西日本鉄道「桜島号」深夜便乗車記【再編集】

昼行高速バス,高速バス乗車記




九州新幹線と並んで福岡~鹿児島間の主要交通機関として広く親しまれているのが、高速バス「桜島号」です。
「桜島号」については、これまでに別ブログやサイトで取り上げており、今後も取り上げる機会があるかと思いますが、今回は福岡を夜遅くに出発する「桜島号」深夜便をご紹介しましょう。
深夜便と言っても夜行便ではなく、翌日の0時台~1時台に鹿児島に到着する便のことを指すのですが、この「桜島号」深夜便は、博多バスターミナル20時13分に出発する便と20時43分に出発する便の計2便が設定されています。
(現在はダイヤ改正により、博多バスターミナル20時47分の1便のみとなっています。)
こういったダイヤ設定が出来るのも、九州ならではですね。

「桜島号」主力車両で深夜のハイウェイを一路鹿児島へ・・・

私が利用したのは、西日本鉄道担当(当時)の博多バスターミナル20時13分発の便。
こちら↓の車両でした。
西日本鉄道「桜島号」 9909
※写真はイメージです。

西日本鉄道福岡高速営業所所属の9909号車(日産PKG-RA274RBN 西工02MC C-Ⅰ)です。
「桜島号」の主力車両でもあります。
福岡発の深夜便は、2便とも西鉄が担当します。
何でも夜に福岡を発って鹿児島で宿泊し、翌日の午後の便で福岡に戻ってくる運用らしいです。
乗務員さんにとっては比較的楽な運用なのでしょうかねぇ・・・。

20時頃、博多バスターミナル35番乗り場に「桜島号」が入線します。
西日本鉄道「桜島号」 博多バスターミナル入線

早速改札を受け、車内に入ります。
車内はこの様になっておりまして・・・
西日本鉄道「桜島号」 9909 車内
2+1配列の3列シート28名乗り仕様となっています。
トイレ付ですが、昨今の車内サービスの見直しの影響でサービスコーナーは設置されていません。
この日はお盆の帰省シーズン真っ只中なのですが、土曜日夜発という事もあってか、意外にも車内は空席が目立ちます。

20時13分、定刻に「桜島号」は博多駅交通センターを出発。
夜の博多の街の灯りを眺めながら、天神バスセンターへと向かいます。
20時30分、福岡三越3階の西鉄天神バスセンターに到着しますが、先行の名鉄バス「どんたく号」が乗り場に停車している為、しばし待機する事に。
待機する事約10分後、乗り場に入線し改札を行います。
結局10人にも満たない乗客を乗せたバスは、約15分遅れで天神バスセンターを出発します。

出発後、乗務員の自己紹介と車内装備の説明、休憩場所に関する説明やお願い事等の案内が行われた後、ビデオ放映が始まります。
でも私はというと・・・・・夜景を見ながら持参のデジタルオーディオプレーヤーで音楽を聞いていました(笑)。
車の流れもお盆時期にしてはスムーズで、順調にバスは進んでいきます。
但し、反対側の車線は・・・Uターンラッシュで筑紫野から広川あたりまで大渋滞していました。

走ること約2時間、バスは宮原サービスエリアに到着です。
ここで10分間の小休止を取ります。
西日本鉄道「桜島号」 9909 宮原SAにて

やがて、後続の宮崎行き「スーパーフェニックス」(九州産交バス)も到着。こちらは逆に満席近く乗車していました
九州産交バス「フェニックス号」

休憩時間もあっという間に過ぎ、バスは宮原サービスエリアを出発します。
この後はトンネルとアップダウンのある高速道路をひた走ります。
周りは民家も少なく真っ暗。外を眺めているうちに睡魔が・・・・・。

宮原サービスエリアを出発して走ること約1時間10分、23時40分頃にバスは鹿児島側の最初の停留所である鹿児島空港南に到着します。
深夜なので降りる人もいないか・・・と思いきや、なんとここで4名が下車しました。
付近に民家もあるので、恐らくバス停近所に住んでいる人なのでは???と思いながらバスは出発。
その後、高速帖佐で1名が下車し、下伊敷は通過しました。
更に走ること約10分程で、バスは鹿児島中央駅に到着。ほぼ定刻の0時18分の事でした。
西日本鉄道「桜島号」 9909 鹿児島中央駅にて
ここでは私を含めて3名が下車。
この後バスは天文館・終点鹿児島本港(高速船ターミナル)方面へ走って行きました。

夜遅くまで福岡に滞在したい方にはオススメの便かも?

というわけで、今回が2度目の利用となる「桜島号」深夜便の乗車記をお届けしました。
この「桜島号」深夜便、福岡に夜遅くまで滞在できるメリットは大きいと思います。
厳密に言うとJR利用の方が更に遅くまで滞在できるのですが、JRの運賃と特急料金がそれなりの値段であることを考えると、高速バスとを選択するのも「アリ」なのでは?と思いました。
そして、途中停留所での降車客の割合が多い事にも驚きました。
バスの「ドアtoドア」のメリットが浸透している結果とも言えましょう。

今後「桜島号」に関しては、九州新幹線全通後の路線動向が非常に気になりますが、停留所の追加設定やダイヤの設定如何では、以外と新幹線に対抗できるのでは?とも思ったりしています。
いずれにしろ、九州新幹線全通開業の2011年3月が、「桜島号」のターニングポイントになる事は間違いないでしょう。
(2009年8月乗車)


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