越後交通「三条・長岡・柏崎~京都・大阪・堺線」 1552号車(いすゞガーラHD)
京都から東三条まで約8時間のバスの旅 途中休憩は1回のみ
乗客が全員揃ったところで、交代乗務員による挨拶と運行経路、車内設備、途中休憩場所についての案内がマイクを通して行われます。ですが、南海バス「サザンクロス」の様な自動音声による案内はなく、北海道中央バスの長距離都市間路線や西鉄の夜行高速バスと同様に、乗務員によるマイク案内がメインとしている様でした。
23時20分頃、バスは定刻に京都駅八条口を発車。
10分程で京都南インターに差し掛かり、京都南インターからは名神高速道路、北陸自動車道などを経由して新潟県をめざします。
日が変わって00時05分、バスは消灯前の休憩場所である名神高速道路菩提寺パーキングエリアに到着しました。
滋賀県湖南市にある菩提寺パーキングエリアは、トイレ、自販機の他、売店、軽食コーナーを完備していますが、深夜時間帯は売店と軽食コーナーが営業を終了しており、飲食物の入手は事実上不可ですので、飲食物は乗車前に購入しておくことをお勧めします。
こちらでは10分間停車。
約半数の乗客がバスを降り、トイレを済ませたり自販機で飲み物を購入したりしていました。
10分間の開放休憩が終わり、乗客が全員戻って来たところで、車内は完全に消灯。
翌朝までお休みタイムとなります。
シートを倒して目を瞑ると、いつしか夢の中へ。
翌朝5時過ぎ、上越木田到着時に一度目を覚ましますが、その後再び寝てしまい、気が付くとバスは長岡インターバス停に到着するところでした。
長岡市内を15分程走行し、06時30分、バスは定刻よりも20分以上早く長岡駅東口に到着。
こちらでは乗客の約半数が下車しました。
その後、バスは国道8号バイパスを走行し、中之島見附インターから北陸自動車道へ。
15分程走行した三条燕インターを通過し、三条市内に入ります。
そして、07時16分、定刻より約30分早く、バスは東三条駅前に到着。
終点は越後交通三条営業所ですが、こちら東三条駅前で私を含めた残りの乗客全員が下車したため、バスはLED表示を「回送」に変更、越後交通三条営業所へ回送されていったのでありました。
最後に
以上、越後交通「三条・長岡・柏崎~京都・大阪・堺線」1552号車に京都から新潟県三条市まで乗車した時の模様を簡単にご紹介しました。今回、初めて堺・大阪~柏崎・長岡・三条線の越後交通便に乗車しましたが、この車両も悪くないなぁと。
正直な話、車内設備自体はオーソドックスな仕様で、共同運行の南海バス「サザンクロス」と比較すると多少見劣りがすると感じるかもしれませんが、長距離夜行高速バスに必要な装備はひと通り揃っており、特段問題に感じることはないでしょう。
また、越後交通側でも京都・大阪・堺線は重要な路線のひとつとして位置付けており、常に最新型の車両を投入する傾向にあります。
SNSなどによると、2024年秋には最新の夜行高速用車両を1台(1510号車 いすゞガーラHD)を導入し、京都・大阪・堺線で活躍を始めたそうです。
今回ご紹介した1552号車も、今後は最新の1510号車と交互で使用されることになるのではないでしょうか。
それにしても、JR寝台特急「日本海」の廃止と夜行高速バス「おけさ号」(阪急観光バス・新潟交通)の運行休止で関西~新潟間直通移動手段の選択肢が少なくなっている中、この路線が担っている役割がかつてない程に高まっていると感じるのは私だけでしょうか。
元々この路線の乗車率は高い方でしたが、コロナ騒動が落ち着いて以降、週末や繁忙期を中心に満席になることが多くなっています。
それだけ利用客が多いという証左でもあるのですが、ライバル路線が旧ツアー系かつ4列シート車による運行がメインという現状を考えると、「安心の既存事業者による運行」「1人掛けシートでゆったり移動」という点が評価されているのかもしれません。
色々と書きましたが、関西~新潟間直通移動手段の選択肢として選ぶ価値は十分にあると思います。
機会がありましたら、また乗車してみたいですね。
【乗車データ】
- 乗車日:2024/10/某日
- 乗車区間:
京都駅八条口H2のりば→東三条駅前 - 運行会社:越後交通
- 車両:いすゞ/ガーラHD(2RG-RU1ESDJ)
- 年式:2020年式
- 所属:三条営業所
- 社番:1552
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