2024年GW繁忙期の新日本海フェリー「らべんだあ」に乗船してみました

フェリー

以前にこのブログで、新日本海フェリー「らいらっく」新潟→苫小牧東直行便の乗船記をご紹介しましたが・・・

新日本海フェリー「らいらっく」
新日本海フェリー「らいらっく」(通常は苫小牧東~秋田~新潟~敦賀航路(寄港便)で就航)


実は先日、福岡・関西からの帰路として、新日本海フェリーの小樽~新潟航路を利用しました。
というわけで、今回は新日本海フェリー小樽~新潟航路で就航している「らべんだあ」を改めてご紹介します。

新日本海フェリー「らべんだあ」_02
新日本海フェリー「らべんだあ」(小樽~新潟航路で就航)

乗船したのは、2024年ゴールデンウィーク期間中(繁忙期)の4月下旬。
繁忙期のフェリーの様子も併せて感じ取っていただけると幸いです。

新日本海フェリー「らべんだあ」はどんなフェリーなのか?

ここで、改めて新日本海フェリー「らべんだあ」についてご紹介しましょう。

新日本海フェリー「らべんだあ」が就航したのは、2017(平成29)年3月9日。
2番船「あざれあ」とともに、最古参となっていたフェリーあざれあ・フェリーしらかばを置き換える目的で建造されました。

全長197.5m、総トン数14,125 トン、航行速力25.5ノットを誇り、旅客定員は600名となっています。
船体寸法は前船とほぼ同一ながら、総トン数が約4,000トン減少したため、乗用車の搭載能力が半減しています。
また、個室が増えていることもあり、旅客定員は約300名削減されています。
デッキは8層構造となっており、上部から操舵室・乗組員区画、3層の旅客区画、三層の車両甲板、最下部が機関室となっています。
車両甲板は、すずらん・あかしあ同様に、1層目と2層目は可動式スロープで連絡しており、車両甲板二層目の船尾中央および船尾右舷にランプウェイ、三層目船尾右舷にスライド式のドアを装備しています。

新日本海フェリー「らべんだあ」_01

新日本海フェリー「らべんだあ」_04

「らべんだあ」「あざれあ」の最大の特徴は、船主が垂直となっていること。
この他にも、バトックフロー船尾、近接2軸推進システム、バルブ付リアクション型高性能舵、空気潤滑システムなどを組み合わせることで、航行エネルギーが在来線と比較して10パーセント削減されています。

それまでの小樽~新潟航路には、先述の「らいらっく」と僚船「ゆうかり」が就航していましたが、「らべんだあ」「あざれあ」就航に伴い、「らいらっく」「ゆうかり」は苫小牧東~秋田~新潟~敦賀航路(寄港便)にコンバートされました。

また、「らべんだあ」「あざれあ」のデビューに伴い、新日本海フェリーでは小樽~新潟航路のダイヤ改正を実施。
小樽、新潟両地を10時台に出港して翌朝4時30分~6時00分に到着するダイヤから、新潟発11時45分・小樽着翌日4時30分、小樽発17時00分・新潟着9時00分に変更され、所要時間も3時間近く短縮されました。(現在は新潟発12時00分・小樽着翌日4時30分、小樽発17時00分・新潟着翌日9時15分に変更されています。)

なお、2020年には、ドック入り時にSOxスクラバーを搭載。
ファンネルが大型のものに交換されています。

新日本海フェリー「らべんだあ」_03

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