3軸レトロバスに再会しました【旭川電気軌道 三菱MR430 関連イベント「勝手にJetstar★就航記念!~ 見て触ってMR430に乗って暖まろう ~ 」】

一般路線バス,交通系セミナー・勉強会・イベント



撮影と乗車体験が楽しめる約1時間のイベント

肝心のイベントは、車体の撮影と営業所構内走行(乗車と撮影)が楽しめる、約1時間のプログラムです。

バスをバリアフリー研修施設(MR430専用車庫)から出庫したところで、外観の撮影時間が設けられました。
旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_01

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_02

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_03

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_04

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_05

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_06

懐かしさはもちろんですが、その愛くるしい外観に独特の重厚感・・・これは単なるバスではなく"生き物"ではないか・・・そんな感じすらします。

私も含め、思い思いの構図で撮影を楽しんでおりましたが、驚いたのが、重たいデジタル一眼レフで撮影していたのが私だけで、私以外の参加者(10人弱)がスマホや小さなミラーレス一眼で撮影していたこと。
そんな時代なんですね。

希望者には記念撮影も可能となっていました。
旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_07

外観の撮影に続き、車内の撮影時間です。
この昔懐かしい雰囲気がたまりません。
旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_08

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_09

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_10

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_11

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_12

外観と車内の撮影が終了したところで、続いては営業所構内を走行。
実際のバスに乗車して構内を3周した後、走行時の外観を撮影する時間が設けられました。
ターボを搭載しているからか、想像していたよりも加速が感じられ、速度もそれなりに出ます。
旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_13 営業所構内走行中_01

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_14 営業所構内走行中_02

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_15 営業所構内走行中_03

営業所構内の走行が終わり、今度はハンドルを左限界まで切った状態での外観撮影時間が設けられました。
旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_16

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_17

前2軸をアップで撮ってみました。
この状態がハンドルの切れ角ギリギリで、とにかく小回りがきかないとのこと。
このため、当時は幹線道路を走る系統にしか投入出来なかったそうです。
旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_18

イベントも終了に近づいたところで、バスがバリアフリー研修施設(MR430専用車庫)に入庫します。
旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_19

入庫後、エンジンルームが公開されました。
最新型バスとは異なり、特殊工具がないとエンジンパネルを開けることが出来ないそうです。
オーバーホール未実施にもかかわらず、このピッカピカのエンジンルーム・・・素晴らしいのひとことに尽きます。
旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_19

旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_20

イベントの終盤で、案内役の旭川電気軌道の社員の方から、普段伺えないお話を伺うことが出来ました。
印象に残った内容をいくつか紹介しますと、

  • このバスのレストアに関しては、(幸か不幸か)レストア話が来た時期とコロナ騒動の時期が重なったというのが結構大きい。
    当時は、バスの整備を行う関連会社の仕事がコロナの影響で殆どなかったということもあり、レストアに時間をかけることが出来た。
    仮に、バスの修理待ちが発生している現時点でレストア話が来た場合、恐らくレストアの実現はほぼ不可能であろう。
  • 一昨年2022年10月のお披露目会以降、細かな故障はいくつかあったものの全て修理しており、現在のコンディションは完ぺきに近い状態。
  • 今の時期の懸念事項は、やはりエンジンの始動。
    特に旭川という地は冬の冷え込みが厳しく、あまりにも冷え込みが厳しいと、バッテリーの容量の関係からエンジンが始動しなくなる恐れがある。
  • また、冬季は道路状況の悪化、交通事故(特にもらい事故)の懸念があることから、あえて公道走行は行わず、構内のみの運行に留めている。
  • お披露目会以降、特段目立ったイベントは行っていなかったが、昨年夏にバリアフリー施設での車両見学イベント(車庫内での見学のみ)を開催したところ、小学生の家族連れを中心に延べ約150名が参加。
    夏休みの自由研究の題材にした児童も複数いた。
  • 昨年のJALパックとのコラボツアーの最終日、この日の旭川は最高気温が36℃で、バスの車内は40℃を超える暑さ。
    関係者、乗務員、ツアー参加者は暑さに耐えながらのツアー催行であった。
  • 今年も皆様に見ていただく様なイベントを企画したいが、JALパックとの共同企画ツアーの日程が正式に決まらないことには・・・。
  • 時期や日程・料金にもよるが、個人や団体での貸切も場合によっては可能。(実際に、某団体による某バスとのコラボ貸切運行が計画されているとのことです。)
    まずは旭川電気軌道の観光課に相談してほしい。

とのことでした。

最後は、案内役の旭川電気軌道の社員の方から記念品をいただき、イベントは無事に終了となりました。

こちらがその記念品。
「バスラマ」を出版しているぽると出版が製作した特製バスカード(2枚)と非売品のクリアファイルです。
クリアファイルは、社内で在庫管理していて、実は社員も持っていないという貴重なものだとか。
良いものをいただきました。
旭川電気軌道 共栄 ・128_202402 「見て触ってMR430に乗って暖まろう」_21

折角旭川に来たので、山頭火本店でラーメンを食べて帰ろうかと思ったのですが・・・この日は3連休初日に加え、旭川冬まつり開催も重なって、山頭火本店前には入店待ちの行列が。
泣く泣く諦め、旭川駅で駅弁を購入し、旭川14時30分発の特急「カムイ28号」で帰札したのでありました。
JR北海道 789系1000代「カムイ28号」 202402_201

JR北海道 789系1000代「カムイ28号」 202402_202

JR北海道 789系1000代「カムイ28号」 202402_203

JR北海道 789系1000代「カムイ28号」 202402_204

因みに、この日の旭川駅の駅弁売り場では、一部の駅弁で発注ミスがあったのか、「蝦夷わっぱミックス」ともう一種類の駅弁が通常の半値以下で売られており、飛ぶように(?)売れておりました。
私も2つ購入し、復路の「カムイ28号」車内で美味しくいただきました。

(次ページに続きます。)