成田空港交通「ザ・サンライナー」東京→仙台 乗車記
途中休憩は3回 景色を見ながらのんびりゆったりの昼行高速バス移動
11時42分 バスターミナル東京八重洲発車
定刻12分遅れでバスターミナル東京八重洲発車を発車したバスは、日本橋3丁目交差点から八重洲通りに入り、清洲橋ランプから首都高速道路に入ります。
本来であれば、宝町ランプから首都高速道路に入るのですが、この日は首都高速道路渋滞の影響で流入するランプを変更した模様。
その間、自動音声放送と乗務員による各種案内が行われます。
首都高速道路に入ったバスは、左手に隅田川を眺めながら、首都高速道路6号線を堀切ジャンクション、三郷ジャンクション方面へ向けて走行。
所々渋滞に巻き込まれはしますが、三郷料金所を通過してからは、道路の流れもスムーズになりました。
首都圏郊外の長閑な風景を眺めながら、バスは常磐自動車道を北上します。
12時37分~12時55分 守谷サービスエリアにて開放休憩
バスターミナル東京八重洲を発車してまもなく1時間が経過する頃、バスは1回目の休憩場所である守谷サービスエリアに到着します。
お昼時ということもあり、通常は30分以上停車するそうですが、首都高速道路の渋滞の影響で、この日は18分間の開放休憩となりました。
守谷サービスエリアは、常磐自動車道有数の広さを誇るサービスエリアとして知られています。
下り線は、2015(平成27)年7月1日に「Pasar守谷」としてグランドオープンし、食事関連の店舗が全てフードコートスタイルになっているのが特徴です。
また、上り線は首都直下地震などの大規模災害時に防災拠点として活用出来る様になっており、大規模災害が発生した際には、自衛隊や消防、医療機関など緊急出動機関の前線基地となる他、被災地への支援拠点としての役割や、緊急出動機関が情報共有する場所としての機能を担うことが出来るそうです。
バスもしばしのひと休み。
こちらで軽く食事でも・・・と思いましたが、時間があまり無かったことや、夜に乗船するフェリーでの食事のために、トイレと撮影を済ませてバスに戻ったのでありました。
14時17分~14時35分 中郷サービスエリアにて開放休憩
守谷サービスエリアを発車したバスは、長閑な風景が続く常磐自動車道を仙台へ向けて北上します。
穏やかな天候のもと、車窓もひと際美しく映ります。
トンネルを抜けると、バスは2回目の休憩場所である中郷サービスエリアに到着します。
こちらでは、14時35分までの18分間休憩しました。
中郷サービスエリアがある茨城県北茨城市は、茨城県最北端の市。
南は高萩市、北は福島県いわき市と接しており、県境を越えたいわき市との関係も親密だといわれています。
観光面でも、県内の他の市町村とよりも、いわき市と提携する傾向が強いそうです。
バスも、しばしのひと休み。
仙台到着まで、あと3時間弱といったところでしょうか。
16時00分~16時15分 南相馬鹿島サービスエリアにて開放休憩
中郷サービスエリアを発車したバスは、暫くすると福島県に入ります。
いわき中央インターを過ぎ、広野インターからは、東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所が近くにあるエリアを通過します。
広野インターからこの先の南相馬インターまでは、原発事故の影響で長らくの間通行止めになっていましたが、2014(平成26)年から段階的に通行止めが解除され、2015(平成27)年3月1日に全線復旧となりました。
とはいえ、常磐富岡インター~浪江インター間の一部エリアは、未だに帰還困難区域に指定されており、広野インター~南相馬インター間各所に設置されている線量計が、影響の甚大さを物語っています。
南相馬インターを過ぎ、日が暮れ始めて来ました。
16時00分、バスは最後の休憩場所である南相馬鹿島サービスエリアに到着します。
南相馬鹿島スマートインターチェンジを併設するこのサービスエリアは、福島県内の常磐自動車道では唯一のサービスエリア。
上下集約型の施設となっており、南相馬市が整備した物販観光施設「セデッテかしま」では、施設内には、相馬野馬追や観光情報などを紹介する「エントランスホール」をはじめ、地域の食材を生かした「お食事処」、農産物や地域ならではの逸品・珍品を取り揃えた「お土産処」、地域行事やイベントの実施・休憩スペースとして利用できる「コミュニティ広場」を備えているそうです。
敷地内のドックランへ続く道の先には、なんと鳥居が。
「浮田稲荷神社」という、きちんとした神社らしいです・・・。
バスは、16時15分までの15分間停車。
ラストスパートに向けて、最後のひと休みです。
ここで、ひとつご紹介を。
もはや、成田空港交通が所有する長距離高速用車両の名物といっても良いでしょう。
バス側面のLED表示です。
なんと、行先にちなんだ景勝地や名物などをLED表示に取り込んで表示しているのです。
フルカラーLEDがなせる業といえばそれまでですが、社内に優秀なLED表示職人(?)がいるのでしょうか・・・。
因みに、千葉・東京・横浜~堺・和歌山線「サウスウェーブ」の和歌山行きでは、"有田みかん"が表示されるとのことです。
07時40分 仙台駅西口40番のりば到着
南相馬鹿島サービスエリアを発車したバスは、日が暮れ始めた常磐路を仙台へ向けてひた走ります。
仙台市内が近づいて来ました。
左手に仙台市営地下鉄東西線荒井車両基地が見えると、いよいよ仙台市内です。
16時59分、バスは仙台東インターを通過。
県道137号線(仙台塩釜線)や広瀬通などを経由したバスは、17時21分、定刻1分遅れで仙台駅西口40番のりば(宮交高速バスセンター)に到着しました。
終点は松島海岸駅ですが、この日は私を含めて全員が仙台駅西口40番のりばで降車したため、バスはそのまま回送表示に。
名取市にある宮城交通仙台南営業所へ向けて走り去るバスの後姿を見届け、のりばを後にしたのでありました。
こちらは、のりば前の宮城交通仙台高速バスセンター
福島方面への帰宅客や東北、関西方面行き高速バスを待つお客様で、待合室はこれから賑わう時間帯に差し掛かります。
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