JR北海道 リバイバル「まりも」乗車記
かつてJR北海道が運行していた札幌~釧路間の夜行列車「まりも」。
その歴史は古く、1949年に函館~釧路間で運行を開始、以来、2度の名称消滅と復活を繰り返しながら、札幌~道東間の夜行交通機関として活躍してきましたが、2008年夏に「まりも」は廃止。
以降、北海道の夜行交通機関は都市間バスへと完全に移行するのですが、その由緒ある「まりも」が「北海道ディスティネーションキャンペーン」の一環として、2012年7月20日~22日に間に期間限定で復活しました。
しかも、客車としての急行「まりも」は、実に19年ぶりの復活!!
「これは会いに行かないと・・・・」というわけで、偶然にも指定券を入手できたことから、釧路まで行って参りました。
今回のリバイバル客車急行「まりも」の運行、実は昨年7月に実施する予定でしたが、昨年5月に発生した石勝線「スーパーおおぞら14号」トンネル火災事故の影響で延期され、今年の運行に至ったそうです。
正しくファンにとっては「待ちに待ったリバイバル運行」ということになるでしょうね。
目次
旅の始まりは「スターライト釧路号」夜行便
今回の釧路までの足は、当然ながらこちら↓。くしろバスの「スターライト釧路号」夜行便です。
2台運行で、この日は2台とも満席。
早めに予約を入れておいて正解でした。
因みに私が乗車したのは2号車で、写真のいすゞガーラSHD(PKG-RU1ESAJ)でした。
バスは順調に走行を続け、定刻の5時20分に釧路駅バスターミナルに到着です。 あっという間のバス旅でした。
リバイバル「まりも」発車までの時間潰し あの「ルパン三世」ラッピング列車も
リバイバル客車急行「まりも」の発車時刻は10時26分。時間があまりに余っているので、厚岸まで往復してきました。
行きはこちら↓に乗車。
JR花咲線の始発列車「快速はなさき」です。
そして、帰りは・・・・・こちら↓でした。
今年4月にも乗車した「ルパン三世ラッピングトレイン」です。
最も、この列車に乗りに厚岸まで行ったというのはお約束・・・・・ということでww。
その後、朝食を済ませたり、駅周辺を散策したり、はたまたこの様な↓車両を撮影したりして、リバイバル「まりも」の入線を待ちます。
リバイバル「まりも」とご対面
9時半過ぎになり、釧路駅ホームにはリバイバル「まりも」の乗客を含めた鉄道ファンらしき人達が集まり始め、10時過ぎになるとかなりの人数がホームに集まってきます。100名前後はいたでしょうか。
そして、10時10分過ぎ、釧路駅3番ホームにリバイバル「まりも」が入線。
上野発の寝台特急が入線する方式と同様に、客車側が先頭で入線してきます。
約19年ぶりの客車急行「まりも」の雄姿を、私を含めた多くの鉄道ファンが思い思いにシャッターを切っていきます。
その雄姿を写真に収めたところで、私も乗車。
今回の編成は、14系座席車が3両の24系B寝台車が2両の計5両編成。
3号車と5号車の車端部に自動販売機が設置されていたことから、推測するに札幌~青森間の「急行はまなす」の余剰車両を集めて編成を組んだのではないでしょうか。
で、私がお世話になったのは、4号車の14系座席車でした。
本当は24系寝台車をヒルネ利用したかったのですが、指定券を抑えることが出来ず、残念ながらこちらになってしまいました。
後で分かったことなのですが、実はJR北海道釧路支社でこの列車を使ったツアーを組んでいて、どうもそちらの参加者用にB寝台車1両を貸し切った様なのです。
どおりで指定券が入手できないわけだ・・・・・・・。
因みに寝台車の車内はこの様になっております。
10時26分、定刻に列車は釧路を出発。
途中・白糠・池田・帯広・新得・富良野・滝川・岩見沢に停車して札幌へと向かうのですが・・・・・
驚くこと無かれ、実はこのリバイバル客車「まりも」、何と札幌までの所要時間が10時間18分!!
「スーパーおおぞら」なら、余裕で札幌~釧路間を1往復出来てしまいますww。
コアな鉄道ファンであれば、長く乗っていられるということで喜ぶかもしれませんが、一般客ならば間違いなく「苦行」に思うでしょうね。
とにかく、至る駅で列車通過待ちの停車があるんですよ。
駅によっては20分近くも停車していたかなぁ・・・・・。
定期列車優先でこのダイヤを組んだのでしょうが、もう少し何とかならなかったのか・・・・・という思いは残りますね。
それでも道中の車窓は、北海道らしさを十分に堪能することが出来ました。
途中の帯広と新得では、それぞて20分程停車。
当然ながら撮影タイムとなるわけでありまして、帯広駅ではこの様なカットを、
そして、新得駅ではこの様なカットを収めることが出来ました。
列車は途中目だったトラブルも無く、夜が完全に暮れた20時44分に終点札幌駅に到着。
札幌駅では大勢のファンが押しかけていて、半ば修羅場状態でしたww。
写真を数カット収めましたが、使えるものが無かったので遭えなくカット。
長い様で短い、けど長かった1日はこうして幕を閉じました。
古き良き時代の列車の旅を十分に堪能!?
というわけで、リバイバル客車急行「まりも」の富良野経由昼行便のレポートをお届けしましたが、個人的な感想は「それなりに楽しめたけど、お腹一杯かなぁ・・・・・」というものでした。終始乗りっ放しで、とにかく「苦行」だったのですよ。
しかも、至る所で待機停車があったために、余計に時間が長く感じましたね。
帯広と新得での長時間停車がせめてもの救いでしたが、これがもし無ければ・・・・・と考えると、正直ぞっとします。
あと、今回のリバイバル「まりも」のみならず、北海道DC関連の復活列車は臨時列車という形で運行されましたが、この手のリバイバル運行は、マルスでの一般売りよりも、JR九州が数年前に催行した「リバイバルブルートレイン」の様に、特典(オリジナルグッズや昼食・夕食の弁当など)を付けた全席ツアーという形で販売して、列車の運行も『団体臨時列車』という形にした方が良いのでは?と思うんですよね。
その方がファンも喜ぶでしょうし、ツアー参加者同士の交流も生まれるのではないでしょうか。
今後この様な復活運行催行の際は、是非とも検討していただけると・・・・・と思いますね。
とはいえ、約19年ぶりの客車急行「まりも」の復活運行。
コアな鉄道ファンにとっては、それなりに楽しめた復活運行ではなかったか?と思います。
私自身もここでは色々と書きましたが、古き良き時代の列車の旅を十分に堪能させて頂きました。
またこの様な復活運行の際は、都合を見て参加出来ればと思います。
応援して頂けると嬉しいです。
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