JR東海バスの2階建て高速バス「三菱エアロキング」にお別れ乗車してきました
三菱ふそう製の2階建てバス「エアロキング」。
独特の車体スタイルと収容力の高さが評価されたことから、1980年代の"2階建バスブーム"をけん引し、そして1990年代後半から2000年代にかけての"高速バスの輸送効率改善"に貢献した、日本のバス車両における”名車”の1台ともいえる車両であります。
しかしながら、その活躍が見られるのも、本当にあと僅かとなりそうです。
2010年に製造が終了し今日に至るまでの14年間、日を追うごとに引退の知らせを聞く機会が多くなり、2024年2月にはJR東海バス(本社:名古屋市)が残り3台のエアロキング(BKG-MU66JS)を引退させることを発表、主戦場の東名ハイウェイバスでその雄姿を見ることが出来なくなりました。
これにより、夜行高速路線用として現在も活躍するエアロキングは、福島交通が保有する夜行高速用車両2台(MU612TX:1台、BKG-MU66JS:1台)と、関東自動車が保有する夜行高速用車両1台(BKG-MU66JS)、そして西日本JRバスが保有する夜行高速用予備車両6台(BKG-MU66JS)のみとなってしまいました。
日本のバス車両史の一時代を築いた国産2階建てバス「三菱エアロキング」。
誇り高きその雄姿がもう見られなくなるのかと思うと、一抹の寂しさを感じずにはいられません。
そう思った私、実は、2024年2月末日をもって昼行便「東名ハイウェイバス」と夜行便「ドリームなごや号」から引退するJR東海バスの三菱エアロキングに会いに行ってきました。
今回は、その様子をダイジェスト形式でご紹介します。
今ではもう見られないJR東海バスの「三菱エアロキング」最後の活躍の姿を、少しでも感じ取っていただけると幸いです。
JRハイウェイバスの一大発着拠点として有名な場所です。
向かいには、東京ミッドタウン八重洲が。
この地下に、あの「バスターミナル東京八重洲」があることをご存じの方も多いかと思います。
実はこの日、別の仕事の関係でバタバタとしておりまして、新千歳空港を発ったのが夜の19時前という、かなりギリギリのスケジュールで動いておりました。
しかも、こういう時に限って遅延するものでありまして、東京羽田空港の到着ロビーを出たのが、夜の22時10分過ぎ。
予約・決済していたバスの発車時刻が23時00分です。
これはバスに間に合わないかもしれない・・・。
仮にバスに間に合わないとなると、東京に来た意味がなくなる・・・。
ここは一か八か・・・ということで、羽田空港からタクシーで移動することにしました。
タクシーの乗務員に事情を話した結果、安全運転の範囲内で頑張っていただきまして、東京駅八重洲口に到着したは・・・なんと22時35分。
想定外の出費にはなりましたが、なんとか無事に間に合いました!
タクシーの乗務員には本当に感謝、感謝です。
というわけで、今回乗車したのはこちらのバス。
JR東海バスが運行する夜行高速バス「ドリームなごや1号」です。
同社名古屋支店所属744-10992号車(三菱エアロキング BKG-MU66JS)が充てられていました。
この路線と車両に乗車するのは、2023年3月に開催されたJR東海バス主催の日帰りバスツアー『JR東海バスつばめツアー「V8エアロキングラストランツアー」』に参加するための名古屋への移動手段として乗車して以来、約1年ぶりとなります。
その時の模様を紹介したブログで、「残りの3台のBKG-MU66JSも先は長くないと予想される」と書いたのですが、まさかその1年後に完全引退するとは・・・覚悟はしていたものの、いざ引退となるとやはり寂しいものです。
(次ページに続きます。)
1984年に初代モデルの製造・販売が開始され、数多くの観光バスや高速バスに採用されてきた
独特の車体スタイルと収容力の高さが評価されたことから、1980年代の"2階建バスブーム"をけん引し、そして1990年代後半から2000年代にかけての"高速バスの輸送効率改善"に貢献した、日本のバス車両における”名車”の1台ともいえる車両であります。
夜行バス「ドリーム徳島号」で活躍したJRバス関東の三菱エアロキング(MU612TX)
夜行バス「フォレスト号」で活躍した近鉄バスの三菱エアロキング(BKG-MU66JS)
しかしながら、その活躍が見られるのも、本当にあと僅かとなりそうです。
2010年に製造が終了し今日に至るまでの14年間、日を追うごとに引退の知らせを聞く機会が多くなり、2024年2月にはJR東海バス(本社:名古屋市)が残り3台のエアロキング(BKG-MU66JS)を引退させることを発表、主戦場の東名ハイウェイバスでその雄姿を見ることが出来なくなりました。
2024年2月をもって引退したJR東海バスの三菱エアロキング(BKG-MU66JS)
バス崎です。
— 【公式】ジェイアール東海バス(株)🚌 (@JRtokai_bus) January 30, 2024
お気付きの方もいらっしゃると思いますが、東名ハイウェイバスの3/1ダイヤ改正にて、JR東海バスの国産2階建バス「エアロキング」が全車引退することになります。
私のバス愛の半分はエアロキングに捧げてきた様なものなので、涙が溢れ出ます。
エアロキング、沢山の思い出を有難う…。 pic.twitter.com/izNvkdJIG5
バス崎です。
— 【公式】ジェイアール東海バス(株)🚌 (@JRtokai_bus) February 28, 2024
明日はついに、当社のエアロキングが運行最終日です・・・。グスン
寂し過ぎて今夜は眠れそうにありません(´;ω;`)ウッ…
バス崎もお昼のエアロキングを見送りに行きます。
そして、お知らせとバス同志の皆様へのお願いです!#エアロキング #ありがとう #さよならバス #JR東海バス pic.twitter.com/VB3tOhNxTY
エアロキングを見送ってきたバス崎です。
— 【公式】ジェイアール東海バス(株)🚌 (@JRtokai_bus) February 29, 2024
涙に邪魔されながらファインダー越しに言いました、「お疲れ様」と。
そして、東京駅のりばではとても素敵な演出が!!涙が止まらない。
誰ですか、こんなことをする人は!!
お友達、いや、ソウルメイト、いや、キングメイトになりませんか。#エアロキング pic.twitter.com/OWUkgBKf4p
これにより、夜行高速路線用として現在も活躍するエアロキングは、福島交通が保有する夜行高速用車両2台(MU612TX:1台、BKG-MU66JS:1台)と、関東自動車が保有する夜行高速用車両1台(BKG-MU66JS)、そして西日本JRバスが保有する夜行高速用予備車両6台(BKG-MU66JS)のみとなってしまいました。
日本のバス車両史の一時代を築いた国産2階建てバス「三菱エアロキング」。
誇り高きその雄姿がもう見られなくなるのかと思うと、一抹の寂しさを感じずにはいられません。
そう思った私、実は、2024年2月末日をもって昼行便「東名ハイウェイバス」と夜行便「ドリームなごや号」から引退するJR東海バスの三菱エアロキングに会いに行ってきました。
今回は、その様子をダイジェスト形式でご紹介します。
今ではもう見られないJR東海バスの「三菱エアロキング」最後の活躍の姿を、少しでも感じ取っていただけると幸いです。
夜行「エアロキング」惜別乗車のために東京駅へ・・・
やってきたのは、ご存じ東京駅八重洲南口にある東京駅JR高速バスターミナル。JRハイウェイバスの一大発着拠点として有名な場所です。
向かいには、東京ミッドタウン八重洲が。
この地下に、あの「バスターミナル東京八重洲」があることをご存じの方も多いかと思います。
実はこの日、別の仕事の関係でバタバタとしておりまして、新千歳空港を発ったのが夜の19時前という、かなりギリギリのスケジュールで動いておりました。
しかも、こういう時に限って遅延するものでありまして、東京羽田空港の到着ロビーを出たのが、夜の22時10分過ぎ。
予約・決済していたバスの発車時刻が23時00分です。
これはバスに間に合わないかもしれない・・・。
仮にバスに間に合わないとなると、東京に来た意味がなくなる・・・。
ここは一か八か・・・ということで、羽田空港からタクシーで移動することにしました。
タクシーの乗務員に事情を話した結果、安全運転の範囲内で頑張っていただきまして、東京駅八重洲口に到着したは・・・なんと22時35分。
想定外の出費にはなりましたが、なんとか無事に間に合いました!
タクシーの乗務員には本当に感謝、感謝です。
というわけで、今回乗車したのはこちらのバス。
JR東海バスが運行する夜行高速バス「ドリームなごや1号」です。
同社名古屋支店所属744-10992号車(三菱エアロキング BKG-MU66JS)が充てられていました。
この路線と車両に乗車するのは、2023年3月に開催されたJR東海バス主催の日帰りバスツアー『JR東海バスつばめツアー「V8エアロキングラストランツアー」』に参加するための名古屋への移動手段として乗車して以来、約1年ぶりとなります。
その時の模様を紹介したブログで、「残りの3台のBKG-MU66JSも先は長くないと予想される」と書いたのですが、まさかその1年後に完全引退するとは・・・覚悟はしていたものの、いざ引退となるとやはり寂しいものです。
(次ページに続きます。)