名鉄バス「名古屋~新潟線」夜行便 乗車記(2016年10月乗車分)
名鉄バス(本社:名古屋市)と新潟交通(本社:新潟市)が昼夜各1往復の計2往復体制で運行しています。特に夜行便においては、平日でも混み合うことが多い路線としても有名であります。(写真はイメージです。)
私自身、高速バス「名古屋~新潟線」にはこれまで昼行便に3回程乗車してはいるものの、夜行便に関してはこれまで乗車したことがありませんでした。しかし、2016年10月下旬の名古屋発夜行便の座席を運良く確保することが出来たことから、「これは是非とも乗っておこう。」ということで、早速名古屋へと向かいました。
ほぼ満席の夜行便は深夜のハイウェイを一路越後へ・・・
やって来たのは、名鉄名古屋駅上に位置する名古屋名鉄バスセンター。 20時を過ぎると東北、関東、四国、九州方面へ向かう夜行高速バスを待つ人達で待合室は混雑します。高速バス「名古屋~新潟線」夜行便は、名鉄バスセンター3階7番のりばから発車します。
発車時刻は22時40分ですが、20分前には新潟行きを待つ人達でのりば付近は次第に混み始めます。
22時30分、名鉄バスセンター7番のりばに「名古屋~新潟線」夜行便が入線します。
「名古屋~新潟線」は運行便によって担当会社が固定されており、名古屋発の夜行便は名鉄バスが運行を担当します。
今回私が乗車したのは、名鉄バス2801号車(三菱エアロクイーンⅠ PJ-MS86JP)。
同車にはかつて「名古屋~高松線」昼行便や「名古屋~新潟線」昼行便で何度か乗車しており、約1年ぶりの乗車となります。
車内は3列独立シート27人乗りの夜行高速仕様に、通路カーテン、座席コンセントが設置されています。
通路カーテンはプライバシー確保に重宝しますし、座席コンセントは携帯電話やスマートフォンの充電に便利です。
ほぼ満席の乗客を乗せたバスは、定刻の22時40分に名鉄バスエンターを発車します。
すぐそばの名駅ランプより名古屋高速都心環状線に入ったところで、交代乗務員による自己紹介と運行経路、車内設備の案内がマイクを通じて行われます。
いつもながら過不足無い丁寧な案内はさすが名鉄バスといったところでしょうか。
案内終了後には、車内巡回と併せて紙パックのお茶の配布も行われます。
車内を改めて見てみますと、観光客のみならず所用客、ビジネスマンと客層が幅広いのが印象に残ります。
夜行便にしては所要時間が短いですが、直通の陸上交通機関が皆無な名古屋~新潟間において、高速バスは重要な移動の足として機能していることを実感します。
名古屋高速都心環状線から小牧線に入り、小牧インターから東名高速道路に入ったバスは、数分程で小牧ジャンクションを通過。ここからは中央自動車道を長野県岡谷市までひた走ります。
中央自動車道はカーブが多い高速道路としても有名で、法定速度を守って走行しているバスも、横揺れをそれなりに感じてしまいます。
23時15分、車内灯が消され消灯。その約30分後には最初の休憩場所である恵那峡サービスエリアに到着します。
すでに消灯されていることから、外に出る人は少なく、私もトイレや買い物、撮影を手早く済ませてバスに戻ります。
休憩時間が終わり、乗客が全員揃ったところでバスは発車。
ここから先は中央自動車道を岡谷ジャンクションまで走行したところ、長野自動車道~上信越自動車道~北陸自動車道を新潟へ向けてひた走ります。途中、姨捨サービスエリアでの乗務員交代で一旦目を覚ますものの、3時間程眠ることが出来ました。
上越ジャンクションから北陸自動車道に入った3時20分頃、車内の非常灯が点灯され、まもなくして上越木田到着のアナウンスが流れます。
こんな時間に降車する人がいるのかと思いきや、上越木田では3人が下車していきました。
その後25分程走行してバスは米山サービスエリアに到着。
こちらでも10分程の開放休憩時間が設定されていますが、時間帯と寒さからか降りる人はまばらでした。
4時05分、乗客が全員揃ったところでバスは再び発車。暗闇の北陸自動車道を新潟へ向けて走り続けます。
4時32分には長岡北に到着し、5名が下車。
次の栄では降車客が0でしたが、その次の三条・燕では2名が下車し、巻・潟東でも2名が下車、鳥原では1名が下車と、高速道路上のバス停でこまめに乗客を降ろしていきます。
5時21分、新潟亀田インターを流出。
新潟市内を10分程走行して、5時32分、定刻よりも若干早くバスは新潟駅前降車バス停に到着しました。一番乗降が多い停留所ということもあってか、こちらでは8名が下車していきます。
そして5時39分、バスは終点の万代シティバスセンターに到着しました。 まだ暗い冬の近さを感じる寒さを感じながら、私は車庫へ回送されるバスを見届けた後、新潟の街へと向かうのでありました
というわけで、名鉄バス「名古屋~新潟線」夜行便の乗車の模様をお届けしました。
今回乗車してみて改めて感じたのは、越後地区の主要停留所を細かくカバーすることで、直通の陸路交通機関が皆無である中京~越後間のニーズを上手く汲み取っているということ、そして、約7時間の所要時間で運賃が高くても9,000円と、コストパフォーマンスが高いということです。
途中の高速道路上停留所での降車が多かったのには意外でしたが、それだけ沿線の集客がそれなりに出来ているということなのでしょう。
高速バスの利用が根付いている越後地区ならではの特徴なのかもしれません。
開業から10年以上経過し、好調を維持し続けている高速バス「名古屋~新潟線」。
運用車両も世代交代の波が来ていますが、昼夜問わずこの路線の好調ぶりは今後もしばらく続くのではないか・・・そんなことを感じた名鉄バス「名古屋~新潟線」夜行便の旅でございました。
【乗車データ】
- 乗車日:2016/10/30
- 乗車区間:
名鉄バスセンター→万代シティバスセンター - 運行会社:名鉄バス
- 車両:三菱/エアロクイーンⅠ(PJ-MS86JP)
- 年式:2007年式
- 所属:名古屋中央営業所
- 社番:2801
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