【アーカイブ】名鉄バス「さぬきエクスプレス名古屋号」昼行便

昼行高速バス,高速バス乗車記

名鉄バス「さぬきエクスプレス名古屋号」 2701 正面

新名神高速道路や明石海峡大橋、大鳴門橋などを経由して、名古屋と高松・丸亀の間を結ぶ高速バス「さぬきエクスプレス名古屋号」
現在は、四国高速バス(本社:高松市)が単独で運行してますが、かつては名鉄バス(本社:名古屋市)も運行に参入しておりまして、2004(平成16)年12月の運行開始から2013(平成25)年3月までの間は、夜行便の他に昼行便も運行されていました。

実は私、一時期「さぬきエクスプレス名古屋号」の名古屋発昼行便を頻繁に利用していた時期がありまして、先日パソコン内のフォルダを整理していたところ、その時に撮影した画像が結構の数出てきました。
そこで、当時を懐かしむというわけではありませんが、今回は当時の模様を写真を中心に改めてふり返りたいと思います。

名古屋発昼行便は名鉄バスが運行を担当

先述の通り、名古屋~高松・丸亀間高速バス「さぬきエクスプレス名古屋号」には、かつて昼行便が設定されており、名鉄バス、四国高速バス両社ともに、早朝に地元(名鉄バス便は名古屋、四国高速バス便は丸亀・高松)を発車し、夜行便で地元に戻るという運用をとっていました。
ということは、名古屋発の昼行便は必然的に名鉄バスが運行を担当する・・・ということになります。

使用されたのは、福岡線「どんたく号」や仙台線「青葉号」で使用されていた車両と同じ仕様の三菱エアロクイーンⅠ(PJ-MS86JP)でした。↓
名鉄バス「さぬきエクスプレス名古屋号」 2607

名鉄バス「さぬきエクスプレス名古屋号」 2607 リア

車内は、車内中央部がフリースペースになっている3列独立シート27人乗りの夜行高速仕様でした。(写真はイメージです。)
名鉄バス「さぬきエクスプレス名古屋号」 2607 車内

名鉄バス「さぬきエクスプレス名古屋号」 2607 シート
撮影当時は座席コンセントや通路カーテンの装備が一切ありませんでしたが、後に増設工事が実施されています。
但し、昼行便運用時は通路カーテンの使用が止められておりました。
とはいえ、名古屋~高松間約5時間の道のりを、この様なバスで素晴らしい景色を見ながら旅が出来るとは・・・・贅沢だと思うのは私だけでしょうか。

絶景の明石海峡大橋~淡路島~大鳴門橋

バスは、東名阪自動車道から新名神高速道路~名神高速道路~中国自動車道~神戸淡路鳴門自動車道~高松自動車道と、景色の良いルートを走破します。
特に明石海峡大橋を渡る時と、大鳴門橋通過時のうず潮は、まさに絶景です!!
名鉄バス「さぬきエクスプレス名古屋号」 車窓 明石海峡大橋を渡った後の淡路島

名鉄バス「さぬきエクスプレス名古屋号」 車窓 大鳴門橋通過中

途中の開放休憩は2回。
名神高速道路草津パーキングエリアと神戸淡路鳴門自動車道室津パーキングエリアにて、各15分間の休憩時間が設定されていました。
特に2回目の休憩で停車する室津パーキングエリアは、瀬戸内海や淡路島の景色を見ながら外の空気を吸う事が出来るので、気分転換にはもってこいの場所です。
名鉄バス「さぬきエクスプレス名古屋号」 2607 室津パージングエリアにて その1

名鉄バス「さぬきエクスプレス名古屋号」 2607 室津パージングエリアにて その2

淡路島を縦断し、大鳴門橋を通過したバスは、高松自動車道の各バス停に停車し、高松中央インターで流出。
パーク&バスライドバスターミナルの先駆けである高松中央インターバスターミナル、ゆめタウン高松で降車扱いを行い、名古屋から5時間15分程で高松駅に到着します。(写真はイメージです。)
名鉄バス「さぬきエクスプレス名古屋号」 2701 高松駅到着

この後、バスはさらに西へ。
坂出駅、善通寺インターバスターミナルに停車し、終点丸亀駅へと向かいます。

最後に

以前と比べると、全国的に長距離を走る昼間の高速バスは少なくなりましたが、名古屋~高松線「さぬきエクスプレス名古屋号」昼行便は、車内設備といい景色といい、バス好きな人間にとっては"乗り応えのあったバス"であったことには間違いないでしょう。
一方で、採算面では非常に厳しかった様で、であるからこその昼行便の廃止と名鉄バスの撤退であったわけですが、この様な興味深い路線・便があったということも、記憶の中に是非とも留めておきたいと改めて思った次第です。


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