南国交通「ランタン号」 乗車記【札幌~博多間 日本縦断 高速バスだけの旅 九州番外編】

昼行高速バス, 高速バス乗車記

札幌~博多間を高速バスだけで縦断しようという旅企画『札幌~博多間 日本縦断 高速バスだけの旅』

前回、西日本鉄道「フェニックス号」と産交バスを乗り継いで、「ブルートレインたらぎ」を訪れた時の模様をご紹介しました。

西鉄「フェニックス号」 6016

ブルートレインたらぎ


「ブルートレインたらぎ」で1泊した私は、翌日、多良木駅前から産交バスを乗り継いで人吉インターへ。
産交バス 多良木駅前バス停
産交バス 多良木駅前バス停

産交バス 人吉 ・377
産交バスの日野リエッセ

産交バス 人吉 ・・35_01「じゅぐりっと号」
人吉駅前と人吉インターを結ぶ産交バス「じゅぐりっと号」

更に、人吉から南下して鹿児島へ向かい、とある高速バスに惜別乗車します。

『札幌~博多間 日本縦断 高速バスだけの旅 九州番外編』の2日目です。

九州産交バス「きりしま号」で鹿児島へ・・・

福岡、熊本、宮崎、鹿児島及び新八代駅方面に、1日100本以上の高速バスが発着する人吉インターバス停
JR肥薩線人吉駅とともに、人吉・球磨地域のターミナルとしての役割を果たしています。
西鉄「フェニックス号」 9907 人吉インターにて
人吉インターに到着する福岡行き「フェニックス号」(西日本鉄道担当便)

人吉インターからは、こちらの九州産交バス「きりしま号」(熊本~鹿児島)で鹿児島へ向かいます。
九州では比較的見かける韓国現代製「ユニバース」です。
九州産交バス「きりしま号」 1279

車内は、4列シート45人乗りのトイレなし昼行高速バス仕様になっています。
熊本~鹿児島間でこの仕様はちょっとキツイかなぁという気もしますが、人吉~鹿児島間であれば、我慢出来る範囲内かなぁと思います。
九州産交バス「きりしま号」 1279 車内

九州産交バス「きりしま号」 1279 シート

人吉インターを発車したバスは、九州自動車を南下し、鹿児島へと向かいます。
九州産交バス「きりしま号」 1279 人吉インターにて

九州産交バス「きりしま号」 1279 九州自動車道を南下

鹿児島空港、高速帖佐、下伊敷の各バス停に停車したバスは、2時間程で鹿児島中央駅に到着。
到着後、食事やちょっとした撮影などを済ませ、次に乗車するバスを待ちます。
九州産交バス「きりしま号」 1279 鹿児島中央駅前到着


【乗車データ】 
  • 乗車日:2020/02/22
  • 乗車区間:
    人吉インター→鹿児島中央駅前(南国交通バスターミナル)
  • 運行会社:九州産交バス
  • 車両:現代/ユニバース(LDG-RD00)
  • 年式:2016年式
  • 所属:熊本営業部高速バス営業所
  • 社番:1279

運行を終了する長崎~鹿児島間高速バス「ランタン号」 

鹿児島から乗車したのは、こちらの高速バスでした。
南国交通「ランタン号」 1215
2020(令和2)年3月31日をもって運行を終了する長崎~鹿児島間高速バス「ランタン号」です。

2009(平成21)年11に長崎県交通局が単独で路線を開設し、その1年4か月後の2011年3月に南国交通が運行に参入、今日まで運行を続けて来ました。

鹿児島県と長崎県を直接結ぶ交通機関としては、空路(エアーニッポン(ANK)→同社撤退により2001年8月からはオリエンタルエアブリッジ(ORC)が運航)がありましたが、2009年11月より従来の2往復から1往復に減便されることになり、長崎県交通局が「高速バスの需要がある」と見込んで路線開設に踏み切ったといわれています。

マスコミ報道などによると、2018年度の輸送人員は7432人で、1便当たり乗客10.3人。
2016年発生の熊本地震による高速道路の寸断で、一時、運行時間が長くなったことを機に客離れが進み、南国交通も運行継続が難しいと判断、この度の廃止を決断した模様です。

今回私が乗車したのは、鹿児島中央駅15時00分発の南国交通担当便。
大阪線「さつま号」(現在は廃止)や福岡線「桜島号」で活躍していた、写真の南国交通鹿児島営業所所属1215号車(三菱エアロエース LKG-MS96VP)が充てられていました。
バスは発車の5分~10分前に入線、乗車改札が行われます。
南国交通「ランタン号」 1215 鹿児島中央駅改札中

気になる「ランタン号」の車内は・・・

車内は、3列独立シート28人乗りの夜行高速仕様。
トイレは、車内中央部の階段を下りた突きあたりに設置されています。
南国交通「ランタン号」 1215 車内

シートは、フットレスト(足置き台)とレッグレストを完備。
長時間の乗車でも疲れにくい構造になっています。
南国交通「ランタン号」 1215 シート

南国交通「ランタン号」 1215 フットレスト(足置き台)

また、写真はありませんが、各座席にはUSBポートも完備。
携帯電話・スマートフォンの充電にも重宝します。
(USBポート設置に伴い、マルチステレオコントローラーが撤去されています。)

夜行路線ではないため、流石に通路カーテンやスリッパといった装備はありませんが、所要時間5時間クラスの路線であれば十分といえるでしょう。

長崎まで約5時間 乗り換えなしのゆったり旅

15時00分 鹿児島中央駅前発車

15時00分、バスは定刻に鹿児島中央駅前(南国交通バスターミナル)を発車します。
下伊敷にて乗車扱いを行い、鹿児島北インターから九州自動車道へ。
日が沈みかける南九州路を、長崎へ向けてひた走ります。

南国交通「ランタン号」 1215 車窓_01

南国交通「ランタン号」 1215 車窓_02

鹿児島空港南で最後の乗車扱いを終えたバスは、九州自動車道を北進します。
改めて車内を見回すと、乗客は私を含めて10人程度と少な目。
週末にもかかわらず、寂しい車内となりました。


16時42分~16時55分 山江サービスエリアにて開放休憩

16時23分、バスは宮崎自動車道との分岐点になるえびのジャンクションを通過し、更に北進します。

南国交通「ランタン号」 1215 車窓_03

そして、16時42分、1回目の休憩場所となる山江サービスエリアに到着します。
こちらでは16時55分まで停車しました。

山江SAは、熊本県球磨郡山江村にある中規模のサービスエリア。
トイレや自販機の他、売店、フードコート、コンビニを完備しており、中規模のサービスエリアにしては設備が充実しています。

バスもしばしひと休みです。

南国交通「ランタン号」 1215 山江SAにて_01

南国交通「ランタン号」 1215 山江SAにて_02

南国交通「ランタン号」 1215 山江SAにて_03

南国交通「ランタン号」 1215 山江SAにて_04

尚、「ランタン号」は開放休憩が2回設定されていますが、長崎行きの2回目の休憩場所である山浦パーキングエリアには、売店がありません。
ですので、飲食物の購入は、こちらの山江サービスエリアで済ませておくと良いでしょう。


18時32分 鳥栖JCT通過 長崎道へ

16時55分、乗客が全員揃ったところで、バスは山江サービスエリアを発車。
引き続き、九州自動車道を北進します。

南国交通「ランタン号」 1215 車窓_04

夕暮れの熊本県内を縦断。
バスは着実に長崎に近づいています。

南国交通「ランタン号」 1215 車窓_05

南国交通「ランタン号」 1215 車窓_06

南国交通「ランタン号」 1215 車窓_04

18時32分、バスは鳥栖ジャンクションを通過。
こちらで九州自動車道とはお別れし、この先は長崎自動車道を終点長崎へ向けてひた走ります。
到着まであと約2時間。
目的地の長崎まで、あとひと息です。


18時38分~18時50分 山浦パーキングエリアにて開放休憩。

鳥栖ジャンクションを通過して6分後の18時38分、バスは2回目の休憩場所である山浦パーキングエリアに到着します。
こちらでは、18時50分までの12分間停車しました。

先述の通り、山浦パーキングエリアの設備はトイレと自販機のみ。
1回目の休憩場所である山江サービスエリアで主だった用事を済ませた乗客が多かったからなのか、こちらでは殆どの乗客がトイレなどを済ませるとすぐにバスに戻って来ました。

バスも、ラストスパートに向けてひと休みです。

南国交通「ランタン号」 1215 山浦PAにて

20時24分 長崎駅前(県営バスターミナル)到着

18時50分、山浦パーキングエリアを発車したバスは、順調に長崎自動車道を走行します。
降車停留所の高速松原、大村インター、大村木場、諫早インターは降車客がいないために通過し、19時56分に長崎多良見インターを流出、長崎バイパスに入ります。

その後、20時06分、川平料金所を通過し、長崎市内へ。
昭和町と大橋で降車扱いのために停車したバスは、渋滞に巻き込まれることもなく順調に進み、定刻よりも若干早い20時24分、終点の長崎駅前(県営バスターミナル)に到着しました。

長崎駅前交通産業会館(県営バスターミナル)

南国交通「ランタン号」 1215 長崎駅前到着

外の景色を見ながらのんびりしているうちにあっという間に着いてしまった・・・というのが正直な感想。
疲れもさほど感じることなく、快適な移動でございました。


今までよく頑張ったのでは?

以上、南国交通「ランタン号」乗車の模様をお届けしましたが、鹿児島と長崎の間を乗り換えなしで移動出来るという点では、大変便利な高速バスだと思います。
車両も、夜行便と同じ3列独立シート車を投入しているということもあって、5時間の移動時間もさほど疲れずに済んだのは幸いでした。

一方で、今回乗車した乗客数を見た限り、やはり利用が少ない路線だったのかなぁ・・・という気がします。
28人定員のバスで実乗10名程度というのは、採算面で恐らく赤字。
空路が減便された後に路線が開設されたとはいえ、九州新幹線博多~鹿児島中央間全通による鉄路の利便性向上と熊本地震の影響による利用客の減少、更には昨今の乗務員不足など、路線を取り巻く環境は厳しさを増していったものと推測されます。
個人的には、「約10年半の間、今までよく頑張ったなぁ・・・」というのが正直な感想です。

ともあれ、運行終了まで残り僅かですが、最終運行日の2020年3月31日まで、事故無く無事に運行を続けて欲しいと切に願っております。

南国交通「ランタン号」 1215 前面サボ

【乗車データ】 
  • 乗車日:2020/02/22
  • 乗車区間:
    鹿児島中央駅前(南国交通バスターミナル)→長崎駅前(県営バスターミナル)
  • 運行会社:南国交通
  • 車両:三菱/エアロエース(LKG-MS96VP)
  • 年式:2011年式
  • 所属:鹿児島営業所
  • 社番:1215

次回予告

「ランタン号」で長崎入りした私。
ホテルで1泊し、福岡へ移動するのですが・・・
またしても寄り道を?
いったい、どこへ寄り道したのか?

次回

「再会」

お楽しみに。

西鉄「島原号」 9719


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