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九州産交バス「スーパーフェニックス号」 1010号車 乗車記

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夜行用3列シート仕様の「フェニックス号」

翌朝6時前、宮崎駅近くのホテルをチェックアウトし、「フェニックス号」始発の宮崎駅へ向かいます。

JR宮崎駅 アミュプラザ

宮崎駅のバスのりばへ向かいますが、のりば前の宮崎交通宮崎駅前案内所は7時からの営業ということで、待合所と乗車券販売窓口は閉まっておりました。

宮崎駅 バスのりば 202506_01

早朝ということもあってか、のりばもひっそりとしています。

宮崎駅 バスのりば 202506_02

今回、宮崎から乗車したのは、宮崎駅06時30分発の速達便「スーパーフェニックス号」
九州産交バスが運行を担当します。
宮崎市内と都城北に停車後は、小林インター、人吉インター、高速基山、博多バスターミナルと、終点の西鉄天神高速バスターミナルのみに停車。
途中のえびのインター、八代インター、八女インター、久留米インターは通過扱いとなります。

乗車したのはこちらの車両。

九州産交バス「フェニックス号」 1010_202506_101
九州産交バス「フェニックス号」 1010_202506_102

九州産交バス高速営業所所属1010号車(日野セレガHD QPG-RU1ESBA)です。
同社創立70周年記念で大量導入された車両のうちの1台で、2012年式の高速路線用車両になります。

同タイプの車両は3台導入され、夜行路線(現在は熊本~京阪神線「サンライズ号」)にも使用出来る仕様になっていますが、1台を除いて夜行路線に使用されることは殆どなく、この車両も現在は福岡~宮崎線「フェニックス号」熊本~宮崎線「なんぷう号」に使用されています。

気になる車内は・・・

車内は、3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様となっており、落ち着いた雰囲気のシートモケットが特徴になっています。
車内2か所に空気清浄機を設置しており、その姿も確認することが出来ます。
夜行路線への運用を想定していないからか、座席と通路を仕切るカーテンは設置していません。
トイレは、車内中央部の階段を降りた突き当たりに設置しています。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 車内

シートは、天龍工業製の夜行用標準シートを採用。
可動式枕は設置していませんが、リクライニング角度は夜行バス並みにかなり深く倒れる設定になっていました。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 シート

もちろん、足置き台(フットレスト)やレッグレストも完備。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 足置き台(フットレスト)・レッグレスト

モバイル充電用コンセントも各座席に設置されています。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 モバイル充電用コンセント

と、簡単にご紹介しましたが、先程ご紹介した西鉄「ごかせ号」と同様の車内設備を有しており、福岡~宮崎約5時間のバス移動も苦にならずに快適に移動出来るのではないでしょうか。

運行事業者によって車内設備に違いのある「フェニックス号」ですが、運行時間帯を気にせずに「ゆったりと」「快適に」移動したいのであれば、九州産交バス便か宮崎交通便どちらかを選ぶのが良いと思います。

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他の交通手段との比較

参考までに、他の交通手段との比較表を載せておきます。
移動の際の参考にしていただけると幸いです。

移動手段 所要時間 料金(片道) メリット デメリット
高速バス「フェニックス号」 約5時間 3,500円~7,000円 安価・直行・荷物制限少ない 時間がかかる
飛行機(福岡空港⇔宮崎空港) 約50分(+空港アクセス) 約10,000円〜 最短時間・快適 料金高め・空港移動が必要
JR新幹線+高速バス「B&Sみやざき」 最速3時間15分~ 6,000円〜8,200円 速い・座席ゆったり 乗換必須・料金高め
JR特急「にちりんシーガイア」 約5.5〜6時間 6,640円〜 車窓が楽しい・座席ゆったり 時間がかかる
自家用車 約4.5〜5時間 ガソリン代+高速料金 自由度高い 運転疲れ・駐車場確保
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途中休憩は2回 沿線の景色も見ておきたい「フェニックス号」の旅

06時30分 宮崎駅発車

定刻に宮崎駅を発車したバスは、県道341号(老松通り)を南下、宮交シティへ向かいます。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 車窓_01
九州産交バス「フェニックス号」 1010 車窓_02

JR南宮崎駅近くの宮交シティバスセンターにて乗車扱いの停車後、バスは宮崎インターから宮崎自動車道に入り、宮崎自動車道を西へ進みます。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 JR南宮崎駅前通過
九州産交バス「フェニックス号」 1010 宮交シティバスセンター停車中
九州産交バス「フェニックス号」 1010 宮崎料金所通過

早朝ということもあってか、交通量は少なく、バスも順調に走行します。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 車窓_03

宮交シティバスセンターを発車して約30分、都城北バス停に到着します。
こちらで乗車扱いを行いますが、多くの乗客が乗車され、8割方の座席が埋まります。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 都城北バス停到着

07時36分~07時51分 霧島サービスエリアにて開放休憩

都城北バス停を発車したバスは、15分程で霧島サービスエリアに到着します。
霧島サービスエリアでは、1回目の開放休憩として15分間停車しました。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 霧島SA

約半数の乗客がバスを降りて、トイレや飲み物の購入を済ませていました。
バスもしばしのひと休みです。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 霧島SAにて_01
九州産交バス「フェニックス号」 1010 霧島SAにて_02

高速バス「フェニックス号」は、所要時間が長いということもあり、途中2箇所のサービスエリアにて開放休憩を実施します。
休憩停車場所は、こちらの霧島サービスエリアと熊本県の宮原サービスエリア。
いずれのサービスエリアも施設が充実しており、休憩時間中に買い物を楽しむことが出来ます。
休憩時間中にお目当ての土産物を購入・・・といった楽しみ方も。
開放休憩の時間を有効に使いたいですね。

08時28分 人吉インター発車

霧島サービスエリアを発車して数分で小林インターバス停到着。
こちらで乗車扱いを行い、その10分後の08時08分、バスはえびのジャンクションを通過します。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 小林インターバス停到着
九州産交バス「フェニックス号」 1010 えびのJCT通過

えびのジャンクションは、九州自動車道との分岐点。
ここから南へ移動すると鹿児島県、北へ移動すると熊本県に入ります。

えびのジャンクションを通過すると、美しい景色が車窓一面に広がります。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 えびのJCT通過後の車窓

ここからいくつかのトンネルを抜け、20分程走行すると、バスは人吉インターバス停に到着します。

九州産交バス「フェニックス号」 1010 人吉インターバス停到着

熊本県人吉市は、熊本県の最南部にある市。
九州山地に囲まれた人吉盆地に位置し、球磨川沿いの温泉と川下りで有名です。
令和2年7月豪雨の影響で鉄道が長期不通の状況下、人吉地区の交通を支えているのが「バス」。
とりわけ、人吉市外への交通機関の拠点になっているのが、こちらの人吉インターバス停なのです。

人吉インターからは、福岡はもとより、熊本、新八代、宮崎、鹿児島の各方面行き高速バスが発着。
人吉駅からのアクセス路線バスが運行されている他、P&R駐車場が完備されていることもあり、「フェニックス号」の途中停留所の中では先程ご紹介した都城北バス停とともに乗降客が多い停留所でもあります。

人吉インターバス停では、宮崎・都城北から乗車した乗客が数名下車した代わりに、福岡へ向かう数名の乗客が乗車。
08時28分、定刻にバス停を発車しました。

(次ページに続きます。)

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