのブログでご紹介しましたが、昨今のトピックとして、やはりスカニア/バンホール製の新型ダブルデッカー「InterCity DD」の導入を挙げないわけにはいなかいでしょう。
私自身、これまで乗車の機会を伺っていましたが、実は過日、スカニア/バンホール製の新型ダブルデッカー「InterCity DD」を使用した「グラン昼特急号」乗車する機会があり、乗車してまいりました。
今回はその時の模様をご紹介します。
新型ダブルデッカー「InterCity DD」を使用した「グラン昼特急号」・・・乗車前から期待が膨らみます。
尚、過去にご紹介した東京〜大阪間「昼特急号」の乗車記は、以下のリンクからお読みいただくことが出来ますので、よろしければ是非どうぞ。
従来の「グランドリーム」仕様を更にブラッシュアップした車内
やって来たのは、JR大阪駅直結の大阪駅JR高速バスターミナル。「昼特急号」や関東方面「ドリーム号」のみならず、東海・北陸・中国・四国方面ヘ向かうJR高速バスの発着拠点としても知られています。
コロナ禍の影響で、一部の便に運休が発生しています。
今回私が乗車したのは、大阪駅JR高速バスターミナル10時10分発の「グラン昼特急8号」。
発車の10分前にはのりばに入線し、乗車改札が行われます。
乗車した車両はこちら。
JRバス関東東京支店所属D670-20503号車(スカニア/バンホール製「InterCity DD」TDX24)です。
ベルギーのバンホール社が製造する2階建てバス「アストロメガ」の日本向け高速路線仕様で、エンジンをはじめとするパワートレインはスウェーデンのスカニア社製を採用しています。
日本でも複数の事業者が「アストロメガ」を導入していますが、日本向け高速路線仕様「InterCity DD」として導入しているのは、現在のところJRバス5社(JRバス関東・JRバステック・西日本JRバス・JR東海バス・JR四国バス)と京王バス、フジエクスプレスの計7社です。
気になる車内の様子は・・・
乗車改札を受け、車内に入ります。
まずは2階席から。
2階席は、この車両用に開発された「グランドリーム」仕様の3列独立クレイドルシートが29席配置されています。
黒地に白のチェックが入ったシートモケットが目立ちますね。
座席と通路を仕切るカーテンは、中央列座席を含めた全席に設置されています。
シートの構造自体は、先代「グランドリーム」用クレイドルシートと同じですが、モケット地が一新されたのと、座面の一部とバックレストの一部、フットレスト、レッグレストに合皮が採用されています。
シートをフルリクライニングすると、この様になります。
フットレストとレッグレストです。
ご覧の通り、合皮をまとっています。
2階最前列座席に設置されている足置き台(フットレスト)です。
足元が広く、ゆったりと足を休ませることが出来ます。
これで昼間の眺望が良いとなると・・・2階最前席は「特等席」なのではと感じました。
肘掛け下には、モバイル用充電ポートが設置されています。
先代「グランドリーム」用クレイドルシートではコンセントを採用していましたが、こちらのシートではUSBポートを採用しています。
最前方に設置されているモニターです。
自動放送に合わせて、各種案内が表示されます。
続いて、1階席をご紹介。
1階席は、4列シートが10席分配置されています。
シートは、メーカー純正のものを採用。
前席下が空洞となっているため、足を伸ばすことも出来ます。
モバイル充電用のUSBポートは、前席下部に設置しています。
トイレは、1階中央出入口を入ってすぐのところにあります。
決して広くないため、あくまで緊急用と考えたほうが良さそうです。
以上、「グラン昼特急8号」の車内を簡単にご紹介しましたが、これまでの「グランドリーム」仕様をブラッシュアップした、完成度の高い車内の造りが印象に残りました。
新型コロナ対策について
今回乗車した便の新型コロナウイルス対策は、以下の様になっておりました。
【主な新型コロナ感染症対策】(乗車当時のものです)
・座席使用制限:なし
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし
※2階全席と1階一部席に通路カーテンを設置。
・運行終了時の車内消毒:実施
※オゾン発生器を使用した車内除菌を実施。
・エアコンの外気導入:実施
・休憩時の車内換気:実施
・その他:
乗務員のマスク着用 など
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