長電バス「エアロキングまつり」イベントレポート
バスが到着し、2台のエアロキングが所定の場所に停車したところで、いよいよメインのイベント「エアロキングまつり」が始まりました。
10時00分、開始の案内放送を合図にイベントが開始。
案内放送を合図に、営業所入口で待っていた参加者が営業所構内へ移動し、早速展示車両の撮影会が始まりました。
2台のエアロキングを中心に、私を含めた参加者は思い思いの被写体でカメラのシャッターを切っていましたが、
暫くすると、1台の「白いエアロキング」が営業所構内に入って来るではありませんか!
この「白いエアロキング」の持ち主は、三菱ふそうトラック・バスのバス車体製造子会社「三菱ふそうバス製造」。
なんと、この日のイベントのために、シークレットゲストとして工場のある富山県富山市からわざわざ陸送して来たのです。
事前に知らされていないシークレットゲストの登場に、会場は驚きと興奮が入り混じる雰囲気に。
3台のエアロキングが並んだ瞬間、多くの参加者がカメラのシャッターを切っていました。
「エアロキングまつり」展示車両を紹介
では、イベントではどんな車両が展示されたのでしょうか。
展示車両をご紹介しましょう。
長電バス 2093号車(三菱エアロキング)
まずは、この日の主役である長電バス2093号車。
先述の通り、かつてJRバス関東で首都圏~京阪神間の格安高速バス「青春エコドリーム号」「青春昼特急号」や「ユーグレナバス」として活躍していた車両で、長電バスへ移籍後は土日祝限定で長野駅東口~スノーモンキーパーク間の直行バスとして活躍しています。
なお、このバスはキャッシュレスバスとして運行されており、車内で現金による支払いが不可になっています。
現金で乗車する場合は、長野駅およびスノーモンキーパークに設置されている自動券売機で事前に乗車券を購入する必要がありますので、乗車の際は注意しましょう。
- 車名:三菱エアロキング
- 型式:BKG-MU66JS
- 年式:2009年式
- 客席数:56名(2階席:48名、1階席:8名)
- 全長:11.99m
- 高さ:3.78m
- 幅:2.49m
JRバス関東 D654-08502号車(三菱エアロキング)
この日のイベントのもう1台の主役、JRバス関東小諸支店所属の三菱エロキングD654-08502号車です。
こちらの車両も、かつては首都圏~京阪神間の格安高速バス「青春エコドリーム号」「青春昼特急号」として活躍していた車両で、現在は貸切車として活躍しています。
- 車名:三菱エアロキング
- 型式:BKG-MU66JS
- 年式:2009年式
- 客席数:56名(2階席:48名、1階席:8名)
- 全長:11.99m
- 高さ:3.78m
- 幅:2.49m
三菱ふそうバス製造 保存車(三菱エアロキング)
シークレットゲストとして登場した、三菱ふそうバス製造(本社:富山市)所有の三菱エアロキングです。
白のボディに大きな「AERO KING」のロゴをあしらった、シンプルながらも目立つカラーリングが特徴の車両です。
写真はありませんが、車内は2階席・1階席ともに3列独立シートを採用し、定員は38名(2階席30名、1階席8名)となっています。
- 車名:三菱エアロキング
- 型式:BKG-MU66JS
- 年式:2009年式
- 客席数:38名(2階席:30名、1階席:8名)
- 全長:11.99m
- 高さ:3.78m
- 幅:2.49m
長電バス 1991号車「NAGADEN Premium(ナガデンプレミアム)」(三菱エアロエース)
2024年冬にデビューしたフラッグシップ貸切車「NAGADEN Premium(ナガデンプレミアム)」です。
従来の貸切車とは異なり、外観・内装ともに暖色系の色で纏めているのが特徴で、車内は夜行高速対応車「NAGADEN EXPRESS(ナガデンエクスプレス)」1934号車や1960号車と同様の3列独立シート27人乗りとなっています。
通路カーテンこそ装備されてはいませんが、トイレやモバイル充電用コンセント&USBポートを完備しており、快適なバス旅行を楽しめるようになっています。
- 車名:三菱エアロエース
- 型式:2TG-MS06GP
- 年式:2024年式
- 客席数:27名
- 全長:11.99m
- 高さ:3.38m
- 幅:2.49m
長電バス 450号車(三菱エアロバス)
2004年に当時の分離子会社であった信州バスが導入した貸切カラーの三菱エアロバスです。
導入からしばらくの間は貸切車として活躍していましたが、のちに長電バス長野営業所へ転属となり、2018年冬までに路線転用改造を受けます。
路線転用改造後は、急行志賀高原線などで活躍しますが、2025年に引退する予定となっており、さよならプチきっぷ第6弾の絵柄にも選ばれました。
- 車名:三菱エアロバス
- 型式:KL-MS86MP
- 年式:2004年式
- 客席数:45名(+6名)
- 全長:11.99m
- 高さ:3.28m
- 幅:2.49m
長電バス 1559号車(三菱エアロスターワンステップ)
湯田中営業所に所属する路線バス1559号車(三菱エアロスターワンステップ)です。
2016年に首都圏の事業者から移籍して来ました。
製造から20年以上経過していますが、現在も湯田中駅を発着する各路線で活躍を続けています。
- 車名:三菱エアロスターワンステップ
- 型式:KL-MP35JM
- 年式:2002年式
- 全長:10.75m
- 高さ:3.045m
- 幅:2.49m
今回のイベントでこの車両が展示されたのは訳がありまして・・・。
実は、このイベントに合わせて、長電バス30周年記念オリジナルトミカの販売が発表されたのです。
本日、5月24日(土)
「👑エアロキングまつり」会場にて、
長電バスオリジナルトミカ新発売‼️👏
さらに‼️
5月26日(月)10:00~
「はとマルシェOnline」で販売開始します✨
詳しくはこちら⬇️https://t.co/rpiX4EFP8T
ⓒ TOMY 「トミカ」は株式会社タカラトミーの登録商標です#トミカ pic.twitter.com/KWl3i9DaB1— 長電バス株式会社【公式】 (@nagaden_bus) May 23, 2025
そして、この記念トミカのベースになった車両が、先程ご紹介した1559号車なのです。
写真はありませんが、トミカの販売ブースも展示されていた1559号車の近くに設置。
多くの方が購入されていました。
なお、長電バス30周年記念オリジナルトミカは、5月26日より「はとマルシェOnline」での販売を開始した他、5月29日からは長電バスの各窓口(長野駅前案内所、長電高速バス予約センター(柳原)、湯田中営業所)での販売も開始しています。
その他
写真はありませんが、押しボタン押し放題用の車両として、すざか市民バス用のラッピングバス(日野レインボー)が展示されていた他、洗車機体験バスとして長野市地域循環バス「東北ぐるりん号」用の日野ポンチョが展示、稼働していました。
2階建てバスの無料試乗会にグッズコーナー、キッチンカーの出店など目白押し
外観撮影タイム・無料試乗会
エアロキングの外観撮影タイムは、午前1回(10時10分から30分間)と午後1回(12時00分から30分間)の2回。
それ以外の時間、長電バスのエアロキングは、4回に分けて実施された無料試乗会(会場~村山橋往復)用の車両として充てられ、JRバス関東のエアロキングと三菱ふそうバス製造のエアロキングは、ドアを開けて車内を開放していました。
エアロキング無料試乗会の模様
12時からの外観撮影タイムでは、直前に企画された「長電バス長野営業所2階からエアロキングの並びが撮影出来る特別イベント」を同時開催。
条件を満たした方を対象に整理券を配布し、30秒という限られた時間で撮影するというものでしたが、この様な構図で撮影することが出来、個人的には大満足でした。
グッズコーナー
グッズコーナーは、長電バスとJRバス関東が出店していました。
長電バスは、イベント開催に合わせて制作されたグッズ各種や、バスコレ、クリアファイルといったオリジナルグッズを販売。
時間帯によっては買い求める客で列が出来る程の盛況ぶりでした。
一方のJRバス関東も、クリアファイルやストラップ、クッションなどのオリジナルグッズを販売していた他、ガチャポンコーナーも設置。
一部の商品で大幅に値引きして販売するなど、こちらも盛況でした。
因みに、今回の戦利品はこちらでした。
キッチンカーコーナー
会場では、キッチンカーが2台出店。
焼き鳥やスムージー、イカ焼きなどを販売していました。
この他、ながでんグループの長野三菱自動車販売が、エクリプスクロス(PHEVモデル)の電気で作るキャラメルポップコーンを販売。
どのブースも、昼時には多くの方が買い求めていました。
キッチンカーコーナーの隣には、休憩用バスとして貸切車を3台駐車し車内を開放。
昼前から本格的な雨になったということもあり、特に午後は休憩用バスで休まれる方をちらほら見かけました。
路線バスや共同運行会社の高速バスも・・・
長電バス長野営業所(柳原)は、長野駅行き路線バスの発着所にもなっている他、共同運行会社のバスも出入りします。
こちらは、長野駅行きの路線バス。
日野ブルーリボンシティハイブリッドが充てられていました。
そして、こちらは高速バス「長野~新潟線」の新潟交通担当便。
1日4往復のうち2往復を新潟交通が運行を担当しますが、この日は2台ともいすゞガーラHDが充てられていました。
楽しいイベントも閉幕に・・・
最後の無料試乗会を終えてイベント会場に戻って来た長電バスのエアロキングが所定の場所に停車し、最後の外観撮影タイムとなりました。
午後になって本格的な雨となり、撮影する方もひと苦労です。
そして15時00分、会場内のアナウンスで5時間に渡るイベントは無事に終了しました。
名車「三菱エアロキング」をメインにした今回のイベントでしたが、殺伐とした雰囲気が一切なく、じっくり時間をかけて名車の良さを堪能出来たという点で、個人的には満足でした。
イベント終了後は、3台のエアロキングをバックに関係者の記念撮影が行われ、イベント特攻ツアーの後半戦に移ります。
(次ページに続きます。)