西鉄「はかた号」の外観・車内を改めて紹介
過去の乗車記でもご紹介していますが、ここで、西鉄「はかた号」の現行車両を改めてご紹介します。
今回乗車した車両はこちらです。
西日本鉄道博多自動車営業所所属の0001号車(三菱エアロクイーン 2TG-MS06GP)です。
2020年7月1日に運行を開始した最新車両で、パールホワイトメタリックの車体に「Line connecting Hakata with Tokyo」のロゴが入った「はかた号」専用カラーリングの外観は変わりませんが、フロントマスクが2019年モデル(いわゆる「令和顔」)に変更されたことにより、より精悍になった印象を受けます。
車内は、前方4席が個室タイプの「プレミアムシート」、後方19席(うち予備席1席を含む)が3列独立の「ビジネスシート」となっています。
シート配列は、2014年にデビューした先代の「はかた号」専用車(現在は予備車)を踏襲していますが、実際に車内に入ってみると、雰囲気が大きく異なります。
プレミアムシート
まずは、今回お世話になる「プレミアムシート」から。
これまで、進行方向左側座席(A席)を選択することが多かったのですが、今回は運転席側の「2B席」を選択しました。
シートは、先代の専用車と同様にマジカルテクニカ製バス用シートを採用。
新型シート「A388」シリーズの特注版となっています。
シートスペックは、シート座面幅約56cm、背もたれ幅約69cm、最大リクライニング角度150度、シートピッチ135cm。
ゆったりとした座り心地が特長のプレミアムシートですが、先代のプレミアムシートと比較すると、座面幅が約6cm、背もたれが約19cm拡大されており、座り心地にも改良が施されています。
また、シート色が変更された他、無駄なスペースの排除、木目調パネルの多用により、より落ち着いた雰囲気になっています。
座席周りはパーテーションとカーテンで区切られており、回りを気にせずに休むことが出来ます。
シート操作は全て電動式。
シートの機能も先代のプレミアムシートを踏襲しており、リクライニング・オットマンの角度調整はもとより、シートヒーター・マッサージ機能・座面送風機能を搭載しています。
窓側肘掛け前方には、蓋付きダストボックスとドリンクホルダー、ワイヤレス式の携帯充電器が設置されています。
先述のUSBポート設置場所が通路側肘掛け前方に変更されたことから、ドリンクホルダーにドリンク類を置いた際に充電出来ないといった不具合が解消されました。
蓋付きダストボックスは容量が小さいので、あくまで緊急用と考えた方が良いでしょう。
ごみ類はサービスエリアやバスターミナルなどで捨てましょう。
なお、ワイヤレス式の携帯充電器は、対応機種のみ使用可能となっていますので、対応しているか否かを事前に確認しておきましょう。
個室内の照明は、先代の白熱灯からLED方式に改められています。
また、個室専用空気清浄機は、照明の横に取り付けられています。
先代のプレミアムシートでは設置されていなかった足置き台が、現行のプレミアムシートでは設置されています。
シートポケットは個室前方と通路側内壁の2箇所に設置。
各種リーフレットとエチケット袋、紙スリッパが入っています。
シートテーブルは、これまでの約2倍の広さになりました。
ただ、テーブルの構造上、蝶番の部分の耐久性が気になるところです。
通路側の肘掛け下には、モバイル充電用USBポートを2口完備しています。
プレミアムシートの側窓カーテンは、ロール式になっています。
カーテンレールも設置している他、ロール部も木目パネルで隠すなど、しっかりとした造りになっています。
プレミアムシート利用者に配布されるアメニティと飲み物です。
めぐりズム(使い捨てホットアイマスク)とパウダーシート、紙パック式の冷たいお茶が提供されます。
一方で廃止された設備やサービスも。
先代のプレミアムシートで提供していた「iPad」の貸し出しサービスは、盗難や破損などの恐れがあることから、サービス自体が廃止されました。
また、読書灯については、先代の(座席横に取り付けている)方式が破損しやすかったことから、従来の方式(座席上部から照らす方式)に変更されている他、モバイル充電も先述のUSBポートが設置された代わりにコンセントが廃止されています。
ビジネスシート
続いては、車内後方の「ビジネスシート」です。
ビジネスシートは、車内後方部に19席(予備席1席を含む)設置されています。
先代のビジネスシートは、プレミアムシートと同様のマジカルテクニカ製を採用していましたが、現行車両では天龍工業製の特注シートが採用されています。
シートスペックは、シート幅約46cm、最大リクライニング角度約143度、シートピッチ約95cmと、先代のビジネスシートとスペックはほぼ同じですが、ダブルクッションを採用するなどの改良が施されています。
3点式シートベルトを全席に採用するなど、安全・安心を売りにしているのも特長です。
もちろん、足置き台(フットレスト)、レッグレストも完備。
足置き台は奥行きが空洞になっており、ゆったりと脚を伸ばすが出来ます。
シートポケットは座席前の背面に設置。
各種リーフレットとエチケット袋、紙スリッパが入っています。
シートポケットの上部には読書灯が設置されています。
ビジネスシートにも、モバイル充電用USBポートを設置。
肘掛け下に1口設置しています。
プレミアムシート利用者に配布されるアメニティと飲み物です。
めぐりズム(使い捨てホットアイマスク)と紙パック式の冷たいお茶が提供されます。
なお、3列ビジネスシートにも全席にプライベートカーテンが装備されており、周りを気にせずに休むことが出来ます。
「それなりに安く、回りを気にせずに快適に移動したい」という方にはお勧めのシートといえましょう。
尚、「はかた号」ビジネスシートについては、過去記事で詳しく紹介していますので、下記の記事も併せてお読みいただけると幸いです。
その他の設備
トイレは、車内中央部の階段を下りた突き当たりにあります。
この車両に限ったことではありませんが、あくまで非常用と考えた方が良いかもしれません。
無料Wi-fi「Kyushu Bus Network Free Wi-fi」も完備しています。
1回の接続時間は最大720分となっています。
トランクに荷物を預けると、乗務員から写真の引換券が渡されます。
降車時の荷物受け取りの際に必要ですので、無くさない様にしましょう。
細かなところでは、この様な工夫も。
写真は、シートベルトのバックルですが、シートベルト非着用時にバックルのLEDランプが点滅する様になっています。(写真はイメージです。)
安全対策も強化されており、EDSS(ドライバー異常時対応システム)を搭載。
車内の車両停止スイッチはプレミアムシート1A/1B席の外壁上部に取り付けられています。(写真はイメージです。)
また、この車両には、左折時の巻き込みを防ぐ機能(アクティブサイドガードアシスト)や、タイヤの異常を検知するTPMS(タイヤプレッシャーマネジメントシステム)を導入。
これらの装置の一部は、通信型ドライブレコーダーと連動しており、運行管理者がリアルタイムで運行の状況を確認することで、万一異常が発生した場合に迅速に対応することが出来る様になっています。
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