名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」&ウィラー大阪南港FT線 乗船乗車記

昼行高速バス,フェリー

いつもこのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

関西と九州を結ぶ交通機関で、新幹線・飛行機・高速バスと並んで欠かせないものに「フェリー」があります。
ご存知の方も多いかと思いますが、関西~九州間には数多くのフェリーが就航していて、ビジネスや観光・帰省、修学旅行の足として、幅広く利用されています。
昔のことですが、フェリーとの競争に勝てずに運行を休止した夜行高速バスもある位です。
私自身、これまで関西~九州間の移動は夜行バスや高速バスを主に利用してきました。
時には新幹線を利用することもありましたが、フェリーを使っての移動は、実は一度も体験したことがなかったのです。
ですが、実は2012年12月の「鹿児島ドリーム広島号」開業初便乗車の帰りに利用する機会が出来、「この際、知識を深めるためにも一度利用してみよう!」という話になったことから、私としては初めての「九州から関西へのフェリー移動」を体験することにしました。
更に、「関西へフェリー移動するならば、ついでにあの路線にも乗っておかなければ・・・・・」というで、高速ツアーバス最大手のウィラーエクスプレスが運行している数少ない路線バス「大阪南港FT線」を利用することに決定。
果たして、その感想は如何に・・・・・・。

鹿児島から高速バス「桜島号」と西鉄バス北九州「福岡中間線」や西鉄「いとうづ号」などを乗り継いで小倉駅に到着した私。
今回チョイスしたフェリーは、新門司港と大阪南港を結ぶ「名門大洋フェリー」です。
何故「名門大洋フェリー」を選んだのかというと、実は「ウィラートラベル」でこの様なパックを販売していまして・・・・
ウィラートラベル 大阪南港線 1周年キャンペーン
京都・大阪~大阪南港線開業1周年を記念して、フェリーとウィラーの大阪南港線乗り継ぎで、新門司~大阪梅田間が最安5,200円で移動出来るパックプランを販売しています。
「これは安い!!」と思い、今回はこのフェリーパックプランを利用しました。

新門司港までは、小倉駅北口(新幹線口)から名門大洋フェリーの無料送迎バスを利用します。
名門大洋フェリー 送迎バス
3連休の初日ということもあってでしょうが、送迎バスが到着するな否や、多くの利用客がバスに集まります。
そして座席はあっという間に満席に。
この日は全部で3台仕立てられていましたが、私が乗車したバスは途中の門司駅を通過して、新門司港まで直行します。

約30分程でバスは新門司港に到着。
ターミナル窓口で乗船手続きを行いますが、決済は既にウィラーのサイトにて済ませており、乗船名簿と自宅で事前にプリントアウトした乗船引換券を窓口に提出して、乗船券を受け取りるだけです。
手続き終了後はターミナル2階に移動し、従業員による改札を受けて乗船開始となります。
今回お世話になる船はこちら↓。
名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」

名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」 ファンネル
名門大洋フェリーの「フェリーきょうと2」です。
総トン数9731トン、最大速力23.2ノット、バリアフリー対応のフェリーになります。

では、早速船内を見てみましょう。

名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」 5デッキ エントランス その2

名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」 5デッキ エントランス その3
まずは5デッキのエントランスと案内カウンター&売店です。
床と天井に木目のパネルを用いており、落ち着いた雰囲気になっています。
売店はフロアの狭さが少し気になりましたが、品揃えがそこそこ充実しているのは評価できますね。
オリジナルグッズも数点置いていましたが・・・・まあ、こんなものでしょう。

名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」 レストラン入口

名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」 レストラン
同じく5デッキにあるレストランです。
夕食はカフェテリア方式、朝食はバイキング方式になっています。
この日は3連休に加えて高校の修学旅行の団体客が利用していたことから、レストランは大混雑。
この様なことを予測して事前に夕食を済ませていたので、今回レストランは朝夕共に利用しませんでした。
夕食がカフェテリア方式というのも少し引っかかったところがあったので・・・・・。

名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」 6デッキ エントランス
こちらは6デッキのパブリックスペースです。
6デッキは2等洋室の特別2等洋室、それに1等和室・1等洋室が配置されていて、これら利用客等がソファーで食事をするのに大変混雑していました。
まあ、繁忙期のフェリーはこんなものだと思います。
因みに7デッキには特別室(ロイヤル)と特等室(デラックス)が設置されているそうです。

エントランスにはこの様なものも。
名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」 ウィラー連絡バスパンフ
ウィラーさん、地上戦もなかなか頑張っていますね~ww。

で、今回お世話になった部屋はこちら↓。
名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」 2等洋室 その1

名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」 2等洋室 その2
5デッキの「2等洋室」です。
最安のパック料金に1,200円を追加することで利用できます。
この部屋、カプセルホテルの様な構造になっていて、ロールカーテンを引くことで、プライバシーが確保できる様になっています。
プライバシー確保という点では評価出来るグレードなのですが、如何せん室内が暑い!!
寝ようとしてロールカーテンを引くと・・・・・はっきり言って暑くて寝られませんww。
空調システムが良くないのでしょうか・・・・・・。

一通り船内の散策も終え、疲れもピークに差し掛かったところで、展望浴室で汗を流し、一杯飲んで就寝します。
暑さと格闘しながら、どうにか眠りに付くことが出来、翌朝汗だくで目を覚ましてデッキに行ってみると・・・・・
船はちょうど明石海峡大橋を通過するところでした。
名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」 朝の明石海峡大橋

その後、売店でパンを購入して簡単な朝食を済ませ、再度展望浴室で朝風呂を浴び、身支度を済ませます。
身支度を済ませ、荷物の整理をしてデッキに出た時、船は大阪南港フェリーターミナルに接岸するところでした。

8時30分、定刻に「フェリーきょうと2」は無事に大阪南港フェリーターミナルに接岸。下船開始です。
連絡橋を渡り、フェリーターミナル建物からバス乗り場へ移動します。
ここからは、ウィラーエクスプレスのフェリー連絡路線バス「大阪南港FT線」で大阪梅田へ移動です。

っとここで、ウィラーエクスプレスの大阪南港線について簡単に説明すると、このバスは京都駅八条口・大阪新梅田シティ(ウィラーバスターミナル大阪梅田)と大阪南港の各フェリーターミナルを結ぶ、フェリー利用者を対象にした路線バスです。
同社初の路線バスとして注目を集めましたが、接続するフェリーによって大阪南港の発着場所が異なるのが特徴で、名門大洋フェリーとオレンジフェリーに接続する「大阪南港FT線」の他に、宮崎カーフェリーとフェリーさんふらわ大阪志布志航路に接続する「大阪南港かもめFT線」、そしてフェリーさんふらわ大阪別府航路に接続する「大阪南港コスモFT線」の計3路線を運行しています。
路線バスなので、当然のことながら連絡バスのみの利用も可能です。
但し、途中高速道路を走行する関係上、このバスは予約定員制となっていますので、利用の際は事前に予約されることをお勧めします。

で、今回乗車したバスはこちら↓でした。
ウィラーエクススプレス西日本 大阪南港京都線 大宇BX212
ウィラーエクスプレス西日本所属の韓国大宇製のBX212です。
4列シート「リラックス」と3列シート「旧プレミアム」の混合配列になっています。
以前のウィラーの主力車両としても有名でしたね。

ウィラー「大阪南港FT線」の発車場所は、フェリーターミナル前のバス乗り場。
発車10分前には、既に10人以上がバス停付近で並んでいます。
名門大洋フェリー企画の「USJツアー」貸切バスが乗車扱いをしていた影響で、バスの入線は出発ぎりぎりに。
ウィラーエクススプレス西日本 大阪南港京都線 大阪南港フェリーターミナルにて
乗務員が降りて、タブレット端末にて予約客のチェックを行うのですが、予約なしで乗車する乗客が結構な数でした。
初めて利用する乗客も多く、フェリーターミナルや船内に置いてあるパンフ類が功を奏しているのかもしれませんね。
最終的には20名以上が乗車しました。

車内はこの様になっておりまして、


ウィラーエクスプレス西日本 大阪南港京都線 旧プレミアムシート

ウィラーエクスプレス西日本 大阪南港京都線 リラックスシート
車内中央から前方部に「リラックスシート」が、車内後方部に「旧プレミアムシート」が並んでいます。
実は今回の乗車の数週間前にも、事前視察の名目でこの路線に乗車したときに両方のシートを座り比べてみたのですが、個人的には「リラックスシート」の方が座り心地が良くて快適に思えましたね。
(上記車内の写真は、事前視察の際に撮影したものです。)

ウィラーエクスプレス西日本 大阪南港京都線 車内路線図
路線バス対応でしょうか、車内にはこの様な路線図も掲示されています。
(上記車内の写真は、事前視察の際に撮影したものです。)

乗客が全員乗車したところで、バスは出発。
南港北ランプから阪神高速道路に入り、波除ランプ(?)で阪神高速道路を降りた後は、ひたすら一般道を走ります。
本来であれば梅田ランプあたりまで阪神高速道路を経由する筈なのですが、時間調整を兼ねているのでしょうか・・・・・。
途中、ABC(朝日放送)前を通過し、大阪南港から約40分程で大阪新梅田シティにある「ウィラーバスターミナル大阪梅田」に到着します。
ここで、ウィラーの係員が乗車し、予約決済の有無の確認と運賃収受を行います。
予約決済の確認及び運賃の支払いを係員に支払って、大阪梅田で下車する方はここで下車、引き続き京都駅八条口まで乗車する方はそのまま乗車という流れになります。
今回私は大阪梅田で下車。
最寄の地下道を通り、徒歩で阪急梅田駅へと向かうのでありました。

というわけで、名門大洋フェリー「フェリーきょうと2」をウィラー大阪南港FT線の乗船乗車記をお届けしました。
今回の乗船乗車で感じたことを。
まずは名門大洋フェリーですが、関西~九州間の移動手段として大きな役割を果たしていることを、改めて実感しました。
乗客の多さもさることながら、トラック・貨物の多さにはちょっとビックリ。
まあ、どこのフェリーフェリーもそうですが、トラック・貨物がフェリーの主要顧客ですからねぇ。
一方で船室についてですが、これは私の完全な選択ミスでした。
1等個室(ファースト)以上のグレードを選ぶべきでしたね。
まさか2等洋室があんなに暑い空間だったとは・・・・・。
次回乗船時、2等個室を選ぶかと聞かれたら・・・・・お財布と相談ですかねww。
次に、ウィラーエクスプレス「大阪南港線」についてですが、「これは良い路線を開拓したなぁ~」というのが率直な感想ですね。
南港の各フェリーターミナルへのアクセスが決して便利ではないだけに、フェリー到着後にターミナル前から直行で大阪市内及び京都へ移動できるメリットは大きいです。
事前視察の時にも思いましたが、感覚的には京都・大阪梅田から大阪南港へ向かう利用客数よりも、大阪南港から大阪梅田・京都へ向かう利用者数の方が多いのではないでしょうか。
使用する車両も、主力路線で使用されていた車両のお下がりとはいえ、現在も提供されている「リラックス」の座り心地が体験できるだけに、同社が運行している都市間ツアーバスのPRにもなるのではないかと思いましたね。
あと、この路線に関しては、結構地上戦に力を入れているなぁという印象を持ちました。
もしかすると、新高速制度移行に向けてのテストケースとして位置付けているのかも?と勝手に想像したりww。
今後京都・大阪発の乗車率をどう上げていくかが課題かと思いますが、今度の同社の施策にも注目したいですね。

いろいろと長くなってしまいましたが、興味がある方は是非乗船乗車を。
詳しくは以下のリンクからお願い致します。

【名門大洋フェリー】
https://www.cityline.co.jp/

【ウィラーエクスプレス】
WILLER TRAVEL

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