ウィラーエクスプレスW167便「リボーン(Reborn)」(新浦安・東京→大阪) 乗車記

夜行バス,高速バス乗車記

東京・名古屋・大阪などを起点に全国各地へ高速乗合バスを運行している「ウィラーエクスプレス」(WILLER EXPRESS)

ウィラーエクスプレス「リボーン」

ウィラーエクスプレス 新潟「リラックス」<NEW>

ウィラーエクスプレス 名古屋「リラックス」<NEW>

豊富なシートグレードと多彩な運賃設定、そして女性受けしそうな外観・車内で人気のある高速バスです。

「ウィラーエクスプレス」ついては、このブログでも数回乗車記として取り上げましたが、実は以前から乗車してみたいと思っていた車両がありまして、この度乗車することが出来ました。
その車両とは・・・・こちらの3列シェル型シートを搭載した「Reborn(リボーン)」です。

ウィラーエクスプレス 仙台「Reborn(リボーン)」 ・776
ウィラーエクスプレス「Reborn(リボーン)」の外観

ウィラーエクスプレス「リボーン」 車内
ウィラーエクスプレス「Reborn(リボーン)」の車内

いったいどんな車両なのか、今回は「Reborn(リボーン)」に東京から大阪まで乗車した時の模様をご紹介します。

豪華高速バスブーム時に「ビジネスクラス」の代替として登場した「Reborn(リボーン)」

ウィラーが「Reborn(リボーン)」の運行を始めたのは、2017(平成29)年2月。
現在は除籍されている3列シート車「ビジネスクラス」(乗客定員16名、パウダールームトイレ付き)の代替車両として登場しました。

ウィラーエクスプレス 大阪「ビジネスクラス」 ・232
ウィラーエクスプレス「ビジネスクラス」

ウィラーエクスプレス 大阪「Reborn(リボーン)」 ・575
ウィラーエクスプレス「Reborn(リボーン)」初代車両

折しも、この時期は「ドリームスリーパー」(関東バス・両備ホールディングス)「ドリームルリエ」(JRバス関東・西日本JRバス)といった個室型豪華夜行バスが登場した時期とも重なり、「豪華高速バスブーム到来か?」とマスコミなどで大々的に取り上げられました。

「Reborn(リボーン)」の最大の特徴は、「眠り」にこだわったシート構造にあるといえるでしょう。
乗客定員を18名に抑えてシートピッチを出来るだけ広くしたことや、後を気にせずにリクライニング出来る「シェル構造」にしたこと、リクライニングとチルトを組み合わせることで最大155度のリクライニング角度を実現したことなど、あらゆる点において「眠り」にこだわっているといいます。

当初は、東京~大阪線で運行を始めましたが、好評を受け、後に東京~名古屋線、東京~仙台線、東京~新潟線にも投入されていきます。
しかし、2020年初頭からの新型コロナウイルス感染拡大に伴う減便により、現在は東京~大阪間1路線で運行されています(2021年5月1日現在)。

あらゆる点で「眠り」にこだわった「Reborn(リボーン)」の車内

やって来たのは、千葉県浦安市にある東京ベイ東急ホテル
JR新浦安駅から東京ベイシティ交通の路線バスに乗車し、総合公園バス停で下車、目の前にあります。
ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729 東京ベイ東急ホテル_01

今回乗車した大阪行きW167便は、こちら東京ベイ東急ホテルが始発。
ホテルのエントランス前がのりばかなぁ・・・と思いきや、その向かいのリムジンバスが使用しているバス停がのりばとなります。
ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729 東京ベイ東急ホテル_02

到着後、しばし待っていると、大阪行きW167便がのりばに到着します。
ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729 東京ベイ東急ホテルにて_01

今回乗車した車両は、こちらのウィラーエクスプレス大阪営業所所属729号車
2019年式の最新型三菱エアロクイーンで、オプションパーツを装着した精粋なフロントマスクが特徴です。
ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729_01

乗務員の改札を受け、車内に入ります。

気なる車内の様子は・・・

先述の通り、車内は2+1配列の3列シェルシート18人乗り「Reborn(リボーン)」専用仕様となっています。
シート幅は約60cm、シートピッチは約150cm、リクライニング角度は約155度と、長身の方でもゆったりと出来る広さを有しています。
一方で、シート幅を広げたのとシェルタイプを採用していることで、通路はかなり狭く、カニ歩き状態で移動しないとスムーズに移動することが出来ません。

ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729_03 車内

シートは、回りが気にならないシェルタイプを採用。
後の乗客に気兼ねすることなくリクライニング出来るのが、このタイプのシートの最大のメリットです。

ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729_04 シート

シートをフルリクライニングすると、この様になります。
写真ではさほど倒れていないように見えますが、実際に座ってみると、リクライニングとチルトを併用した「ゆりかご」構造になっているからか、かなり深く倒れている感覚になります。

ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729_05 シート フルリク時

シートには可動式枕を搭載していますが、サイズは決して大きくありませんので、市販のネックピローを持参すると良いでしょう。

ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729_06 可動式枕

シートの操作は全て電動式となっており、コントローラーはシェル内壁右側に備えられています。
同じくシェル内壁右側には、シートポケットもあります。

ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729_07 シートコントローラなど

携帯電話・スマートフォンの充電に便利なコンセントは、右側の肘掛先端に設置されています。

ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729_08 コンセント

反対の左側肘掛付近には、読書灯のスイッチとドリンクホルダーが備えられています。

ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729_08 ドリンクホルダー・読書灯スイッチ

前席下にはフットレストと靴入れを完備。
フットレストは靴を脱いで使用します。

ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729_09 フットレスト

前席上部には大型テーブルを設置。
テーブル上部を手前に引いて使用します。
パソコン仕事も可能な大きさですが、「ドリームスリーパー」の様な完全個室ではないため、実際にはちょっとした飲食など必要最小限での使用に限られそうです。

ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729_10 大型テーブル

新型コロナ感染拡大防止の観点から、毛布(ブランケット)の貸与を取りやめている事業者が多い中、この便では小さいながらもブランケットの貸与が実施されていました。

ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729_10 ブランケット

中央列座席用の荷物棚です。
同様の荷物棚は名鉄バス「プレミアムワイド」でも採用されていますが、カバンやコートなど、ちょっとした手荷物を置くのに便利です。
荷物棚の奥にはミラーが設置されており、小物類などを落としても見つけやすくする工夫がなされています。

ウィラーエクスプレス_大阪「リボーン」 729_11 中央列荷物棚

その他、写真はありませんが、車内では無料のWi-fiサービスと独自のコンテンツサービス「WILLER THEATER(ウィラーシアター)」を提供。
Wi-fiの接続設定することでインターネットが楽しめる他、事前に専用アプリをダウンロードし、車内Wi-fiに接続するだけで、人気映画・バラエティ・オーディオブックなどを無料で楽しむことが出来ます。

尚、この車両にはトイレが装備されていません。
どうしてもトイレが気になる方は、乗車前に済ませておく、必要以上の水分補給を避けるなどの工夫が必要かもしれませんね。


新型コロナ対策について

今回乗車した便の新型コロナウイルス対策は、以下の様になっておりました。

【主な新型コロナ感染症対策】(乗車当時のものです)
・座席使用制限:なし
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし
 ※消灯時に前方遮蔽カーテンをセット。
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【三菱ふそう】新型コロナウィルス新生活様式への対応
・休憩時の車内換気:実施
・その他:
 ウイルス対策装置(深紫外線LEDが搭載された空間除菌消臭装置「Aeropure」)の導入
 乗車前の検温実施
 乗務員のマスク着用 など


(次ページに続きます。)