庄内交通「夕陽号」京都・大阪線 (大阪→酒田) 簡単な乗車記 ~約1年ぶりの運行再開から再運休へ~

夜行バス,高速バス乗車記

南海バス「サザンクロス」酒田線 ・406

庄内交通「夕陽号」大阪線 ・231

写真は、南海バス(本社:堺市)と庄内交通(本社:鶴岡市)が運行する夜行高速バス「大阪・京都〜鶴岡・酒田線」です。

2017(平成29)年4月に運行を開始し、直通交通機関がない両地間を結ぶ交通機関として運行し続けてきましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、2020(令和2)年3月23日から約1年間、2021(令和3)年3月17日まで運休していました。

その後、大阪など6府県の緊急事態宣言が2021年2月末に解除されたことを受けて、2021年3月18日より運行を再開。
繁忙期になる筈のゴールデン・ウィークにかけて運行を続けるかと思いましたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要減退が止まらないことなどの理由から、2021年4月19日より再度運休となりました。

現在、関西3府県(大阪府・京都府・兵庫県)に3度目の緊急事態宣言が出されており、解除の目処が立っていないことから、運行再開までには暫く時間を要するものと思われますが、実は、再運休直前の2021年4月中旬に、大阪発の庄内交通担当便に乗車する機会を得ました。
今回は、その時の模様をご紹介します。

鮮やかな「夕陽号」カラー 充実した車内設備

「大阪・京都~鶴岡・酒田線」は、南海バスと庄内交通が共同で運行する夜行高速バス。
運行会社によって路線名称が異なり、南海バスは「サザンクロス」酒田線庄内交通は「夕陽号」京都・大阪線と呼んでいます。

乗車した車両はこちら。
庄内交通「夕陽号」大阪線 ・231_101

庄内交通「夕陽号」大阪線 ・231 リア
庄内交通酒田営業所所属231号車(いすゞガーラHD QTG-RU1ASDJ)です。
同路線用および東京駅・TDL線用に導入された2017年式の車両で、東京駅・TDL線用と合わせて3台導入されました。
この車両を含めた2台が京都・大阪線用に充てられています。
独特な車体外観と鮮やかな「夕陽号」カラーが良く合っている印象を受けます。

気になる車内の様子は・・・

車内は、3列独立シート28人乗りの夜行高速仕様。
青系のシートモケットとカーテン類がひと際目立ちます。
座席と通路を仕切るカーテンは、全席に装備している南海バス便とは異なり、庄内交通便は窓側座席のみに装備されています。

庄内交通「夕陽号」大阪線 ・231 車内

シートは、天龍工業製の夜行高速用シートを採用。
可動式枕を搭載している他、肘掛け下にはコンセントを装備しています。

庄内交通「夕陽号」大阪線 ・231 シート

写真はありませんが、足置き台(フットレスト)、レッグレストを完備。
リクライニング角度も深く、道中ゆったりと休むことが出来ます。

車内中央部は、冷水やお茶などセルフサービスにて提供するサービスコーナーを設置。
但し、現在は諸事情により使用が停止されています。

庄内交通「夕陽号」大阪線 ・231 サービスコーナー

車内中央部にはトイレを完備。
途中の開放休憩があるとはいえ、いざという時にありがたい設備です。

庄内交通「夕陽号」大阪線 ・231 トイレ

以上、庄内交通「夕陽号」京都・大阪線の車内をご紹介しましたが、所要13時間以上のバス旅を快適に過ごせられる充実した車内設備が特徴といえましょう。


新型コロナ対策について

今回乗車した便の新型コロナウイルス対策は、以下の通りです。

【主な新型コロナ感染症対策】(乗車当時のものです。)
・座席使用制限:なし
 ※窓側座席のみ通路カーテン付き。
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:あり
 ※消灯時に前方遮蔽カーテンをセット。
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【いすゞ自動車】バスの室内空調の操作方法について
・休憩時の車内換気:実施
・その他:
 車内抗菌処理実施済み
 プラズマクラスターイオン発生装置を設置
 乗務員のマスク着用 など


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