ミヤコーバス「気仙沼・南三陸~仙台線」 簡単な乗車記
東日本大震災から10年。
復興は進んでいるものの、実際には「道半ば」という印象が強いのではないでしょうか。
私自身、三陸地方をはじめとする被災地には、これまで数回訪れましたが、実は昨年2020年11月、とある高速バスに乗って宮城県気仙沼市を訪れていました。
そのバスがこちら。
宮城交通の子会社であるミヤコーバスが運行する高速バス「気仙沼・南三陸~仙台線」です。
元々は、「南三陸~仙台線」という名称でしたが、運行経路の変更や三陸自動車道の延伸に伴う所要時間短縮を重ねていくうちに、現在の路線名称に変更されています。
便数も、運行開始は2往復でしたが、徐々に増便を重ね、現在は2020年11月に新設された直行便1往復を含め、全7往復体制で運行しています。
車両は、4列シートトイレなし車両で運行。
一部の車両には、携帯電話・スマートフォン充電用のUSBポートを備えています。
2020年式の最新型三菱エアロエース(2TG-MS06GP)が充てられていました。
バスは、発車の約10分前にはのりばに入線しますが、始発の仙台駅西口40番のりば(宮交高速バスセンター)には、既に多くの乗客が並んでいました。
仙台駅西口40番のりば(宮交高速バスセンター)を発車したバスは、仙台東インターから仙台東道路へ。
そのまま、三陸自動車道を南三陸方面へ向けてひた走ります。
仙台を発車して40分程で、唯一の休憩場所である矢本パーキングエリアに到着。
こちらで5分程の開放休憩時間となりました。
同時に、乗務員から「両替および回数券の購入は、この時間にお願いします。」という案内も。
勝手知ったる乗客が多いのか、この時間を利用して両替や回数券購入を済ませる方が多かったのが印象に残りました。
14時58分、乗客が全員揃ったところろで、バスは矢本パーキングエリアを発車。
引き続き三陸自動車道を北上します。
この三陸自動車道ですが、2021年3月6日に全線開通しました。
全線開通により、接続する三陸北縦貫道・八戸久慈自動車道と合わせて、無料区間(鳴瀬奥松島IC~八戸是川IC)が連続320 kmを超える、日本最長の連続無料区間を有する高速道路となりました。
東日本大震災からの復興のシンボルのひとつとして位置づけられていることだけはありますね。
15時38分、志津川インターを流出。
5分程走行したBRT志津川駅にて降車扱いを行い、南三陸インターから再度三陸自動車道に入ります。
10分程走行した小泉海岸インターを流出したところで、三陸自動車道とはここでお別れ。
この先は、国道45号を北上し、気仙沼市内へと向かいます。
右手には、日暮れの太平洋が一面に広がりますが、通り過ぎる街並みや堤防を見るに、「復興はまだまだ道半ば」といった印象を強くします。
大谷海岸、階上公民館前、友愛団地入口、片浜で降車扱いを行ったバスは、16時29分、定刻よりも20分早く気仙沼市役所に到着。
私を含む殆どの乗客を降ろしたバスは、終点の南気仙沼駅へ向けて走り去って行きました。
客層も、気仙沼や南三陸在住のと思わしき方が多数を占めており、午前中に自宅近くの停留所からバスに乗車して仙台へ向かい、仙台で買い物や所用を済ませて、午後や夕方のバスに乗車して自宅へ戻るといった使い方をしている方が多いのかなぁという印象を受けました。
まさしく、「オラがまちの高速バス」といっても過言ではないでしょう。
「地域の過疎化」「街の復興」という課題が引き続きのしかかる中、高速バス「気仙沼・南三陸~仙台線」は、今後も地域住民の"仙台への足"として機能し続けていくことでしょう。
今回は駆け足の乗車となりましたが、機会がありましたら、再びこのバスに乗って、気仙沼、南三陸の街並みをじっくり歩いてみたいと思います。
【乗車データ】
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2011年3月11日に発生した
復興は進んでいるものの、実際には「道半ば」という印象が強いのではないでしょうか。
私自身、三陸地方をはじめとする被災地には、これまで数回訪れましたが、実は昨年2020年11月、とある高速バスに乗って宮城県気仙沼市を訪れていました。
そのバスがこちら。
宮城交通の子会社であるミヤコーバスが運行する高速バス「気仙沼・南三陸~仙台線」です。
高速バス「気仙沼・南三陸~仙台線」とは?
高速バス「気仙沼・南三陸~仙台線」が運行を開始したのは、2006(平成18)年10月。元々は、「南三陸~仙台線」という名称でしたが、運行経路の変更や三陸自動車道の延伸に伴う所要時間短縮を重ねていくうちに、現在の路線名称に変更されています。
便数も、運行開始は2往復でしたが、徐々に増便を重ね、現在は2020年11月に新設された直行便1往復を含め、全7往復体制で運行しています。
車両は、4列シートトイレなし車両で運行。
一部の車両には、携帯電話・スマートフォン充電用のUSBポートを備えています。
実際に高速バス「気仙沼・南三陸~仙台線」に乗車してみる
今回乗車したのは、仙台駅西口40番のりば(宮交高速バスセンター前)を14時10分に発車する便。2020年式の最新型三菱エアロエース(2TG-MS06GP)が充てられていました。
バスは、発車の約10分前にはのりばに入線しますが、始発の仙台駅西口40番のりば(宮交高速バスセンター)には、既に多くの乗客が並んでいました。
仙台駅西口40番のりば(宮交高速バスセンター)を発車したバスは、仙台東インターから仙台東道路へ。
そのまま、三陸自動車道を南三陸方面へ向けてひた走ります。
仙台を発車して40分程で、唯一の休憩場所である矢本パーキングエリアに到着。
こちらで5分程の開放休憩時間となりました。
同時に、乗務員から「両替および回数券の購入は、この時間にお願いします。」という案内も。
勝手知ったる乗客が多いのか、この時間を利用して両替や回数券購入を済ませる方が多かったのが印象に残りました。
14時58分、乗客が全員揃ったところろで、バスは矢本パーキングエリアを発車。
引き続き三陸自動車道を北上します。
この三陸自動車道ですが、2021年3月6日に全線開通しました。
全線開通により、接続する三陸北縦貫道・八戸久慈自動車道と合わせて、無料区間(鳴瀬奥松島IC~八戸是川IC)が連続320 kmを超える、日本最長の連続無料区間を有する高速道路となりました。
東日本大震災からの復興のシンボルのひとつとして位置づけられていることだけはありますね。
15時38分、志津川インターを流出。
5分程走行したBRT志津川駅にて降車扱いを行い、南三陸インターから再度三陸自動車道に入ります。
10分程走行した小泉海岸インターを流出したところで、三陸自動車道とはここでお別れ。
この先は、国道45号を北上し、気仙沼市内へと向かいます。
右手には、日暮れの太平洋が一面に広がりますが、通り過ぎる街並みや堤防を見るに、「復興はまだまだ道半ば」といった印象を強くします。
大谷海岸、階上公民館前、友愛団地入口、片浜で降車扱いを行ったバスは、16時29分、定刻よりも20分早く気仙沼市役所に到着。
私を含む殆どの乗客を降ろしたバスは、終点の南気仙沼駅へ向けて走り去って行きました。
最後に
今回、初めて高速バス「気仙沼・南三陸~仙台線」に乗車しましたが、かつて運行されていたJRの快速列車「南三陸」がない現在において、気仙沼・南三陸と仙台を乗り換えなしで結ぶ交通機関として重宝されていることを実感しました。客層も、気仙沼や南三陸在住のと思わしき方が多数を占めており、午前中に自宅近くの停留所からバスに乗車して仙台へ向かい、仙台で買い物や所用を済ませて、午後や夕方のバスに乗車して自宅へ戻るといった使い方をしている方が多いのかなぁという印象を受けました。
まさしく、「オラがまちの高速バス」といっても過言ではないでしょう。
「地域の過疎化」「街の復興」という課題が引き続きのしかかる中、高速バス「気仙沼・南三陸~仙台線」は、今後も地域住民の"仙台への足"として機能し続けていくことでしょう。
今回は駆け足の乗車となりましたが、機会がありましたら、再びこのバスに乗って、気仙沼、南三陸の街並みをじっくり歩いてみたいと思います。
【乗車データ】
- 乗車日:2020/11/23
- 乗車区間:
仙台駅西口40番のりば(宮交高速バスセンター)→気仙沼市役所前 - 運行会社:ミヤコーバス
- 車両:三菱/エアロエース(2TG-MS06GP)
- 年式:2020年式
- 所属:気仙沼営業所
- 社番:2973
【おまけ】
帰りは、気仙沼からJR東日本「気仙沼線BRT」「気仙沼線」「東北本線」を乗り継いで仙台へ移動しましたが、乗り換えなしで移動出来る高速バスのありがたさを改めて噛みしめるのでありました。応援して頂けると嬉しいです。
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