高速バスの新型コロナ対策を実際に見て来ました

夜行バス,昼行高速バス,高速バス乗車記

新型コロナウィルス感染拡大に伴う国の緊急事態宣言が解除されて1か月あまり。
東京都内の新規感染者数が毎日2桁台で推移していますが、それ以外の道府県においては、今のところ落ち着いている状況といえるのではないでしょうか。

これに伴い、高速バスの運行も、一気に・・・とまではいえませんが、徐々に運行を再開しています。

高速バスの運行状況については、私自身も日々追いかけておりまして、下記リンクにてご紹介していますが・・・


実は先日、コロナ禍がとりあえず落ち着いたと判断し、約4か月ぶりに1週間程ちょっとした旅に出ておりました。
旅の目的はいくつかあったのですが、その目的のひとつに

現在運行している高速バスの新型コロナ対策の現況をこの目で見る

というものがありました。

乗車記は後日改めて紹介するとして、今回は、私が乗車した高速バスで、いったいどの様な新型コロナ感染症対策が行われていたのかをご紹介します。

乗車したのは8事業者10路線

今回私が乗車したのは、8事業者10路線の高速バス。
以下にその路線を記します。
※カッコ内は運行事業者

【乗車した高速バス】
  • 「名神ハイウェイバス京都線」 名古屋→京都 (名鉄バス)
  • 「青春大阪ドリーム名古屋2号」 大阪→名古屋 (西日本JRバス)
  • 「名古屋南紀高速線」 名古屋→熊野市 (三重交通)
  • 「どんたく号」 名古屋→福岡 (西日本鉄道)
  • 「フェニックス号」スーパーフェニックス 福岡→都城北 (西日本鉄道)
  • 「桜島号」ノンストップ便 鹿児島→福岡 (西日本鉄道)
  • 「福岡・防府・周南ライナー」 福岡→徳山 (防長交通)
  • 「青春ドリーム大阪京都2号」 広島→大阪 (中国JRバス)
  • 「サザンクロス」長岡三条線 堺東〔大阪〕→三条〔新潟〕 (南海バス)
  • 「新潟~東三条線」 古町〔新潟〕→三条〔新潟〕 (アイ・ケーアライアンス)
運行を再開した高速バスでは、どの様な新型コロナ感染症対策が行われていたのでしょうか。

【おことわり】
これからご紹介する新型コロナ感染症対策は、あくまで私が目視および運行会社の公式サイトにて確認した内容です。
今後の感染状況によっては内容が変更される場合があります。
詳しくは、各事業者の公式サイトにてご確認願います。


「名神ハイウェイバス京都線」 名古屋→京都 (名鉄バス)

【運行会社】
 名鉄バス

【乗車日】
 2020年6月19日

名鉄バス 「名神ハイウェイバス京都線」 3906 名古屋駅新幹線口にて

名鉄バス 「名神ハイウェイバス京都線」 3906 車内

【主な新型コロナ感染症対策】
・座席使用制限:あり(最前列4席と通路側座席(B席とC席)は販売停止)
 ※座席販売制限は2020年7月21日まで実施予定。
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし
 ※運転席後部に透明のアクリルボードあり。
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【三菱ふそう】新型コロナウィルス新生活様式への対応
・休憩時の車内換気:実施
・その他:プラズマクラスターイオン発生装置を設置

【メモ】
既存の車内設備を上手く活用しながら、出来る限りの対策を実施している印象でした。
新型コロナに効果があるかどうかは実証されていませんが、車内にプラズマクラスターイオン発生装置を設置しているのはポイントが高いかもしれません。

「青春大阪ドリーム名古屋2号」 大阪→名古屋 (西日本JRバス)

【運行会社】
 西日本JRバス

【乗車日】
 2020年6月19日

西日本JRバス「青春大阪ドリーム名古屋2号」 2243

西日本JRバス「青春大阪ドリーム名古屋2号」 2243 車内

【主な新型コロナ感染症対策】
・座席使用制限:あり(最前列4席と通路側座席(B席とC席)は販売停止)
 ※座席販売制限は2020年7月21日まで実施予定。
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし
 ※運転席後部に透明のアクリルボードあり。消灯時に前方遮蔽カーテンをセット。
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【いすゞ自動車】バスの室内空調の操作方法について
・休憩時の車内換気:実施
・その他:特になし

【メモ】
こちらも、既存の車内設備を上手く活用しながら、出来る限りの対策を実施している印象でした。
今回乗車した「青春大阪ドリーム名古屋2号」では、元々ブランケットのサービスがありませんが、JRバス「ドリーム号」では当分の間、ブランケットのサービスを停止しています。
睡眠時にブランケットが必要な方は、あらかじめブランケットを用意・持参することをお勧めします。

「名古屋南紀高速線」 名古屋→熊野市 (三重交通)

【運行会社】
 三重交通

【乗車日】
 2020年6月20日

三重交通「名古屋南紀高速線」 ・562

三重交通「名古屋南紀高速線」 ・562 車内

【主な新型コロナ感染症対策】
・座席使用制限:特になし(出来るだけ離れて着席する様にとの案内はあり)
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【三菱ふそう】新型コロナウィルス新生活様式への対応
・休憩時の車内換気:実施
・その他:特になし

【メモ】
予約制の高速バスではないことから、どちらかというと一般路線バスに近い対策が取られていました。
それでも、「隣席を出来るだけ避ける様に」など、案内はしっかりと行っていました。

「どんたく号」 名古屋→福岡 (西日本鉄道)

【運行会社】
 西日本鉄道

【乗車日】
 2020年6月20日

西鉄「どんたく号」 4873

西鉄「どんたく号」 4873 車内

【主な新型コロナ感染症対策】
・座席使用制限:あり(最前列3席と中央列座席(B席)は販売停止)
 ※座席販売制限は2020年6月30日まで実施予定。
 ※全席通路カーテン付き。
・車内消毒液設置:あり(乗車時に消毒する様にとの案内もあり)
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし(消灯時に前方遮蔽カーテンをセット)
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【三菱ふそう】新型コロナウィルス新生活様式への対応
・休憩時の車内換気:実施
・その他:
 プラズマクラスターイオン発生装置を設置
 除菌水噴射装置(ハイクロミスト)を設置

【メモ】
既存の車内設備を上手く活用しながらの対策をしっかり実施している印象でした。
さらに、今回の新型コロナの感染拡大を受けて、新たに除菌水噴射装置(ハイクロミスト)を運転席付近に設置していました。
一方で、ブランケットのサービスを停止している事業者が多い中、今回乗車した「どんたく号」では、従来通りブランケットのサービスを行っていました。

「フェニックス号」スーパーフェニックス 福岡→都城北 (西日本鉄道)

【運行会社】
 西日本鉄道

【乗車日】
 2020年6月22日

西鉄「フェニックス号」 3440

西鉄「フェニックス号」 3443 車内

【主な新型コロナ感染症対策】
・座席使用制限:あり(最前列4席と通路側座席(B席とC席)は販売停止)
 ※座席販売制限は2020年7月1日より一部緩和予定。(最前列4席のみ引き続き販売停止)
・車内消毒液設置:なし
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし
 ※運転席後部に透明のアクリルボードあり。
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【三菱ふそう】新型コロナウィルス新生活様式への対応
・休憩時の車内換気:実施
・その他:プラズマクラスターイオン発生装置を設置

【メモ】
既存の車内設備を上手く活用しながらの対策を実施している印象でしたが、車内に消毒液は設置していなかった様な・・・。
新型コロナに効果があるかどうかは実証されていませんが、車内にプラズマクラスターイオン発生装置を設置しているのはポイントが高いかもしれません。

「桜島号」ノンストップ便 鹿児島→福岡 (西日本鉄道)

【運行会社】
 西日本鉄道

【乗車日】
 2020年6月22日

西鉄「桜島号」 1336

西鉄「桜島号」 1336 車内

【主な新型コロナ感染症対策】
・座席使用制限:あり(最前列4席と通路側座席(B席とC席)は販売停止)
 ※座席販売制限は2020年7月1日より一部緩和予定。(最前列4席のみ引き続き販売停止)
・車内消毒液設置:なし
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし
 ※運転席後部に透明のアクリルボードあり。
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【いすゞ自動車】バスの室内空調の操作方法について
・休憩時の車内換気:実施
・その他:特になし

【メモ】
「フェニックス号」と同様、既存の車内設備を上手く活用しながらの対策を実施している印象でしたが、車内に消毒液は設置していなかった様な・・・。
車内を見た限りでは分かりませんでしたが、もしかするとプラズマクラスターイオン発生装置を設置しているかもしれません。

「福岡・防府・周南ライナー」 福岡→徳山 (防長交通)

【運行会社】
 防長交通

【乗車日】
 2020年6月23日

防長交通「福岡・防府・周南ライナー」 1033

防長交通「福岡・防府・周南ライナー」 1033 車内

【主な新型コロナ感染症対策】
・座席使用制限:あり(最前列3席と中央列座席(B席)は販売停止)
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし
 ※運転席後部に透明のアクリルボードあり。
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【いすゞ自動車】バスの室内空調の操作方法について
・休憩時の車内換気:実施
・その他:夜行高速用3列シート車による臨時ダイヤにて運行

【メモ】
感染症対策の一環として、既存の4列シート車に代わって夜行高速用3列シート車による臨時ダイヤにて運行しているのが特徴です。
これと併せて、座席使用制限や消毒液設置など、しっかりとした対策を行っている印象を受けました。

「青春ドリーム大阪京都2号」 広島→大阪 (中国JRバス)

【運行会社】
 中国JRバス

【乗車日】
 2020年6月23日

中国JRバス「青春ドリーム大阪京都2号」 2471 広島駅新幹線口改札中

中国JRバス「青春ドリーム大阪京都2号」 2471 車内

【主な新型コロナ感染症対策】
・座席使用制限:あり(最前列4席と通路側座席(B席とC席)は販売停止)
 ※座席販売制限は2020年7月21日まで実施予定。
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:あり
 ※運転席後部に透明のアクリルボードあり。消灯時に前方遮蔽カーテンをセット。
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【いすゞ自動車】バスの室内空調の操作方法について
・休憩時の車内換気:実施
・その他:
 紙製手拭きの提供あり
 使用停止座席がみどころ?

【メモ】
既存の車内設備を上手く活用しながら、出来る限りの対策を実施している印象でした。
変わった点として、乗務員から紙製手拭きの提供があります。(中国JRバスのみのサービスかもしれません。)

また、使用停止座席には、この様なプレートが。

中国JRバス「青春ドリーム大阪京都2号」 2471 使用停止座席 プレート

ハローキティをデザインしたプレートが掲げられています。
このプレートを欲しがる乗客がもしかしたらいるのでは?と思いました。

尚、今回乗車した「青春ドリーム大阪京都2号」では、元々ブランケットのサービスがありませんが、JRバス「ドリーム号」では当分の間、ブランケットのサービスを停止しています。
睡眠時にブランケットが必要な方は、あらかじめブランケットを用意・持参することをお勧めします。

「サザンクロス」長岡三条線 堺東〔大阪〕→三条〔新潟〕 (南海バス)

【運行会社】
 南海バス

【乗車日】
 2020年6月24日

南海バス「サザンクロス」長岡線 ・518

南海バス「サザンクロス」長岡線 ・518 車内

【主な新型コロナ感染症対策】
・座席使用制限:なし
 ※全席通路カーテン付き
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし
 ※運転席後部に透明のアクリルボードあり。消灯時に前方遮蔽カーテンをセット。
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【日野自動車】「日野セレガ」の車内空調について
・休憩時の車内換気:実施
・その他:
 プラズマクラスターイオン発生装置を設置
 車内各所に消臭・抗菌・抗ウイルス施工を実施
 乗務員申告制によるブランケット貸出実施

【メモ】
プラズマクラスターイオン発生装置を設置する他、車内各所に消臭・抗菌・抗ウイルス施工を実施するなど、しっかりとした対策を行っている印象を受けました。
尚、公式サイトでは「ブランケット(毛布)の配布を当面の間、中止させていただきます。」となっていますが、今回の乗車では乗務員申告制によるブランケット(クリーニング済み)の貸出を行っていました。(数に限りがあります。)
どうしても気になる・・・という方は、あらかじめブランケットを用意・持参すると良いかもしれません。

「新潟~東三条線」 古町〔新潟〕→三条〔新潟〕 (アイ・ケーアライアンス)

【運行会社】
 アイ・ケーアライアンス

【乗車日】
 2020年6月25日

アイ・ケーアライアンス「新潟~東三条線」 8805

【主な新型コロナ感染症対策】
・座席使用制限:なし
・車内消毒液設置:あり
・運転席回りのビニール製カーテン設置:なし
・運行終了時の車内消毒:実施
・エアコンの外気導入:実施
 メーカー公式【三菱ふそう】新型コロナウィルス新生活様式への対応
・休憩時の車内換気:実施
・その他:特になし

【メモ】
もともと感染者数が多くない地域であるということなのか、必要最小限の対策という印象でした
ですが、車内消毒液を設置していることや、運行終了時の車内消毒実施など、やるべきことはやっている様で、乗客側も基本的な感染症対策をしていれば問題なく利用出来るレベルであるといえましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回乗車した高速バスが実際に行っていた新型コロナ感染症対策を路線別に纏めてみましたが、実際に見てみると、各社各様、細かいところで感染症対策の内容が異なっていることが分かります。
一概にはいえませんが、地域毎の(新規)感染者数、使用車両の設備、事業者の考え方などによって、感染症対策の内容が変わってくるのは仕方がないのかなぁと考えます。

とはいえ、基本的には業界団体(公益財団法人日本バス協会)が定めたガイドラインに基づいて対策を決めているわけで、各社とも気を使って対策を実施していることも、今回の乗車を通じて分かりました。

いうまでもありませんが、殆どの事業者では

  • 乗務員のマスク着用
  • 乗務員の乗務前の検温実施
  • 乗務前の健康状態の確認徹底
などの対策を実施しています。

一方で、我々利用者側も

  • 乗車時のマスク着用
  • 乗車前、乗車時、乗車後の手洗い・消毒の実施
  • 発熱(37.5℃以上)など体調不良時の利用自粛
などといったことを心掛ける必要があります。

とかく今回のコロナ禍においては、高速バスを含めた公共交通機関に対して「密」だの「危険」といったマイナスのイメージがありますが、

「うつらない」「うつさない」

ことを心掛ければ、安心して利用出来ると考えます。

コロナ対策_公共交通利用者_緑0512

一般社団法人日本モビリティ・マネジメント会議(以下JCOMM)の特設サイトでも紹介していますが、ポイントは3つ。

ポイント1 換気!
ポイント2「目鼻口」は触らない!
ポイント3「黙る」。話すなら「マスク」!


上記の3つの対策をしておけば、ほぼ大丈夫ということについて、以下の動画で解説しています。

⇒ 【特別対談】電車やバス、タクシーは乗っても大丈夫?



大変な時期はまだまだ続きますが、事業者、利用者双方ともきちんと対策し、新規感染者数の推移なども見ながら、状況に応じて快適な高速バスの旅を楽しみたいものです。

2020年 高速バスのコロナ対策 960


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