西日本鉄道「はかた号」 0001号車【プレミアムシート】乗車記 <2023年秋 ~中国道迂回編~>

夜行バス,高速バス乗車記



長距離のハイウェイを福岡へ向けて快走

21時00分 バスタ新宿発車

満席の乗客を乗せたバスは、21時00分定刻にバスタ新宿を発車。
スロープを下り、甲州街道から山手通りを経由し、首都高速道路3号池尻ランプへ向かいます。

西鉄「はかた号」 0001_202310 車窓_01

本来であれば、初台南ランプから首都高速道路中央環状線に入るのですが、この日は渋滞回避目的からか、池尻ランプまで下道走行となりました。

発車後、乗務員による運行経路・車内設備の案内がマイクを通じて行われ、その後、車内を回ってサービス品の提供と不明点がないかの確認をしていきます。
過不足無く丁寧な案内とサービスも、乗務員による当たり外れが少なく、流石といったところでしょうか。


21時32分 東京料金所通過

池尻ランプからは、首都高速道路3号渋谷線?東名高速道路へと入り、約1,000km先の福岡県をめざします。

21時32分、定刻より若干遅れて東京料金所を通過した「はかた号」は、いよいよ夜のハイウェイクルージングへ。
シートを少し倒してマッサージ機能をONにし、外の景色を眺めながらのんびりと過ごします。

西鉄「はかた号」 0001_202310 車窓_02 東京料金所通過

西鉄「はかた号」 0001_202310 車窓_03

落ち着いたところで、改めてプレミアムシートの座り心地を確認します。
先代のシートと比較すると、腰かけた際の心地良さが改善されている印象が。
先代のプレミアムシートも座り心地は悪くなかったのですが、ポジションによってはシートの骨組みが背中や腰に当たる場合があり、時としてそれが不快に感じることもありました。
ですが、現行車両のプレミアムシートではそれが殆ど無い。
まるでリビングでくつろいでいるかの感覚に陥ります。


23時22分~23時35分 静岡サービスエリアにて開放休憩

新宿から2時間20分程で、バスは消灯前の休憩場所である静岡サービスエリアに到着します。
こちらでは、開放休憩時間として13分停車しました。

西鉄「はかた号」 0001 静岡サービスエリア_01

静岡サービスエリアは、新東名高速道路のサービスエリアの中でも有数の広さを誇るサービスエリア。
サービスエリアの建物内には、売店や飲食施設が数多くあります。
消灯後は翌朝まで一切下車できないということもあり、殆どの乗客がバスを降りてトイレや洗顔、買い物などを済ませていました。

西鉄「はかた号」 0001 静岡サービスエリア_02

この日は、バス駐車スペースにトラックが1台も駐車していないという日でした。
この先の深夜走行に向けて、バスもしばしのひと休みです。

西鉄「はかた号」 0001 静岡サービスエリアにて

23時50分 消灯

乗客が全員揃ったところで、23時40分、バスは静岡サービスエリアを発車します。

発車後、ハンドルを握っていない乗務員がビジネスシートのフェイスカーテンをセットし、23時50分頃に車内は消灯されました。
この後、バスは数か所のサービスエリアにて乗務員交代のために停車しますが、乗客は翌朝の開放休憩まで下車することが出来ません。

実は今回乗車した便、2023年9月5日に山陽自動車道下り線尼子山トンネル内で発生した火災の影響で、山陽自動車道播磨JCT~赤穂IC間(下り線)が通行止めとなっているため、発車時のアナウンスで中国自動車道へ迂回することが案内されていました。
そのため、この日の「はかた号」は通常の運行経路と異なり、この先は新東名高速道路~伊勢湾岸自動車道~新名神高速道路~名神高速道路~中国自動車道~広島自動車道~山陽自動車道~中国自動車道~関門橋~北九州都市高速道路~九州自動車道~福岡都市高速道路という経路で運行しました。
SNSなどによると、渋滞が酷い時は山口県まで中国自動車道へ迂回することもあったとか。
この場合、翌朝の開放休憩場所を変更して対応したそうです。

シートを倒して目を瞑ると、いつしか夢の中へ。
夜中3時半頃に一度目を覚ましましたが、それ以降はバスが広島県に差し掛かる頃まで、目を覚ますことはありませんでした。


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