十勝バス「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス) 乗車記

一般路線バス

国鉄、JRの廃止代替バスは全国各地にて運行されていますが、長大ローカル線が多かった北海道においては、運行距離が長い廃止代替バスがいくつか存在します。
これからご紹介する十勝バス「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス)もその一つです。

十勝バス「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス)2036

2006年4月21日に廃止された北海道唯一の第3セクター鉄道「北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線」。
「ふるさと銀河線」が廃止されてからは、十勝バスが帯広~陸別間にて、北海道北見バス陸別~北見間にて代替バスを運行しています。
所要時間も長く、帯広~陸別間に至っては、3時間を超える長大路線です。
私自身、この路線には2度程乗車しましたが、その中から今回は2010年1月に乗車した時の模様をご紹介します。

全国でも珍しいリクライニングシート搭載の中型ノンステップバス

今回私が乗車したのは、帯広駅バスターミナル15時02分発(当時)の便です。
「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス)の始発は、西帯広の十勝バス本社前ですが、大半の乗客は帯広駅バスターミナルから乗車します。
正月という事もあって、この日は減便ダイヤ。
5往復のみの運行になっていました。

15時前、バスが入線してきました。
十勝バス「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス)2036 帯広駅バスターミナルにて その1

来たバスは・・・・・陸別線専用の日野HR10.5m仕様。
近距離高速バスと同じシートを積んだノンステップバスです。
黄色の専用カラーを纏った車体が目立ちます。
十勝バス「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス)2036 帯広駅バスターミナルにて その2

十勝バス「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス)2036 帯広駅バスターミナルにて その3

車内はこの様になっておりまして、
十勝バス「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス)2036 帯広駅バスターミナルにて 車内
幅がさほど広くない車体にリクライニングシートを配置している為、少し豪華に見える反面、多少の圧迫感があります。

3時間近くも走る長距離路線だけに、中扉付近にはゴミ箱が設置されています。


所要約3時間長大路線で池田・足寄・陸別へ

では、当日の模様を簡単にご紹介。
15時02分、帯広駅バスターミナルを出発したバスは、札内・幕別地区に細かに停車し、約1時間で「ふるさと銀河線」の始発駅であった池田駅前に到着します。
ここで5分間のトイレ休憩を取ります。
前述の通り、所要時間が約3時間もかかる長大路線ということもあり、最低1箇所でトイレ休憩が設けられています。
1箇所目はこの池田駅前で5分間。そして遅延が無ければ足寄で2箇所目のトイレ休憩(3分程度)があります。

池田からは旧「ふるさと銀河線」沿いを走ります。様舞、高島、勇足、本別と懐かしい名称が・・・・・。
そして池田から出発して約1時間ちょっとで足寄に到着です。
ここで2回目のトイレ休憩を取ります。
十勝バス「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス)2036 足寄にて
足寄停留所に停車中のバスです。外は雪がちらついてきました。

十勝バス「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス)2036 コックピット
コックピット(運転席)です。メーター左側のディスプレイは・・・・バックモニターですかねぇ?

足寄からは下愛冠団地、川上、薫別を経由し陸別へと向かいます。

十勝バス「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス)2036 車内 その2
終点間際の車内です。普段であればそれなりの数の乗客が利用しているとの事ですが、正月という事もあってか、車内は終点までガラガラでした。

結局帯広から通しで乗車したのは・・・・・私の他に若い女性1名の計2名のみ。正月とはいえ寂しい車内でした。
終点到着時のバスです。
十勝バス「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス)2036 陸別到着

というわけで、十勝バス「17 陸別線」(ふるさと銀河線代替バス)の簡単な乗車記をお届けしました。
冬の銀河線代替バスの旅、北海道ならではの景色が楽しめて、それはそれでいいと思うのですが、今回乗車してみて、鉄道廃止代替バスの現実というのを改めて思い知らされましたね。
もっとも普段ですともう少し乗客が多いでしょうから、一概には比較できませんが・・・・・
あと、車両に関してですが、この車両で3時間はちょっときついかなぁ~~~というのが正直な感想です。
バリアフリー法絡みでこの手の車両しか入れられないのは分かりますが、もう少しなんとかならなかったのかなぁ~と。
まあ、通しで利用する乗客があまりいないということと費用面の理由でこの車両選択になったのかもしれませんが、個人的には大型ワンステップ車両の方が適しているのかなぁ~とも思いましたね。

バス転換から今年で満7年を迎える「ふるさと銀河線代替バス」。
沿線環境は乗車当時よりも更に厳しくなっています。
今後路線をどのように維持していくのか、沿線自治体、住民、事業者3者の動き・取組の仕方が問われていく時期がそろそろ来るのでは?と思います。
「ふるさと銀河線代替バス」が果たして地元住民の足として今後も走り続けていくことが出来るのか・・・・・私としても注目していきたいですね。


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