大分交通「とよのくに号」乗車記(『「SUNQパス」で乗り尽くす九州旅』その1)
北部九州版(3日間有効)と全九州版(3日間有効・4日間有効)の全3種類が販売されており、価格も8,000~14,000円とリーズナブルな設定になっています。
この「SUNQパス」、最近では国内のみならず韓国でも販売されていますが、バスファンや一部の観光客にはもうすっかりお馴染みの乗車券となりましたね。
今般、久しぶりに「SUNQパス」で九州島内の高速バスを短い時間内で出来るだけ多く乗ろう・・・という企画を立て、行って来ました。
そこで今回から数回に分けて、その模様をお届けしようと思います。
1回目の今回は、大分交通の福岡~大分間高速バス「とよのくに号」スーパーノンストップ便の乗車記になります。
っとその前に、前段の移動というものがある訳でして・・・・
まずは札幌からこの飛行機↓で名古屋の中部国際空港へ。 2013年10月をもって合弁解消・撤退することになった、エアアジアジャパンの札幌~名古屋中部便です。
初めて搭乗したのですが、まさかこの搭乗が実質最後になるとは・・・。
中部国際空港から名鉄のミュースカイで移動後、名古屋からは以前ご紹介した名鉄バスの夜行高速バス「名古屋~松山線」で愛媛八幡浜へ向かいます。
※写真はイメージです。
(名鉄バス「名古屋~松山線」の乗車記はこちらからどうぞ。)
(名鉄バス「名古屋~松山線」の乗車記はこちらからどうぞ。)
そして、八幡浜からは宇和島運輸のフェリー「あかつき2」で大分県臼杵市へ。
八幡浜~臼杵航路に乗船するのも、これまた今回が初めて。
約2時間半程で臼杵港に到着です。
臼杵港からはタクシーで臼杵市役所で移動。 更にここからはこちらのバス↓で大分へ移動します。 大分バス「臼杵線」です。
貸切落しの車両でゆっくり移動出来るかと思いきや、来たのは西工の中型ワンステップバス。
このバスで1時間半の大分までの移動、それなりの苦行でございましたww。
札幌を出発して約21時間後、長い時間をかけて大分に到着したところで、本題に入ります。
福岡~大分線「とよのくに号」の始発地は、大分市新川にある大分交通新川バスセンター。 大分の中心街からは多少離れていますが、複合商業施設「D-plaza」(Dプラザ)が隣接しており、バスを待つ環境としては決して悪くない場所にあります。
今回乗車したバスはこちら↓。
昨年2012年に導入された、いすゞガーラHD(LKG-RU1ESBJ)です。
車内はこの様になっておりまして・・・ 4列シート38人乗りの中距離高速仕様になっています。
シックな内装にフローリング調の床が特徴といったところでしょうか。
・・・と、一見普通の高速バスの車内に見えますが、実はこの車両、車内後部に乗務員仮眠室が設置されています。
というのも実はこの車両、夜行高速バス「ぶんご号」「SORIN号」の続行便として運行出来る様にしているからだそうで、実際に繁忙期に「SORIN号」の続行便として運行した実績もあるそうです。
因みにこのタイプの車両は、大分交通の中でも今のところ2台のみだとか。
ある意味レアな車両に当たったということになりますね。
大分新川の発車時刻は16時25分。
発車の5分前にはバスが乗り場に横付けされます。 大分新川を定刻に発車したバスは、大分の中心街にある「トキハ前」で乗車扱いを行います。
ここで10名程の乗客が乗車。
この後、「椎迫」で最後の乗車扱いを行い、総勢15名の乗客を乗せたバスは、大分インターから大分自動車道に入ります。
今乗車しているのは「スーパーノンストップ便」。
この先は高速基山までノンストップとなります。
アップダウンのきつい大分自動車道ですが、一方でいかにも九州らしさを感じられる車窓が一面に展開されます。
暫くは「山岳ハイウェイ」ならではの車窓が続きますが、それも束の間。
大分インターから1時間25分程でバスは鳥栖ジャンクションを通過します。
ここからは九州自動車道をひた走る・・・といいたいところですが、実はこの先の高速基山バス停で次のバスに乗り継ぐために、「とよのくに号」とはここでお別れです。
結局、大分新川からは1時間45分程で到着したことになります。
「とよのくに号」スーパーノンストップ便、やはり速いですね。
私を含め3名の乗客を下ろしたバスは、福岡へ向けて出発していきましたが・・・
私の「SUNQパス」の旅はまだまだ続きます。
というわけで、大分交通「とよのくに号」の乗車記をお届けしました。
JRとの競争が激しい福岡~大分間ですが、今回利用してみて感じたのは、JRとの棲み分けがしっかり出来ているのかなぁということですね。
30分ヘッドのダイヤが長年維持されていて、それなりの利用客がいるということは、利用客側もJRと高速バスを上手く使い分けているということなんでしょうね。
一方で印象的だったというか少し気になったのが、回数券での利用客が非常に多かったということ。
これは私の勝手な推測ですが、大分トキハ周辺(若しくは博多駅・天神周辺)の金券ショップで回数券のバラ売りを2,000円前半の金額で購入して乗車している利用客が結構な数いるのではないか?と。
だとすれば、片道3,100円・往復5,500円の正規運賃の意味とは?と少し考えてしまいました。
現在は紙の回数券よりも更に割引率が高い「web回数券」なるものも販売されていますが、今後は利用者がネットなどの情報を駆使して更に安い運賃で利用するスタイルがより定着することになるのでしょうね。
「新高速乗合バス」がスタートし、移行組を迎え撃つ既存乗合事業者の施策としてはごく自然的な流れなのでしょうが、「路線バスの正規運賃とは?」ということを少し考えさせられた、今回の大分交通「とよのくに号」の乗車でございました。
【乗車データ】
●乗車日:2013/07/20
●乗車区間:大分新川→高速基山
●運行会社:大分交通
●車両:いすゞ/ガーラHD(LKG-RU1ESBJ)
●年式:2012年式
●所属:大分営業所
●社番:554
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