北都交通「高速はこだて号」簡単な乗車記【札幌～博多間　日本縦断　高速バスだけの旅　北上編】

2020年4月8日昼行高速バス,高速バス乗車記

札幌～博多間を高速バスだけで縦断しようという旅企画『札幌～博多間　日本縦断　高速バスだけの旅』。

東京新宿から岩手県北自動車南部支社「MEX青森」で青森へ移動し、

岩手県北自動車南部支社「MEX青森」乗車記【札幌～博多間　日本縦断　高速バスだけの旅　北上編】

https://hiroshi-project.jp/2020/04/iwate-kennpoku-bus-mex-aomori-impression.html

札幌～博多間を高速バスだけで縦断しようという旅企画『札幌～博多間　日本縦断　高速バスだけの旅』。姫路から京王バス東の夜行高速バス「プリンセスロード」（新宿神戸姫路線）で東京に戻り、東京都八王子市でちょっと変わったバスを実見した私。いよいよ、本州最北端青森への移動を開始します。今回の旅のゴールまで、もうひと踏ん張り。『札幌～博多間　日本縦断　高速バスだけの旅　北上編』4日目の後半です。シャンパンゴールドとオレンジのカラーリングが目立つ「MEX青森」東京から乗車したのは、こちらのバスでした。岩手県北...

津軽海峡フェリー「ブルーハピネス」で北海道に戻って来ました。

いよいよラストスパート。
ゴールの札幌へ向けて移動を続けます。

『札幌～博多間　日本縦断　高速バスだけの旅　北上編』5日目です。

お馴染みのグリーンストライプのバスで札幌へ

津軽海峡フェリー「ブルーハピネス」で函館港に到着した私。（写真はイメージです。）

函館タクシー（函館帝産バス）の函館港連絡バスで函館駅へ向かいます。

いつのもラッキーピエロ（函館駅前店）で遅い昼食を済ませ、

函館駅前バスターミナルからは、北都交通の札幌～函館間都市間バス「高速はこだて号」でゴール地を目指します。
今回はこちらのバスに乗車しました。

北都交通バス事業部・大曲営業所所属3831号車（いすゞガーラHD　QRG-RU1ASCJ）です。
グリーンストライプの北都交通カラーを纏った、道央圏ではお馴染みのカラーリングです。

北海道ならではバス旅が楽しめる「高速はこだて号」

気になる「高速はこだて号」の車内は・・・

「高速はこだて号」の函館駅前ターミナル発車時刻は16時18分。
始発は湯の川温泉地区ですが、バスは発車のおよそ10分前に入線します。

乗務員の改札を受け、車内に入ります。

車内は、3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様。
フットレスト（足置き台）、レッグレスト、USBポートの他、毛布、スリッパを装備しており、約5時間半のバス移動を快適に過ごせられるようになっています。
但し、この車両は、昼行便の運用を前提としているからか、通路カーテンは装備されていませんでした。
トイレは、車内中央部の階段を下りた突き当たりに設置されています。

この路線に限ったことではありませんが、北海道の長距離都市間バスは、写真の様な3列独立シート車で運行される路線が多く、運行区間によっては鉄道よりも便利なため、他地域と比較しても恵まれている地域といえるかもしれません。

16時18分　函館駅前ターミナル発車

バスは16時18分定刻に函館駅前ターミナルを発車。
五稜郭駅前、昭和4丁目、桔梗、七飯町鳴川、新函館北斗駅の各停留所に停車し、途中の八雲まで一般道（国道5号）を北上します。

函館近郊の国道5号といえば、こちらの通称「赤松街道」が有名です。

函館市桔梗町から七飯町峠下の旧道区間14.3kmにわたって約1200本ほどのアカマツの並木が植えられており、「歴史国道」「日本の道100選」にも選定されている名所です。
観光シーズンは車で混み合うため、バスも遅延することがありますが、「高速はこだて号」に乗車した際は是非とも見ておきたい場所です。

新函館北斗駅を発車したバスは、大沼公園、森町を経由して八雲インターへ。
途中の森町付近では、右手に噴火湾を望むことが出来ます。

19時40分～20時00分　有珠山SAにて開放休憩

すっかり暗くなった18時10分、八雲にて最後の乗車扱いを行ったバスは、18時14分に八雲インターから道央自動車道に入ります。
ここから札幌市内までは、ひたすら道央自動車道を走行。
夜空を見ながらのハイウェイクルージングになります。

「高速はこだて号」は、八雲経由便と大沼公園インター経由便（直行便）の2系統体制になっており、便や運行会社によって休憩場所が異なります。
今乗車している便は、完全ワンマン運行のため、途中休憩が2回設定されています。

1回目の休憩場所は、八雲インターから30分程走行した場所になる静狩パーキングエリア。
こちらでは、18時43分から12分間停車しました。
トイレと自販機のみの設備しかないということもあり、用事を済ませるな否やすぐにバスに戻る乗客が大半でした。

2回目の休憩場所は、静狩パーキングエリアから40分程走行した有珠山サービスエリア。
こちらでは、19時40分から20分間停車しました。
静狩パーキングエリアとは違い、有珠山サービスエリアはトイレ、自販機の他、売店、フードコーナーを完備していますが、この時間は、売店、フードコーナーが閉店しているため、飲食物はバス乗車前に購入しておくことをオススメします。

バスもラストスパートに向けてひと休み。
ゴールの札幌まであと2時間、もう一息です！

21時57分　札幌駅前ターミナル到着

20時00分、乗客が全員揃ったところでバスは有珠山サービスエリアを発車。
室蘭、登別東、苫小牧東といった聞きなれたインターを通過し、21時05分、千歳恵庭ジャンクションを通過。
ゴールの札幌まで、あと一息です。

21時21分、札幌南インターを通過し、バスは札幌市内へ。
5分程で大谷地バスターミナルにて降車扱いのために停車し、30分程走行した札幌中心部の降車停留所（時計台前、北2西3）に停車後、バスは定刻7分遅れの21時57分に終点の札幌駅前ターミナルに到着しました。

いつも見慣れている場所ですが、約10日ぶりに降り立った札幌の地は、何処となく違った景色に見えました。

【乗車データ】　

乗車日：2020/02/27
乗車区間：
函館駅前ターミナル→札幌駅前ターミナル
運行会社：北都交通
車両：いすゞ/ガーラHD（QRG-RU1ASCJ）
年式：2014年式
所属：バス事業部・大曲営業所
社番：3831

あっという間の10日間　『札幌～博多間　日本縦断　高速バスだけの旅』

こうして、約10日にわたった『札幌～博多間　日本縦断　高速バスだけの旅』は、無事に完遂いたしました。

新型コロナウィルス感染拡大が噂される中での旅でしたので、「人ごみを避ける」「マスク常時着用」「こまめな手洗い・うがい」などなど・・・今回はとにかく感染症対策に気を配りながらの旅でした。
平常時であれば、もっと短い行程で移動することも出来ますが、感染症対策で身体の負担を軽減する意味合いから、今回はホテルでの宿泊も増やしました。
まずは、無事に札幌に戻って来ることが出来、今のところ何事もなく生活できていることに安堵しております。

今回の旅で改めて感じたのは、「高速バスって便利だなぁ」ということでした。
短・中距離路線から、1,000km超えの長距離路線まで、様々なバスに乗車しましたが、数回乗り継ぐだけで北海道から九州までの長距離移動が出来ることに、「日本の高速路線バス網もここまで来たか・・・」と、旅の途中で感慨に耽ってしまいました。
ここまで来たのには、ひとえに各事業者様の努力と数多くの利用者のおかげであり、私も一利用者ではありますが、今日の路線網の充実には感謝しなければなりません。
現在、日本全体が非常に厳しい状況ではありますが、とにかく今の状況が一日も早く落ち着いて、普段通りに旅が出来る日が戻って来ることを切に願っております。

尚、今回の旅の模様については、同人誌という形で残すことを考えております。
いつになるかは分かりませんが、お待ちいただけると幸いです。

最後に、今回の旅の行程と記事リンクを改めてご紹介して、この記事を締めたいと思います。
お読みいただきまして、ありがとうございました。