中国JRバス「ポートレイク」乗車記
以前ご紹介した伊予鉄道の「ハーバーライナー」神戸~松山線もその一つなのですが、これからご紹介する路線も神戸三宮を発着する高速バスになります。
その路線とは・・・・中国JRバスの神戸三宮~松江・出雲間高速バス「ポートレイク号」です。
神戸三宮~松江・出雲間を約5時間15分程で結ぶこの路線。
以前から乗ってみたいとはものの、今日まで乗れずじまいでしたが、2011年秋の九州・山陰遠征の帰りに利用する機会が出来たので、早速乗車してみました。
利用客の増加で増便 夜行便の設定も
ここで「ポートレイク号」について簡単におさらいすると、この路線は2001年7月18日に開業。開業当初は夜行便1往復と昼行便1往復の計2往復体制で運行していましたが、利用客の増加で増便を重ね、現在は夜行便1往復と昼行便3往復の計4往復体制で運行しています。
更に、2012年7月20日からは、1往復のみではありますが神戸空港への乗り入れも開始。
航空機からの乗り継ぎ客の利便性向上にも取り組んでいます。
そんな「ポートレイク号」ですが、私が今回乗車したのは出雲市駅15時48分発の昼行便3便目です。
使用された車両はこちら↓。
中国JRバス島根支店所属の三菱エアロクイーンⅠ(KL-MS86MP)です。
同支店管轄の各路線(東京・名古屋・大阪・福岡)に使用できる様になっていますが、最近はほぼ「ポートレイク号」専属で活躍している様です。
車内はこの様になっておりまして、
3列独立シート29人乗りの夜行高速バス仕様となっています。
5時間程度の路線であれば、これで十分といったところでしょうか。
因みに各座席にマルチステレオコントローラも装備されていますが、現在は使用されておりません。
では、乗車当日の模様を簡単にご紹介。
先述の通り、出雲出発は15時48分。
JR出雲市駅前の一畑ホテル前から出発します。
発車10分前にバスは到着し、乗車改札が行われます。 こちらからの乗客は10人に満たない程度でしたが、その後の各停留所での乗車で、結果的には満席になる程の盛況ぶり。
週末とはいえ、長距離昼行高速バスでこの乗車率は立派なものです。
もっとも、所要時間がJRと大差ないかつ運賃が安いとなると、バスの方へ利用が流れているのも頷ける気がします。
バスは山陰自動車道松江中央インターから高速道路に入り、山陰道~米子道~中国道~播但連絡道路~山陽自動車道~神戸淡路鳴門自動車道~阪神高速道路などを経由して、神戸三宮の三宮バスターミナルへ直行します。
途中の休憩箇所は2箇所。
米子道の大山パーキングエリアと、
中国道の安富パーキングエリアにて、各々15分程の休憩時間が設定されています。 長距離昼行便ということもあってか、多くの乗客がバスを降りてトイレや買い物を済ませていましたね。
安富パーキングエリアを出発後は、播但連絡道路から山陽道、神戸淡路鳴門道、阪神高速などを経て、約1時間30分弱で終点の三宮バスターミナルに到着します。 出雲市駅出発後から三宮バスターミナル到着までにかかった時間は・・・5時間15分程。
思っていたよりもあっという間に経過した「ポートレイク号」の旅でした。
というわけで、中国JRバス「ポートレイク号」の乗車記をご紹介しましたが、JRと大差ない所要時間で5,000円後の運賃と3列シート車による運行・・・・バスの利用が多い理由が改めて分かりましたね。
特に「ポートレイク」をはじめとする神戸発着の高速バスは、比較的高速道路の渋滞の影響を受けにくいことから、高速バスから電車の乗り換えて大阪・京都方面へ向う利用客も多いと聞きます。
また、神戸空港か近いことから、神戸空港からの飛行機利用による東京・東北・北海道方面への移動手段としても十分に使えるかもしれません。
ですが、どうも神戸発着の高速バスとなると、マイナーな印象が強いです。
鉄道アクセスの良さや空港が近いことなどを考えると、もっと注目・利用されても良い様な気がするのですが・・・・・。
この辺については、今後の事業者による営業努力如何といったところでしょうか。
いずれにしても、「ポートレイク号」もこれまでご紹介した神戸発着の高速バスと同様に、私は『利用価値が高い路線』と見ました。
関西から山陰地区へのビジネス・観光への足として、はたまた山陰地区から東京・東北・北海道方面へのアクセスルートの一部として、「ポートレイク号」のご利用を検討されてみては如何でしょうか。
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