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前回の記事の続きになります。
前回の記事『新潟交通「萬代橋ライン」(新潟市新バスシステム)をもう一度見てみる』はこちらからどうぞ。)

新潟県下越地方に位置し、ぼたんの栽培やニットの全国的生産地としても有名な五泉市。
新潟都市圏に属していることから、新潟市への通勤率が22.5%(平成22年国勢調査)と高いのも特徴です。

この五泉市(五泉・村松地区)と新潟市を結ぶ高速バスが、今回ご紹介する蒲原鉄道(本社:五泉市)の「高速 新潟~五泉村松線」であります。

蒲原鉄道「高速 新潟~五泉村松線」 新潟駅前待機中

通勤や買い物・所用などに幅広く利用されている「高速 新潟~五泉村松線」。
以前から一度乗車しておきたかった路線でありますが、この度の新潟訪問で乗車してみました。

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かつて鉄道を運行していた会社の唯一の自社路線

ここで、運行会社である蒲原鉄道と「高速 新潟~五泉村松線」について簡単に触れておきましょう。

蒲原鉄道は、五泉市に本社を置くバス会社で、高速バスを「高速 新潟~五泉村松線」をはじめ、五泉市コミュニティバス「ふれあいバス」の運行業務を一部受託している他、貸切バス、タクシー、旅行代理業も行っています。
1999年まで鉄道「蒲原鉄道線」、2010年9月までは路線バスも運行していたが、いずれも全路線が廃止され、現在は「高速 新潟~五泉村松線」と五泉市コミュニティバス「ふれあいバス」の運行がメインとなっています。

一方の「高速 新潟~五泉村松線」は、磐越自動車道の安田インターチェンジ~新潟中央ジャンクション間が部分開通したのに伴い、1994年7月29日から新潟交通と蒲原鉄道の2社による共同運行路線として開業しました。
運行開始当初は1日9往復運行していましたが、その後、土休日は1往復減の8往復運行に変更されます。
2002年4月には新潟交通グループ側の運行担当が新潟交通から新潟交通観光バスに移管されますが、2014年10月からは新潟交通観光バスが運行から撤退し、蒲原鉄道1社のみによる運行体制となります。
併せて運行本数の見直しも実施され、現在は平日・土休日とも1日6往復運行されています。
車両は4列シートの近距離高速バス仕様車(トイレ無し)が充てられ、バスロケーションシステム「にいがたバス-i」に対応しています。
新潟交通参入時の名残からか、現在でも全便で新潟県内高速バス共通カードを利用することが出来ます。

長閑な風景が楽しめる近距離高速路線

やって来たのは、新潟駅前の県内高速バスのりば。
新潟駅万代口より徒歩1分程の路上に位置します。

今回乗車したバスはこちら↓。
蒲原鉄道「高速 新潟~五泉村松線」
岩手県北自動車から移籍して来た日産スペースアロー(PKG-RA274RBN 西工02MC C-Ⅰ)です。
岩手県北自動車在籍時は盛岡~宮古間路線バス「106急行」で活躍していたそうですが、何故に蒲原鉄道にこの車両が来たのか・・・謎です。

今回乗車したのは、新潟駅前10時05分発。
発車5分前にバスは入線し、乗車扱いを行います。
蒲原鉄道「高速 新潟~五泉村松線」 新潟駅前にて

写真はありませんが、車内は4列シートトイレ無しの近距離高速仕様となっています。
もっとも、新潟~五泉村松間の所要時間が1時間程度であることを考えると、この程度の車内設備でも十分なのかもしれません。

10時05分、10人以上の乗客を乗せたバスは、定刻に新潟駅前を発車します
万代シテイ バスセンター前、古町、市役所前、がんセンター前、県庁で各数名乗車し、車内は座席の半分以上が埋まる程の混み具合に。
10時30分過ぎにバスは新潟中央インターから磐越自動車道に入ります。
高速道路上の酒屋、川口両バス停で乗降車扱いのために停車後、11時前に安田インター前に到着。
こちらでは1名が下車し、安田インターからは一般道を終点村松駅前までひた走ります。
蒲原鉄道「高速 新潟~五泉村松線」 車窓 その1

論瀬十字路、太田新田、郷屋川二丁目、本町一丁目、今泉の各バス停で降車扱いのために停車しますが、新潟市内の道路混雑と降車扱いに時間を要したこともあって、遅れは次第に拡大していきます。
結局、終点の村松駅前に到着したのは、定刻より15分遅れの11時25分でした。
蒲原鉄道「高速 新潟~五泉村松線」 村松駅前にて その2

村松駅前は、停留所名に「駅前」が付くことでも分かる通り、かつての蒲原鉄道鉄道線の終着駅でもあった場所。
敷地内には蒲原鉄道本社社屋やバス車庫があります。
鉄道線廃止時に「お別れ乗車」で訪れた方も多いのではないでしょうか。

蒲原鉄道の本社社屋です。
蒲原鉄道 本社 その1

蒲原鉄道 本社 その2
本社事務所は3階に位置し、かつての鉄道駅であった1階は、蒲鉄トラベルの店舗兼定期券発売所とバス部門の事務所兼点呼場が設けられています。

蒲原鉄道「五泉市ふれあいバス」
五泉市内を走る「五泉市ふれあいバス」です。
五泉市が事業主体で、運行業務は泉観光バス、新潟交通観光バス、蒲原鉄道の3社から成る「五泉市乗合バス協議会」が受託しています。
写真は蒲原鉄道担当便の日野リエッセ(BDG-RX6JFBA)です。

一通り村松駅周辺を散策したところで、新潟へ戻ります。
復路は村松駅前12時00分発の便に乗車。
往路で乗車した日産スペースアロー(PKG-RA274RBN 西工02MC C-Ⅰ)が充てられていました。

村松駅前では10人弱が乗車し、五泉市内の各停留所及び安田インター前で乗車扱いを行ったバスは、磐越自動車道を新潟へ向けてひた走ります。
蒲原鉄道「高速 新潟~五泉村松線」 車窓 その4

途中、新潟らしい長閑な風景が車窓一面に広がります。
蒲原鉄道「高速 新潟~五泉村松線」 車窓 その2

蒲原鉄道「高速 新潟~五泉村松線」 車窓 その3

新潟中央インターで高速道路を降りたバスは、中央インター前、女池インター前、県庁東、がんセンター前、市役所前、古町、万代シテイバスセンター前の各停留所で降車扱いのために停車し、終点の新潟駅前には8分遅れの13時15分に到着しました。
蒲原鉄道「高速 新潟~五泉村松線」 新潟駅前到着
田園風景から一気に都会に来た感が否めない、あっという間のバスの旅でした。

というわけで、蒲原鉄道「高速 新潟~五泉村松線」の乗車の模様をお届けしました。
今回初めての乗車ということで、事前知識ほぼゼロの状態で乗車しましたが、五泉市自体が新潟都市圏に属していることもあってか、病院通いや買い物、所用などに幅広く利用されている印象を受けました。
朝夕の時間帯になると、これに通勤・通学の利用者が加わることから、もしかすると満席近くで運行する便があるのかもしれません。
便数自体は決して多くないのですが、並行するJRが一部の時間帯を除いて新津での乗り換えが必要となるため、乗り換えなしで移動出来るバスの便利さも支持されているのでしょう。
一時期と比較すると減便されているのが気になるところではありますが、今回利用した限りでは、地元住民の新潟への足として今後も重宝されていくのではと考えます。
一方で、バス旅の観点で見てみると、1時間程で長閑な新潟らしい景色が楽しめること、更にはかつての蒲原鉄道鉄道線の名残を楽しめるという点で、この路線はお勧めしたいですね。
運賃も片道690円と高くありませんし、予約なしで乗車出来ますので、気軽に高速バスの旅を楽しめるかと思います。
蒲原鉄道鉄道線跡地訪問を兼ねて高速バス五泉村松へ・・・。
機会があればもう一度訪問したいと思わせた、今回の高速バスでの五泉村松訪問でございました。
蒲原鉄道「高速 新潟~五泉村松線」 村松駅前にて


  • 乗車日:2016/05/12
  • 乗車区間:
    新潟駅前→村松駅前
  • 運行会社:蒲原鉄道
  • 車両:日産/PKG-RA274RBN(西工02MC C-Ⅰ)
  • 年式:2007年式
  • 所属:本社営業所
  • 社番:925

  • 乗車日:2016/05/12
  • 乗車区間:
    村松駅前→新潟駅前
  • 運行会社:蒲原鉄道
  • 車両:日産/PKG-RA274RBN(西工02MC C-Ⅰ)
  • 年式:2007年式
  • 所属:本社営業所
  • 社番:925

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Koji Suda(ひろしプロジェクト)

Koji Suda(ひろしプロジェクト)

自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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