夜行路線が事実上の昼行路線への転換!? 選択肢としてはアリかも!?
以上、成田空港交通「ザ・サンライナー」の乗車記をお届けしました。
まずは、この路線の運行形態についてです。
元々この区間では、夜行便「ポーラスター号」が運行されていましたが、現在は休止中となっています。
ですが、運行会社の組み合わせや運行経路、停留所の設定、そして成田空港・東京~仙台間で成田空港交通とJRバス東北が夜行便「ドリーム仙台・東京/成田号」を運行している状況を見るからに、これは「ポーラスター号」の昼行路線への転換とみて良いのではないでしょうか。
恐らくですが、夜行便「ポーラスター号」が復活することは、ほぼないのではと見ています。
今後は、「ザ・サンライナー」と「ドリーム仙台・東京/成田号」で昼夜の運行を担っていくことになるでしょう。
そして、実際に乗車してみての感想ですが、
「選択肢としてはアリかも!?」
これが率直な感想でした。
首都圏〜仙台間を走る高速バスの多くは東北自動車道を経由しますが、あえて常磐自動車道を経由する点も「ポーラスター号」の面影を伺い知ることが出来ますし、意外だったのは、常磐自動車道から眺める景色が素晴らしいこと。
住宅地、工業団地から山間、海沿いの風景へと移りゆく車窓は、いつ観ても飽きません。
常磐自動車道を全走したのは今回初でしたが、個人的には山間部メインの東北自動車道よりも好きかなぁ・・・と。
途中休憩も3回と多めに設定されており、サービスエリアでの買い物も楽しめます。
今回の乗車では叶いませんでしたが、運行が順調であればサービスエリアでの食事も楽しめると思います。
一方で、路線開設の目的でもある「インバウンド客の取り込み」という点では、(肌感覚ではありますが)正直まだまだかなぁという印象を受けました。
運行ダイヤしかり販促面しかり、やるべきことが多いのかなぁと思います。
とかく競合の多い首都圏〜仙台間の高速バスですが、いつもの高速バスに乗り飽きたという方に「ザ・サンライナー」はおすすめのバスです。
閑散期は空いていることも多く、運賃も格安。
まさに穴場的路線ともいえるでしょう。
機会がありましたら、一度乗車してみてはいかがでしょうか。
【乗車データ】
- 乗車日:2023/10/16
- 乗車区間:
バスターミナル東京八重洲→仙台駅西口40番のりば - 運行会社:成田空港交通
- 車両:日野/セレガHD(2RG-RU1ESDA)
- 年式:2018年式?
- 所属:本社
- 社番:611