【第2ランナー】 丸亀→神戸三宮「さぬきエクスプレス神戸大阪号」
朝から美味しいうどんを堪能したところで、移動はまだ続きます。
高松からは、JR予讃線の普通電車(7200系)で少し西へ戻ります。
電車に揺られること40分程、JR丸亀駅に到着しました。
丸亀市は、香川県の中西部に位置する市。
香川県では高松市に次ぐ第二の都市で、中・西讃地方の中心都市であります。
丸亀からは、先程もご紹介した四国高速バスの丸亀~神戸・大阪間高速バス「さぬきエクスプレス神戸大阪号」で神戸三宮へ移動します。
丸亀駅前には、四国高速バスのバス停が設置されています。
現在は空き家になっていますが、かつては案内所もありました。
乗車したのは、JR丸亀駅09時47分発の神戸三宮経由大阪梅田行き。
この日は2台で運行され、私はこちら2号車の車両、四国高速バス本社・高松営業所所属2770号車(三菱エアロエース QTG-MS96VP)に乗車しました。
聞くところによると、普段は四国島内路線を中心に稼働しているそうなのですが、この様な機会でなければ中々乗車出来ないという点で、運が良かったのかもしれません。
それにしても、車体に描かれているオリジナルマスコットキャラクターが愛らしく思えます(笑)。
車内は、3列独立シート29人乗りとなっています。
青系のシートモケットに大型ヘッドレストをかぶせたシートが特徴です。
トイレは、車内最後部に設置しています。
シートは、天龍工業製の夜行用シートを若干簡素化したタイプを採用しています。
昼行路線用ということもあり、シートのリクライニング角度は若干浅く設定されています。
足置き台(フットレスト)は設置されていますが、レッグレストは設置されていませんでした。
モバイル用充電は座席によってタイプが異なり、窓側座席はコンセント、中央列座席はUSBポートが設置されています。
因みに、1号車はこちらの四国高速バス本社・高松営業所所属3084号車(日野セレガHD 2TG-RU1ASDA)が充てられていました。
本来であれば、高松から神戸行きや大阪行きの高速バスを利用するところなのでしょうが、どうも3列シートの高速バスで香川から大阪へ移動したい気分になり、であるならば普段中々乗車出来ない路線に乗車しよう・・・ということでこちらの路線を選びました。
なお、丸亀から神戸三宮までの所要時間は約3時間15分。
運賃は片道4,500円(往復8,100円)となっています。
09時47分 JR丸亀駅発車
1号車の乗車改札が落ち着いた頃、私が乗車する2号車が到着し、すぐさま乗車改札が行われます。
乗車予定の乗客が全員揃ったところで、09時47分、バスは定刻にJR丸亀駅を発車します。
JR丸亀駅発車後、バスは丸亀競技場東、善通寺インターバスターミナルで乗車扱いを行った後、善通寺インターバスターミナルから高松自動車道へ。
高速道路上の高速丸亀バス停にて最後の乗車扱いを行い、高松自動車道~神戸淡路鳴門自動車道~阪神高速道路を経由して神戸・大阪をめざします。
暫くは外の景色を眺めていたのですが・・・次第に睡魔が襲って来て転寝を繰り返します。
外はうっすらと雪が積もっています。
転寝から目を覚まし、外を見てみると・・・バスは、大鳴門峡を通過済みで淡路島島内を走行していました(苦笑)。
JR丸亀駅を発車した時は晴天の空模様でしたが、こちら淡路島は生憎の曇り空。
晴れていればこれ以上ない素晴らしい景色なのですが・・・こればかりは仕方がありません。
11時40分 室津パーキングエリアにて開放休憩
JR丸亀駅を発車して2時間弱の11時40分、バスは室津パーキングエリアに到着。
こちらでは、開放休憩として15分間停車しました。
室津パーキングエリアは、兵庫県淡路市にある神戸淡路鳴門自動車道のパーキングエリア。
瀬戸内海が一望出来るのが特徴で、休憩するドライバーが多いことでも有名です。
また、京阪神と四国各地を結ぶ高速バスも、多くの路線がこちら室津パーキングエリアで開放休憩を実施します。
敷地自体はさほど広くなく、施設もトイレと自販機がメインですが、コンビニ(ファミリーマート)が併設されていることから、飲食物の購入に困ることはないでしょう。
残念ながら、室津パーキングエリア付近も生憎の曇り空。
晴れていると絶景が楽しめるのですが・・・またの機会にするとします。
バスも、しばしのひと休み。
気分転換を終えてバスに戻ると、先行していた筈の1号車がようやく到着、開放休憩を実施していました。
12時06分~09分 明石海峡大橋通過&高速舞子到着
室津パーキングエリアを発車して10分程、バスは本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋に差し掛かります。
全長約3,900mの明石海峡大橋が開通したのが1998(平成10)年4月。
この橋が開通したことで、本州~淡路島・四国間の大動脈として機能することとなり、利便性が大幅に向上したのはいうまでもありませんが、開通からもう27年も経っているとは・・・時の流れを感じます。
明石海峡大橋を渡りきると、バスはまもなく高速舞子バス停に到着します。
高速舞子バス停では、5名程の乗客が下車していきました。
高速舞子バス停は、兵庫県神戸市垂水区にある神戸淡路鳴門自動車道本線上の高速バスの停留所。
神戸・大阪方面と淡路島・四国方面を結ぶ高速バスの多くが経由しており、JR舞子駅や山陽電鉄舞子公園駅とも至近距離にあることから、通勤、通学、所用など様々な目的で数多くの方が利用されています。
神戸、大阪方面へお急ぎの方は、こちらで鉄道に乗り換えて移動すると便利かもしれません。(写真はイメージです。)
12時34分 三宮バスターミナル到着
高速舞子を発車したバスは、阪神高速5号湾岸線から第2神明道路、阪神高速3号神戸線を神戸三宮方面へ向けて走行します。
京橋ランプを降り、三宮中心部に入ります。
そして、ほぼ定刻の12時34分、バスは神戸三宮の三宮バスターミナル(ミント神戸)に到着。
景色を眺めているうちにあっという間に着いたという感の2時間半のバス移動でございました。
バスの終点は大阪梅田(阪急三番街)ですが、この後の予定の関係で今回はこちらで下車。
JR東海道本線新快速電車に乗り換え、次なる目的地へと向かうのでありました。
【乗車データ】
- 乗車日:2025/02/24
- 乗車区間:
JR丸亀駅→三宮バスターミナル(ミント神戸) - 運行会社:四国高速バス
- 車両:三菱/エアロエース(QTG-MS96VP)
- 年式:2016年式
- 所属:本社・高松営業所
- 社番:2770
最後に
とんだハプニングがきっかけで実現した今回の”乗り継ぎによる九州から関西への高速バス移動”でしたが、この様な移動が出来るのも、広域に路線展開をしている高速バス事業者ならではであり、当然のことながら移動の幅もより広がるものだなぁと再認識しました。
四国高速バスの路線に乗車するのも久しぶりでしたが、ハイレベルな車両仕様に車窓の素晴らしさ、香川県側停留所の工夫された施策など目を見張る点が多く、「さぬきエクスプレス福岡号」「さぬきエクスプレス神戸大阪号」ともに道中快適に利用することが出来ました。
四国高速バスといえば、「日本一小さい高速路線バス会社」を数々の施策で四国有数の高速バス会社にまで成長させた先代の名物社長が(白川統人氏)が知られていますが、その先代社長が2024年5月に急逝し、まもなく1年が経とうとしています。
先代社長が気付き上げた実績をもとに今後どの様な形で会社が推移していくのか、引き続き同社の動向にも注目したいですね。
今度香川に行くのはいつになりますか・・・バスで行くのか飛行機で行くのか鉄道で行くのかは分かりませんが、機会がありましたら四国高速バスの路線を利用出来ればと思っております。
【お知らせ】
今回ご紹介した四国高速バス「さぬきエクスプレス福岡号」「さぬきエクスプレス神戸大阪号」のご予約・ご購入はこちらのサイトでも受け付けています。