北陸鉄道「金沢~新潟線」 20-469号車(日野セレガHD)
写真は、高速バス「金沢~新潟線」(金沢~長岡・新潟)で活躍する、北陸鉄道(本社:金沢市)金沢営業所20-469号車(日野セレガHD)です。
高速バス「金沢~新潟線」は、文字通り石川県金沢市と新潟県新潟市を結ぶ高速バス路線。
北陸鉄道と新潟交通(本社:新潟市)2社が共同で運行しており、便数は1日2往復となっています。
運賃は、大人片道5,400円~6,800円(曜日別運賃)となっていますが、JR利用が乗り換え必須であることや運賃・料金合計で10,000円前後することなどから、格安で移動出来る交通機関として重宝されており、週末や繁忙期には混雑する路線としても知られています。
共同運行の新潟交通昼行高速バス(いすゞガーラHD イメージ)
で、今回ご紹介する北陸鉄道金沢営業所20-469号車ですが、実はこの車両、同社で唯一の日野セレガHD長距離高速仕様車であり、貴重な車両でもあるのです。(2025年8月25日時点)
この車両が導入されたのは、例の流行り病騒動が始まった2020年。
導入当初は、「北陸道高速バス名古屋~金沢線」(名鉄バス・JR東海バス・西日本JRバスと共同運行)で活躍していましたが、のちに活躍の場を「金沢~新潟線」に移し、現在に至っています。
私自身、高速バス「金沢~新潟線」にはこれまで一度も乗車したことがなく、しかも唯一の車両ということであれば、「これは是非乗車したい!」と思い、今年2025年春に乗車してまいりました。
今回はその時の模様を簡単にご紹介します。
始発の新潟からではなく・・・あの場所から乗車
やって来たのは、始発地の新潟万代シティバスセンター・・・ではなく、なんと新潟県三条市のJR東三条駅。
諸事情がありまして、こちらから移動を始めることになりました。
駅前には、越後交通のバス停が。
三条市内を走る一般路線バスの他、京都・大阪・堺行き夜行高速バスが発着しています。
バス停の近くには、冷暖房完備の待合室もあります。
まずは、JR弥彦線の吉田行き普通電車で燕三条駅へ移動します。
JR燕三条駅に到着しました。
燕三条駅は、新潟県県央地域を代表する三条市と燕市に位置し、北側が燕市、南側が三条市となっています。
1982(昭和57)年の上越新幹線開業時に設置された駅ですが、駅名決定に際し紆余曲折があったのは周知の通り。
現在、駅周辺にはロードサイド型の大型店舗が数多く林立するなど、三条・燕両市を中心とする新潟県県央地域の交通・経済の要衝として機能しています。
駅舎(新幹線改札口付近)はこの様になっています。
改札の隣には、JR東日本のコンビニ「New Days」があります。
土産物類も一部こちらで販売されています。
きっぷの販売は、原則自動券売機で行っています。
「みどりの窓口」はなく、代わりに遠隔対応の「話せる券売機」が設置されています。
燕三条駅からは、徒歩で高速バスののりばへ移動します。
看板が見えてきました。
矢印の通りに進みます。
ということで、北陸自動車道上にある三条・燕バス停にやって来ました。
今回、高速バス「金沢~新潟線」にはこちらの三条・燕バス停から乗車します。
三条・燕バス停は、北陸自動車道三条燕インターに併設されている高速バス専用の停留所。
県外路線は、これから乗車する金沢の他、東京、富山、長野、名古屋の各路線が、県内路線は長岡、柏崎、上越、糸魚川、十日町の各路線が発着しています。
ゆったり4列シートの車内で乗り換えなしの移動 途中休憩は2回
8時40分頃 三条・燕バス停発車
新潟交通の長野行き高速バスが発車して10分も経たないうちに、お目当ての高速バス「金沢~新潟線」が到着しました。
到着後、すぐに乗車改札が始まります。
乗務員にモバイル乗車券を提示し、トランクに荷物を預けて車内に入ります。
気になる車両と車内を改めてご紹介
乗車した車両を改めてご紹介します。
こちらの車両でした。
北陸鉄道(本社:金沢市)金沢営業所20-469号車(日野セレガHD 2RG-RU1ESDA)です。
同社で唯一の日野セレガHD長距離高速仕様車であり、貴重な車両でもあります。(2025年8月25日時点)
車内は、トイレ付4列シート38人乗り昼行高速仕様になっています。
ブラウン系のシートモケットが印象に残る車内です。
トイレは、車内最後部の進行方向左側に設置されています。
シートは、天龍工業製のメーカー標準シートを採用。
ハイグレードタイプが選択されており、全席に3点シートベルトが装備されています。
前席の下には、足置き台(フットレスト)を完備。
モバイル充電用のUSBポートは、各座席のひじ掛け下に設置されています。
シート背面には、大型テーブルを設置。
つまみを回して手前に倒します。
以上、使用車両と車内を簡単にご紹介しましたが、4列シートとはいえシートピッチが広く、シートの座り心地も中々のもの。
金沢まで約4時間の移動時間を快適に過ごせられそうです。
09時28分~09時45分 米山サービスエリアにて開放休憩
三条・燕バス停を発車したバスは、北陸自動車道を金沢へ向けてひた走ります。
暫くは、左右に越後平野を眺めながら進みます。
09時00分、長岡北バス停に停車。こちらで数名の乗客が乗車します。
長岡北バス停を発車してすぐ、関越自動車道との分岐点「長岡北ジャンクション」を通過しますが、バスはそのまま北陸自動車道を直進します。
長岡北バス停から越後平野を眺めながら進むこと28分後の09時28分、バスは1回目の休憩場所である米山サービスエリアに到着します。
米山サービスエリアは、新潟県柏崎市にある、北陸自動車道のサービスエリア。
トイレ、自販機のほか、ショップ、スナックコーナー、レストラン、ガソリンスタンドと、設備が充実しており、多くの車やトラック、バスが停車する場所としても有名です。
こちらで休憩停車を行う高速バスも多く、今乗車している「金沢~新潟線」のほか、富山行き、長野行き、名古屋行きの高速バスもこちらで休憩停車を行っています。
こちらでは、09時45分までの17分間停車しました。
終着地の金沢はまだまだ先。
バスも、しばしのひと休みです。
上越市内を通過し北陸道最大の難所へ・・・
米山サービスエリアを発車したバスは、引き続き北陸自動車道を走行します。
右手に、上越市の街並みが見えて来ました。
上越木田バス停に到着しました。
こちらで、最後の乗車扱いを行います。
上越木田バス停を発車すると、金沢市内まで降車扱いの停車はありません。
バスは、引き続き北陸自動車道を西へ進みます。
上越ジャンクションを過ぎ、糸魚川市内を通過すると、バスは、「天下の険(てんかのけん)」として有名な「親不知・子不知海岸」にさしかかります。
“北陸自動車道最大の難所”ともいわれており、付近には、世界で初めての海上インターチェンジ「親不知インター」も設置されています。
「親不知トンネル」「子不知トンネル」を通過し、バスは、いよいよ富山県に入ります。
11時20分~11時35分 有磯海サービスエリアにて開放休憩
富山県に入ると、いかにも北陸らしい、長閑な風景が続きます。
三条・燕バス停を発車して3時間40分後の11時20分、バスは有磯海サービスエリアに到着します。
こちらでは、2回目の開放休憩として11時35分までの15分間停車しました。
有磯海サービスエリアは、富山県滑川市と魚津市にある北陸自動車道のサービスエリア。
名称の「ありそうみ」は実際に存在する地名ではなく、歌人「大伴家持」が詠んだ歌に由来する歌枕で、富山湾の海のことを指すとされています。
こちらのサービスエリアも、トイレ、自販機のほか、ショップ、スナックコーナー、レストラン、ガソリンスタンドと、設備が充実しており、多くの車やトラック、バスが停車する場所としても有名です。
金沢到着まで、あと約1時間。
バスも、しばしのひと休みです。
12時43分 金沢駅西口(金沢港口)到着
有磯海サービスエリアを発車したバスは、左右に広がる富山平野を眺めながら、終着地の金沢駅西口をめざします。
12時30分、金沢東インターを通過。
金沢市中心部までもう少しです。
駅西合同庁舎前は降車客がおらずに通過。
そして、12時43分、定刻より若干早く、バスは終点の金沢駅西口に到着しました。
金沢まで約4時間の長時間運行、お疲れ様でした。
乗客を降ろしたバスは、北陸鉄道の営業所へ回送されていったのでありました。
最後に
以上、高速バス「金沢~新潟線」北陸鉄道担当便での移動の模様をお届けしましたが、2回のサービスエリアでの開放休憩があったということもあってか、約4時間の移動があっという間に感じました。
景色を眺めているうちに、時間が過ぎていった・・・そんな感覚です。
車内設備は、4列シートのオーソドックスなものでしたが、トイレが完備されているのと、シートピッチが広いこともあり、苦に感じることはないでしょう。
加えて、乗り換えなしで目的地へ移動出来る利便性の良さも実感。
おいそれ乗車出来る路線ではありませんが、これはまたの機会、利用しても良いかなぁ・・・そう思える昼行高速バスでございました。
皆様も、機会がありましたら、是非一度利用してみてはいかがでしょうか。
【乗車データ】
- 乗車日:2025/04/20
- 乗車区間:
三条・燕→金沢駅西口(金沢港口) - 運行会社:北陸鉄道
- 車両:日野/セレガHD(2RG-RU1ESDA)
- 年式:2020年式
- 所属:金沢営業所
- 社番:20-469



