四国の香川県高松市に本社を置き、本州各地や四国島内、九州福岡へ高速バスを運行している高速バス専業会社四国高速バス株式会社。
四国高速バス「ハローブリッジ号」
香川県内の主要バス会社3社(現在は2社)が共同出資して設立し、高松・坂出~東京新宿線「ハローブリッジ号」を皮切りに、大阪、神戸、四国島内、名古屋、そして九州へ路線網を広げて来ました。
コロナ騒動の時は収入源を確保しようと貸切バス事業に参入するなどしましたが、その後順次運行を再開し、現在は東京新宿・名古屋・京都・大阪・神戸・四国島内(徳島・松山・高知)・九州福岡へ高速バスを運行しています。
今回ご紹介するのは、ズバリ「四国高速バスで福岡から神戸まで移動してみた」というお話です。
九州福岡からの帰路の一部として敢行したのですが、当初は別のルートで移動する予定でした。
何故に単独事業者のバスで移動することになったのか、そして道中はどうだったのか、順次ご紹介していきましょう。
プロローグ
前回の記事「10年選手の「はかた号」専用車(西日本鉄道「はかた号」0003)」の続きになります。

西鉄の夜行高速バス「はかた号」で九州に到着した私。
西鉄「はかた号」 0003
この日は福岡の街で所用などを済ませ、ホテルへ移動し宿泊となりました。
翌日、この日も午前中は所用などを済ませ、いよいよ今回の九州訪問の目的を果たすために、博多駅から西鉄の連節バス「Fukuoka BRT」に乗車します。
乗車したのは、ダイムラー製の連節バス「シターロG」。
欧州車らしい乗り心地を堪能しながら、目的地へ向かいます。
西日本鉄道「Fukuoka BRT」 愛宕浜 0201(ダイムラー シターロG)
バスに揺られること30分弱で、目的の場所に来ました。
福岡では「ミュージシャンの聖地」ともいわれている「福岡サンパレス ホテル&ホール」です。
今回の九州訪問の最大の目的・・・それは、こちらで福岡サンパレス ホテル&ホール開催されたKBC九州朝日放送のラジオ番組「PAO-N」のイベントへの参加でした。
SNSなどで多くの方がイベントの模様を書き込みしていますので詳細は割愛しますが、「面白かった」「楽しかった」という言葉では言い尽くせない、最高の3時間のイベントでした。
で、イベントが終わりに近づく頃、九州高速バス予約センターから、私のスマホ宛にあるショートメールが届きます。
なんと、この日乗車するバスが大雪の影響で運休するというのです。
そのバスがこちら。
両備ホールディングス(本社:岡山市)の福岡~岡山間夜行高速バス「ペガサス号」です。
実はこの日、「ペガサス号」と他の高速バスを乗り継いで福岡から大阪まで移動する予定でした。
ところが、「ペガサス号」が大雪の影響で運休。
これは代替経路を探さなければなりません。
終演直後、代替経路がないかと「ハイウェイバスドットコム」を見ていたところ、なんと、四国高速バスの福岡発高松行き夜行高速バス「さぬきエクスプレス福岡号」に1席だけ空席があったのです。
しかも、予定通り運行するということから、すぐざま座席予約とオンライン決済を済ませ、なんとか途中の高松までの移動は確保することが出来ました。
四国高速バス「さぬきエクスプレス福岡号」 3081(イメージ)
となると、高松へ行くからには「うどんを食べてから高速バスで関西へ移動しよう!」いうことになるわけでありまして、検討した結果、高松からJR予讃線の普通電車で少しだけ西へ戻った後、丸亀から同じ四国高速バスの神戸・大阪行き「さぬきエクスプレス神戸大阪号」に乗車して神戸まで移動しよう・・・ということになったのです。
四国高速バス「さぬきエクスプレス神戸大阪号」 2770(イメージ)
それにしても、この日の福岡のホテル代は、APAホテルクラスのビジネスホテルでも1泊数万円で殆どが満室。
危うく真冬の福岡で野宿の可能性もあったわけで、本当に運が良かったというか紙一重の代替経路確保でありました。
とりあえずひと安心したところで、イベント会場の福岡サンパレス ホテル&ホールをあとにします。
(次ページに続きます。)