道の駅りくべつと十勝バス「17陸別線」 日野ブルーリボン 客貨混載対応車 【ふるさと銀河線(池田~北見)代替バスのいま(2)】

一般路線バス



客貨混載仕様車で陸別から池田へ・・・

前置きが長くなりましたが、陸別からはこちらのバスに乗車しました。
十勝バス 17陸別線 1705_202406_101
十勝バス本社・帯広営業所所属1705号車(日野ブルーリボン QPG-KV290Q1)です。
黄色一色のカラーリングが目立つ、2017年式の現行型日野ブルーリボンであります。

元々この車両は、郊外型のノンステップバスでしたが、佐川急便(本社:京都市)と共同で進めている客貨混載事業用として、2023年の秋から2024年の春にかけて改造されました。
改造の対象となったのは、写真の1705号車と僚車の1706号車の2台。
車内中央に間仕切りを設け、中扉から後方部の座席を撤去、その部分を荷物室にしています。

新聞報道によると、車両の改造で座席数が37人分から19人分に減ったものの、2024年2月に帯広~広尾間で実施された実証実験では、運行に支障がないことを確認。
課題はあるのもの、2024年度中の本格導入を目指しているそうです。

車両運用上の都合と推測されますが、実証実験区間ではない「17陸別線」で、この様な珍しい?車両が見られるというのは、少し得した気分になりますね。

十勝バス「17陸別線」は、池田・本別・足寄を経由して帯広と陸別を結ぶ路線。
ふるさと銀河線の廃線前は、「15足寄線」として帯広と足寄の間を結んでいましたが、ふるさと銀河線の廃線に伴い、「15足寄線」と「80下愛冠団地線」(足寄営業所~足寄駅前~足寄土木現業所)を統合、さらに足寄土木現業所~陸別間を延伸し、2006年に「17陸別線」として運行を開始しました。

陸別発の終点は、帯広市西部にある十勝バス本社南口ですが、今回は行程の関係から、途中の池田駅前まで乗車することにしました。
十勝バス 17陸別線 1705_202406_111

写真はありませんが、車内は一般的な郊外線ハイバックシートを採用。
先述の通り、車内中央には間仕切りを設けられており、中扉から後方部は荷物室になっています。
十勝バス 17陸別線 1705_202406_112

ハイバックシートを採用しているとはいえ、陸別から帯広までの約3時間、座りっぱなしだと疲れるかもしれません。
池田駅前での休憩停車時に背伸びをするなど、休憩停車を有効に使いたいものです。

陸別を発車したバスは、国道242号を池田方面へ南下します。
鉄路時代に何度も耳にした大誉地上利別を経由し、40分程で足寄(道の駅あしょろ銀河ホール21)に到着します。

道の駅あしょろ銀河ホール21も、かつての鉄道駅と道の駅を兼ねた「道と鉄道の駅」。
「ふるさと銀河線」のホームや車両を再現展示している他、松山千春氏(足寄出身のシンガー・ソング・ライター)のコーナー、物産を販売するショップ、レストランなどがあります。
また、駐車場の構内には、国鉄時代の足寄駅を再現したレプリカがあり、このレプリカの前にバスのりばがあります。
十勝バス 17陸別線 1705_202406_113 国鉄足寄駅のレプリカ

足寄を過ぎたバスは、仙美里(せんびり)を通過し、人口約6,000人の本別町内に入ります。
十勝バス 17陸別線 1705_202406_114 車窓_01

かつての本別駅であった本別バス停
現在は、道の駅「道の駅ステラ★ほんべつ」として活用されており、十勝バスの案内所も道の駅の建物内にあります。

本別を発車したバスは、これまた鉄路時代に何度も耳にした岡女堂(おかめどう)、勇足大森を経由し、高島交差点まで国道242号を南下。
高島交差点からは、道道237号に入り、左手にふるさと銀河線の廃線跡を眺めながら、池田町中心部をめざします。

十勝バス 17陸別線 1705_202406_116 車窓_03

高島様舞を通過したバスは、池田町中心部へ。
そして、陸別から2時間程で、バスは池田駅前に到着しました。
十勝バス 17陸別線 1705_202406_117 池田駅前到着_01

十勝バス 17陸別線 1705_202406_118 JR池田駅

約10分間の休憩停車の後、バスは幕別、札内、帯広市内へ向かいますが、今回は行程の関係でこちらで下車。
帯広からやって来た陸別行きバスと並ぶ姿と、陸別から乗車したバスの発車を見届け、次なる目的地へと向かうのでありました。
十勝バス 17陸別線 1705_202406_119 帯広からやって来た陸別行きと並ぶ姿
帯広からやって来た陸別行きバスも到着

JR北海道 根室本線 H100形 池田駅にて
JR北海道 H100形気動車(池田駅にて)

(次ページに続きます。)