【再掲?】南海バス「サザンクロス」専用車を改めて見てみる (日野セレガHD)【2024年春版】
南海バス「サザンクロス」長岡線 518号車
写真は、堺・なんば・大阪・京都~柏崎・長岡・三条間夜行高速バスの専用車として活躍している、南海バス(本社:堺市)堺営業所所属の同社夜行高速バス「サザンクロス」専用車518号車(日野セレガHD QRG-RU1ESBA)です。
南海バス「サザンクロス」は、大阪なんば・大阪駅前・京都を拠点に、甲信越・関東方面へ運行する夜行高速バス。
南海電鉄本体の時代から実に30年以上の歴史を誇る、高速バスとしては老舗の部類に入ります。
また、東京急行電鉄(→東急バス)とともに、高速バスの愛称を統一した「はしり」の事業者、ブランドともいえます。
南海バス「サザンクロス」の特徴は、なんといってもその外観カラーリング。
南海の「N」をあしらったカラーリングは、遠くからでも目立つ存在です。
また、首都圏近郊の都市と関西圏を乗り換えなしで結ぶ路線や、県庁所在地ではない第2・第3の都市と関西圏を結ぶ路線といった、他の交通機関では必ず乗り換えが必要な区間にあえて路線を新設することで利便性の向上図っていると同時に、多少運賃を高く設定することで他社よりもハイグレードなサービスを提供しているのも、南海バス「サザンクロス」の特徴といえましょう。
現在運休中の南海バス「サザンクロス」酒田線
南海バス「サザンクロス」については、これまで何度か乗車記をメインにこのブログで取り上げて来ております。
また、これまでの歴史を振り返る記事
も公開している他、その冊子版というべき同人誌「SOUTHERN CROSS HISTORY 南海高速バス34年のあゆみ」
も頒布しております。
乗車レビューや路線の歴史などについては上記リンクなどでご確認いただくこととして、今回は(今更ではありますが)、南海バスの夜行高速「サザンクロス」の現有専用車両について、改めて掘り下げてみたいと思います。
ハイデッカータイプで統一 全席カーテン付きのハイグレード仕様
車両の外観とカラーリング
ベースとなっている車両は、ジェイ・バス製のハイデッカーバス「日野セレガHD」または「いすゞガーラHD」。
全体的にヨーロッパの観光バスのイメージに近い外観デザインが特徴のバスです。
カラーリングは、先述の通り南海の「N」をイメージしたデザイン。
遠くからでも目立つ存在になっています。
エンジンは高出力タイプを選択
搭載しているエンジンは、日野自動車製のE13型という高出力タイプのエンジン。
排気量は約12.9Lですが、エンジンスペックの一部が導入時期によって異なっており、最高出力は338kW(460PS)/2,000rpm、331kW(450PS)/1,800rpm、331kW(450PS)/1,700rpmのいずれかとなっています。
コックピット(運転席まわり)
コックピット(運転席まわり)は、先代のモデル「セレガR」から刷新。
メーター回りがより見やすくなった他、ステアリングも形状が一新されています。
安全対策
全車両にディスタンスウォーニング(車間距離警報)、ABS(アンチロックブレーキシステム)を搭載している他、一部車両を除き、衝突軽減安全ブレーキ(AMB)を標準装備しています。
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