福岡と宮崎を結ぶ高速バス「フェニックス号」。
西日本鉄道(福岡市、以下:西鉄)、JR九州バス(福岡市)、九州産交バス(熊本市)、宮崎交通(宮崎市)の4社が1日21往復運行しています。
西日本鉄道「フェニックス号」
九州産交バス「フェニックス号」
宮崎交通「フェニックス号」
運行開始は、1988(昭和63)年の4月29日。
1日3往復で運行を開始し、翌1989(平成元)年にはJR九州(→JR九州バス)が運行に参入、その後は速達便「スーパーフェニックス号」の新設や夜行便の新設などで利用客を増やし、度重なる増便を実施することになります。
一時期は30往復にまで増便されますが、夜行便の廃止やコロナ騒動の影響などを経て、現在は速達便「スーパーフェニックス号」と各停便「フェニックス号」の2系統体制で1日21往復運行しています。
- 運行区間:
福岡(西鉄天神高速バスターミナル・博多バスターミナル)⇔宮崎(宮交シティ・宮崎駅) - 所要時間:約5時間
- 運行本数:1日21往復
- 料金:大人片道 3,500円~7,000円(WEB運賃の場合)
- 車両:
4列シート36人~38乗り(西鉄・JR九州バス)
3列シート28~29人乗り(九州産交バス・宮崎交通)
高速バス「フェニックス号」については、このブログで何度かご紹介したことがありますが、


実は先日、「フェニックス号」九州産交バス便に宮崎から福岡まで乗車する機会があり、今回はその模様をお届けします。
「フェニックス号」を宮崎から福岡まで通しで乗車するのは本当に久しぶり。
約5時間のゆったりバスの旅を楽しみます。
【プロローグ】夜行用3列シートのバスと鉄道で宮崎へ移動
その前に、乗車日の前日、「折角だから・・・・」ということで、福岡~延岡間高速バス「ごかせ号」西鉄便とJR特急「ひゅうが11号」で宮崎へ前入りすることにしました。
西日本鉄道「ごかせ号」 福岡→延岡
「ごかせ号」は博多バスターミナルから乗車。
こちらの車両に乗車しました。
西日本鉄道博多自動車営業所所属4874号車(三菱エアロクイーン QRG-MS96VP)です。
2014年式の三菱エアロクイーン夜行高速仕様車で、夜行高速路線運用時は「どんたく号」や「ムーンライト号」「ペガサス号」などで活躍、現在は主に「ごかせ号」で活躍しています。
車内は、3列独立シート28人乗りの夜行高速仕様。
ブラックのシートモケットが特徴で、夜行高速路線にも運用出来る様に座席と通路を仕切るカーテンを完備しています。
トイレは、車内中央部の階段を下りた突き当たりにあります。
シートは、天龍工業製の夜行用シートを採用。
可動式枕を設置しており、リクライニングの角度も深く設定されています。
レッグレストや足置き台(フットレスト)も完備。
ひじ掛け下の充電用コンセントは、純粋な差し込み式に交換されていました。
「ごかせ号」といえば、なんといっても沿線の車窓が最大の魅力。
特に、山都町(熊本県)から高千穂・延岡にかけての風景は一見の価値ありです。
途中、2回の休憩を挟み、博多バスターミナルから約4時間半で終点の延岡駅に到着です。
高速バス「ごかせ号」については、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、宜しければご覧いただけると幸いです。
JR九州 787系 特急「ひゅうが11号」
延岡駅からは、JR九州の特急列車「ひゅうが11号」で宮崎へ移動します。
車両は、JR九州のかつてのフラッグシップ車両であった787系特急形電車。
九州新幹線全通以降は、九州全域の在来線特急に投入されている他、一部車両は改造され、観光特急列車「36ぷらす3」としても活躍しています。
ちなみに、観光特急列車として生まれ変わった「36ぷらす3」はこちらです。
延岡を発車した「ひゅうが11号」は、海沿いの日豊本線を宮崎へ向けて南下していきます。
途中の日向付近では、今では使われなくなったかつてのリニア宮崎実験線が見えます。
太陽光パネルが設置されている姿を見て悲しくなるのは私だけでしょうか・・・。
列車は順調に走行し、1時間10分程で宮崎駅に到着です。
この日の移動はここまで。
翌日の移動に備えるのでありました。
(次ページに続きます。)