高速バス「九州号」VS西九州新幹線「かもめ」+「みどり」 <高速バス VS 鉄道 Vol.01>
九州急行バス「九州号」(イメージ)
西九州新幹線「かもめ」(イメージ)
写真は、九州急行バス(本社:福岡市)が運行する高速バス「九州号」(福岡~嬉野・諫早・長崎)と、西九州新幹線「かもめ」です。
前回の記事の続きになります。
前日、東京新宿から西日本鉄道(西鉄)の夜行高速バス「はかた号」に乗って福岡の地に降り立った私。
「九州に来たからには・・・」ということで、以前からやってみたかった「高速バスVS鉄道」なるバスと鉄道の比較乗車を敢行することにしました。
「どの区間で比較乗車しようか・・・」と考えた時に、「ここは昨年から話題の鉄道を絡めるしかない!」となり、であるならば、昨年2022年9月に開通したばかりの西九州新幹線が走る「福岡~長崎間にしよう!」と相成ったわけであります。
西九州新幹線については、2022年の年末に長崎~新大村間で乗車しましたが、在来線区間を含めた長崎~博多間を通しで乗車するのは、今回が初めて。
速さで勝負する鉄道に対し、安さと利便性の良さで孤軍奮闘する高速バスの姿を改めて見ることになったのです。
九州急行バス「九州号」 博多バスターミナル→長崎駅前
「はかた号」を降り、昼食をとる間もなく飛び乗ったのは、九州急行バスの福岡~長崎間高速バス「九州号」嬉野経由便。1966年9月の特急バス運行開始以来、実に半世紀以上の歴史を誇る老舗高速バスであります。
今回は、こちらの車両に乗車しました。
九州急行バス長崎支社所属のいすゞガーラHD(QTG-RU1ASCJ)です。
かつては西工製車両の独壇場であったこの路線も、現在はジェイ・バス製車両が主力として活躍しています。
車内は、4列シート40人乗り仕様。
メーカー標準のワイドシートを採用してます。
トイレは、車内最後部に設置されています。
各座席には充電用コンセントを完備。
足元もゆったりとしています。
12時31分、定刻に博多バスターミナルを発車したバスは、西鉄天神高速バスターミナルにて乗車扱いを行い、天神北ランプから福岡都市高速道路へ。
博多の街並みや博多港の景色を眺めながら、福岡空港へ向かいます。
福岡空港国際線ターミナルでは、多くのインバウンド客が「九州号」の到着を待っていました。
これらの乗客を乗せ、車内は満席に。
福岡空港から再び福岡都市高速道路に入ったバスは、太宰府インターから九州自動車道へ。
高速基山で乗車扱いのために停車し、九州自動車道を鳥栖ジャンクションまで走行した後、長崎自動車道に入ります。
多久西パーキングエリアでの5分間のトイレ休憩を挟み、バスは長崎自動車道を西進します。
博多バスターミナルを発車して2時間弱の14時28分、嬉野インターに到着。
バス停前には、パーク&ライドの駐車場が整備されています。
嬉野インターから市街地を5分程走り、バスは嬉野バスセンターに到着。
こちらで、福岡空港国際線ターミナルから乗車した多くのインバウンド客が下車していきました。
嬉野温泉が目的地だったのですね・・・。
嬉野インターに戻り、バスは再び長崎自動車道へ。
右手に美しい大村湾の景色を眺めながら、終着の長崎へ向けて高速道路をひた走ります。
大村インター、高速大村木場、諫早インターの各バス停に停車したバスは、長崎多良見インターから長崎バイパスに入ります。
長崎バイパスは、急カーブが連続する有料道路。
乗務員も気を遣いながらハンドルを握ります。
川平料金所を通過し、数分走行すると、バスは昭和町インターを通過。
長崎市内に入り、昭和町にて降車扱いのために停車すると、バスは県道113号から国道206号へ。
長崎電気軌道の路面電車と並行する形で長崎駅方面へ進みます。
平和公園で数名の乗客を降ろし、15時43分、バスは定刻に長崎駅前交通会館に到着。
乗客を降ろし、稲佐橋にある車庫(九州急行バス長崎支社)へ回送されるバスの姿を見届けたところで、しばし長崎駅周辺の散歩に出掛けたのでありました。
【乗車データ】
- 乗車日:2023/10/14
- 乗車区間:
博多バスターミナル→長崎駅前(交通会館) - 運行会社:九州急行バス
- 車両:いすゞ/ガーラHD(QTG-RU1ASCJ)
- 年式:2016年式
- 所属:長崎支社
- 社番:2176
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