北海道北見バス「ドリーミントオホーツク号」最新型車両(三菱エアロクイーン)

夜行バス,昼行高速バス,高速バス乗車記



途中休憩は1回 あっという間の札幌~北見間

今回私が乗車したのは、札幌駅前19時20分発の北見行き最終便
2023年10月ダイヤ改正で、北見行き最終便の札幌発が1時間遅くなったことで、札幌での滞在時間をさらに長くすることが出来る様になりました。
北海道北見バス「ドリーミントオホーツク号」 2150 車内 札幌駅前発車前

同路線は現在、1日9往復体制で運行していますが、コロナ騒動の影響で夜行便はいまだに運休継続中。
さらに、今年4月改正の時刻表では、夜行便の時刻表記も削除(「スターライト釧路号」も時刻表記削除)され、「もしかして夜行便を廃止した???」と危惧するところです。

また、この路線も、ご多分に漏れず乗務員不足の影響を受けており、現在は9往復のうち5往復が北海道北見バスによる運行、3往復が網走バスによる運行、残りの1往復が北海道中央バスによる運行となっています。
2023年10月ダイヤ改正で、北見発着便が2往復増え、この結果、北海道北見バスは北見営業所が北見発着の3往復を担当、残りの2往復は親会社の札幌観光バスが札幌~北見・網走間を受託運行するという運用に変更しています。
果たして、今後もとのダイヤに戻るのか、それともさらなるダイヤの見直しを行うのか、いち利用者としても気になるところです。

札幌駅南口、日本生命札幌ビル(北3西4)の西側に位置する札幌駅前3番のりばを発車したバスは、中央バス札幌ターミナルで乗車扱いを行った後、国道12号~国道275号から道央自動車道札幌インターへ。
札幌インターからは、道央自動車道、旭川紋別自動車道、国道39号(石北峠)を経由し、留辺蘂北見市内へ直行します。

時間が早い便であれば、車窓を楽しみながら移動したいところですが、さすがに夜遅い便ともなるとそうはいかず、外は真っ暗。
こうなると、スマートフォンでネットや動画を楽しむか、シートを倒して寝るしかありません。

21時10分頃、スマートフォンでネットを楽しんでいるうちに、バスは唯一の休憩場所である道央自動車道比布大雪パーキングエリアに到着します。
こちらでは、開放休憩として10分間停車しました。

比布大雪パーキングエリアは、北海道上川郡比布町にあるパーキングエリア。
トイレと自販機施設しかありませんが、2023年11月にトイレ棟が新築され、以前より広くなりました。
道央自動車道 比布大雪パーキングエリア

バスも、しばしのひと休みです。
北海道北見バス「ドリーミントオホーツク号」 2150 比布大雪パーキングエリアにて

北海道北見バス「ドリーミントオホーツク号」 2150 比布大雪パーキングエリアにて_02

約10分間の開放休憩を終え、比布大雪パーキングエリアを発車したバスは、比布北ジャンクションから自動車専用道路の旭川紋別自動車道へ。
層雲峡手前の上川層雲峡インターまで走行します。

暗闇の旭川紋別自動車道、国道39号を走行したバスは、22時過ぎ、いよいよ石北峠へ。
巧みなハンドル捌きで難なく峠を通過していきます。
北海道北見バス「ドリーミントオホーツク号」 2150 車内_03

北海道北見バス「ドリーミントオホーツク号」 2150 車内_04

北海道北見バス「ドリーミントオホーツク号」 2150 車内_05

石北峠を通過したバスは、温根湯地区を通過し、留辺蘂停留所へ。
留辺蘂停留所は、JR留辺蘂駅から離れた国道39号線上(北海道北見バス留辺蘂線・温根湯線「旭東町」バス停と同位置)にあるバス停ですが、この日は1名が下車しました

23時45分頃、バスは北見市内に入り、23時50分、北見西7号線停留所に到着。
こちらでは4名が下車していきました。

そして、日付が変わった00時03分、バスは終点の北見バスターミナルに到着。
ひっそりと静まり返ったバスターミナルで乗客を降ろしたバスは、すぐさま北海道北見バス北見営業所へ回送されていったのでありました。
北海道北見バス「ドリーミントオホーツク号」 2150 北見バスターミナル到着

最後に

夏季の札幌~北見間の所要時間は4時間40分。
車両がスーパーハイデッカーということもあってか、北見までの約4時間半を快適に移動することが出来たと同時に、開放休憩もあったことで、札幌~北見間の移動時間があっという間に感じました。
高速道路網整備の効果、威力といってしまえばそれまでですが、これは並行するJRは勝ち目ないだろうなぁ・・・と。
事実、JR北海道では、現在旭川~北見・網走間で運行している特急列車「大雪」を、早ければ来年2025年3月のダイヤ改正で快速列車化することを検討しているそうです。


JR北海道 283系「大雪1号」 旭川にて
旭川駅で発車を待つJR北海道の特急列車「大雪」

沿線の人口減少に高速道路網の整備、都市間バス同士の競合、そして長きにわたるJR石北本線の優等列車の衰退などなど・・・
今後の道央圏~北見・網走間の都市間輸送はどうなっていくのでしょうか。
個人的にも気になりますし、引き続き注目して見ていくつもりです。

一方で、今回の移動では、夜間の移動ということもあり、素晴らしい車窓を楽しんでの移動とはなりませんでした。
今度はこのタイプの車両で、是非とも昼間の石北峠の車窓を楽しみながら移動してみたいです。

事業者の新体制への移行がきっかけで登場した北海道北見バス「ドリーミントオホーツク号」の最新型車両。
現在のところ、「高速えんがる号」用を含め4台が在籍しており、北見営業所担当便が完全に現行エアロクイーンに置き替わりそうな位のハイペースな導入に、只々驚くばかりです。
今後も、同社のフラッグシップ路線専用車として、さらなる活躍を是非とも期待します。

北海道北見バス「ドリーミントオホーツク号」 2150_202406_101 札幌駅前にて


【乗車データ】 
  • 乗車日:2024/05/30
  • 乗車区間:
    札幌駅前3番のりば→北見バスターミナル
  • 運行会社:北海道北見バス
  • 車両:三菱/エアロクイーン(2TG-MS06GP)
  • 年式:2023年式
  • 所属:北見営業所
  • 社番:2157
———————–
  • 乗車日:2024/06/14
  • 乗車区間:
    札幌駅前3番のりば→北見バスターミナル
  • 運行会社:北海道北見バス
  • 車両:三菱/エアロクイーン(2TG-MS06GP)
  • 年式:2022年式
  • 所属:北見営業所
  • 社番:2150

【追記】
記事の内容を一部修正しました(2024/06/17)


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