京王バス南「nearくる」【札幌～博多間 日本縦断 高速バスだけの旅 北上編】
札幌～博多間を高速バスだけで縦断しようという旅企画『札幌～博多間 日本縦断 高速バスだけの旅』。
姫路から京王バス東の夜行高速バス「プリンセスロード」（新宿神戸姫路線）で東京に戻って来ました。
移動中にスマートフォンで調べものをしていたところ、
東京都郊外にてちょっと変わったバスが運行を開始した！
という情報を目にしたのです。
「そうだ！今日は東京でほぼ終日フリータイム。折角なので見に行こう！」
ということに相成りまして、東京バスタ新宿到着後、早速電車に乗ってそのバスを見に行きました。
東京都郊外で走り始めた「ちょっと変わったバス」とはいったい・・・
『札幌～博多間 日本縦断 高速バスだけの旅 北上編』4日目の前半です。
高尾線開業に合わせて造成された住宅地である駅で、法政大学多摩キャンパスへのアクセス駅としても知られています。
駅前のバスのりばからは、法政大学行きのバスが多数運行されている他、八王子駅、西八王子駅、ゆりのき台、東京家政学院などへ行くバスも運行されています。
今回ご紹介するバスはこちら。
2020（令和2）年2月22日に運行を開始した京王バス南のめ小01系統「nearくる」（にゃーくる）です。
見ての通り、コミュニティバスなどで使用される小型バス（トヨタハイエース）で運行されます。
元々、めじろ台駅～ゆりのき台間には、京王バス南の路線バス（め82系統・め83系統）が運行されていますが、今回運行を開始した「nearくる」は、め82系統の日中時間帯運行便の一部を減便した上で、運行経路の変更と車両の小型化を実施することで、コミュニティバスに近い運行形態にしたのが特徴です。
中でも、一番の注目点は、運賃の支払い方法です。
通常、路線バスを利用する際は、現金、ICカード、バスカード、定期券などで運賃を支払うのが一般的ですが、このバスは、何と運賃の支払いで現金を利用することが出来ません。
運賃の支払いで利用出来るのは、交通系ICカード、クレジットカード、QRコード決済（PayPay、ドコモd払いなど）のみ。
完全なるキャッシュレス決済バスとなっているのです。
現金、シルバーパス、1日券、回数券、各種割引などは利用できませんので、注意が必要です。
「nearくる」は、めじろ台駅バスのりばの1番のりばから発車します。
等間隔運行ということもあり、時刻表は随分と割り切った簡素なものになっています。
バスの乗車口には、タブレットと路線図が設置されています。
乗車方法ですが、
タブレットの操作が慣れるのに時間を要するのかなぁと感じましたが、運賃の支払いをキャッシュレスに絞ったというのは、今時の流れなのでしょうね。
もっとも、運転席回りのスペースの確保という別の目的も感じられましたが・・・。
所要時間は、めじろ台駅～ゆりのき台間の乗り通しで約20分。
気になる運賃は、ゆりのき台住宅地エリア内が150円、ゆりのき台住宅地エリア～東京高専・三田・めじろ台駅間が300円となっており、ゆりのき台～めじろ台駅間乗り通しでは従来の路線バスと比較して割高になっています。
ゆりのき台住宅地内のバスのりばも見てみました。
バスの停車位置が白線で分かるようになっている他、バス停もガードレールに括り付けられているだけのスマートな構造になっています。
感覚的には、西鉄が運行する「のるーと」のミーティングポイントに近いものがありますが、等間隔運行路線であれば、この様なバス停の設置方法もありなのかなぁ・・・と思いました。
今後、利用者の反応などを見ながら、他地区への展開やサービスの本格導入が検討されるかと思いますが、家の近くまで来てくれるという点では便利なバスである一方で、300円という運賃設定は、既存路線の110円増かつシルバーパスや回数券が利用不可という点で、不便に感じるかもしれません。
個人的には、西鉄「のるーと」の様なタクシーに近いサービスであれば、より利用者に受け入れてもらえるのでは？と思いますが、「nearくる」の運行で得られたデータをどの様に精査し、今後のサービスにどう生かすのか・・・今後の事業者の動きに期待したいところです。
【乗車データ】
そして、決められたタイムリミットまであと僅か！
果たして、無事に札幌まで辿り着けるのか？
次回
「あの人気路線に初乗車！」
お楽しみに。
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姫路から京王バス東の夜行高速バス「プリンセスロード」（新宿神戸姫路線）で東京に戻って来ました。
移動中にスマートフォンで調べものをしていたところ、
東京都郊外にてちょっと変わったバスが運行を開始した！
という情報を目にしたのです。
「そうだ！今日は東京でほぼ終日フリータイム。折角なので見に行こう！」
ということに相成りまして、東京バスタ新宿到着後、早速電車に乗ってそのバスを見に行きました。
東京都郊外で走り始めた「ちょっと変わったバス」とはいったい・・・
『札幌～博多間 日本縦断 高速バスだけの旅 北上編』4日目の前半です。
キャッシュレス限定の小型バス
やって来たのは、東京都八王子市の京王高尾線めじろ台駅です。高尾線開業に合わせて造成された住宅地である駅で、法政大学多摩キャンパスへのアクセス駅としても知られています。
駅前のバスのりばからは、法政大学行きのバスが多数運行されている他、八王子駅、西八王子駅、ゆりのき台、東京家政学院などへ行くバスも運行されています。
京王電鉄バス め06 法政大学行き
今回ご紹介するバスはこちら。
見ての通り、コミュニティバスなどで使用される小型バス（トヨタハイエース）で運行されます。
元々、めじろ台駅～ゆりのき台間には、京王バス南の路線バス（め82系統・め83系統）が運行されていますが、今回運行を開始した「nearくる」は、め82系統の日中時間帯運行便の一部を減便した上で、運行経路の変更と車両の小型化を実施することで、コミュニティバスに近い運行形態にしたのが特徴です。
中でも、一番の注目点は、運賃の支払い方法です。
通常、路線バスを利用する際は、現金、ICカード、バスカード、定期券などで運賃を支払うのが一般的ですが、このバスは、何と運賃の支払いで現金を利用することが出来ません。
運賃の支払いで利用出来るのは、交通系ICカード、クレジットカード、QRコード決済（PayPay、ドコモd払いなど）のみ。
完全なるキャッシュレス決済バスとなっているのです。
現金、シルバーパス、1日券、回数券、各種割引などは利用できませんので、注意が必要です。
実際に乗車してみて・・・気になる運賃は？
ものは試しに乗車してみます。「nearくる」は、めじろ台駅バスのりばの1番のりばから発車します。
等間隔運行ということもあり、時刻表は随分と割り切った簡素なものになっています。
バスの乗車口には、タブレットと路線図が設置されています。
乗車方法ですが、
- 乗車口に設置のタブレットで降車スポット番号を入力する
（降車スポット番号は、タブレット下の路線図に記載されています。） - 「乗車人数」をタッチする
- 乗車する人数を入力する
- 「乗る」をタッチする
- 運賃を支払う
タブレットの操作が慣れるのに時間を要するのかなぁと感じましたが、運賃の支払いをキャッシュレスに絞ったというのは、今時の流れなのでしょうね。
もっとも、運転席回りのスペースの確保という別の目的も感じられましたが・・・。
所要時間は、めじろ台駅～ゆりのき台間の乗り通しで約20分。
気になる運賃は、ゆりのき台住宅地エリア内が150円、ゆりのき台住宅地エリア～東京高専・三田・めじろ台駅間が300円となっており、ゆりのき台～めじろ台駅間乗り通しでは従来の路線バスと比較して割高になっています。
ゆりのき台住宅地内のバスのりばも見てみました。
感覚的には、西鉄が運行する「のるーと」のミーティングポイントに近いものがありますが、等間隔運行路線であれば、この様なバス停の設置方法もありなのかなぁ・・・と思いました。
試験的要素が強い「nearくる」
「nearくる」では、京王の路線バスでは珍しい「狭い住宅地の中にまで乗り入れる運行経路」に、「割り切ったバス停のかたち」、そして「キャッシュレス決済限定の運賃収受方法」など、いくつかの新しい試みが取り入れられており、試験的要素が強い路線であるという印象を受けました。今後、利用者の反応などを見ながら、他地区への展開やサービスの本格導入が検討されるかと思いますが、家の近くまで来てくれるという点では便利なバスである一方で、300円という運賃設定は、既存路線の110円増かつシルバーパスや回数券が利用不可という点で、不便に感じるかもしれません。
個人的には、西鉄「のるーと」の様なタクシーに近いサービスであれば、より利用者に受け入れてもらえるのでは？と思いますが、「nearくる」の運行で得られたデータをどの様に精査し、今後のサービスにどう生かすのか・・・今後の事業者の動きに期待したいところです。
【乗車データ】
- 乗車日：2020/02/26
- 乗車区間：
めじろ台駅～ゆりのき台 - 運行会社：京王バス南
- 車両：トヨタ/ハイエースコミューター（QDF-GDH223B）
- 年式：2020年式
- 所属：高尾営業所
- 社番：T72091
次回予告
札幌～博多間を高速バスだけで旅をするという企画も、残りあと2路線。そして、決められたタイムリミットまであと僅か！
果たして、無事に札幌まで辿り着けるのか？
次回
「あの人気路線に初乗車！」
お楽しみに。
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