夜行バスと新幹線を乗り継いで札幌~東京間を移動してみました(2023年10月Ver.)

夜行バス,高速バス乗車記,鉄道



【第2ランナー】JR特急「北斗1号」&北海道・東北新幹線「はやぶさ10号」

朝のJR函館駅です。
10月ということもあり、まだ暗いですね。
JR函館駅(2023年10月撮影)

函館からは、鉄路を乗り継いで一気に東京をめざします。

06時02分 函館駅発車

函館から乗車したのは、新幹線アクセス列車「はこだてライナー」

JR北海道 733系「はこだてライナー」

ではなく・・・札幌行きの特急「北斗1号」でした。

JR函館駅 改札口LED表示

札幌~函館間の特急「北斗」は、今や北海道内を走るJR気動車特急の主力車両である261系1000代で運行されます。
デビュー当時は揶揄されたこのカラーリングも、今やすっかり馴染んだ印象を受けます。

JR北海道 261系1000番台 特急「北斗」 新札幌にて

JR北海道 特急「北斗1号」_01

JR北海道 特急「北斗1号」_02

JR北海道 特急「北斗1号」_03 車内

06時19分 新函館北斗到着

函館を発車した特急「北斗1号」は、五稜郭に停車後、ノンストップで新函館北斗へ向かいます。
その間、僅か17分。
あっという間に到着です。

JR北海道 特急「北斗1号」 車窓

JR北海道 特急「北斗1号」 新函館北斗到着

06時39分 新函館北斗発車

新函館北斗からは、北海道・東北新幹線の始発列車「はやぶさ10号」で首都圏へ向かいます。
06時28分頃、新函館北斗駅の新幹線11番ホームに東京行き「はやぶさ10号」が入線。
ドアが開き、乗車開始です。

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 新函館北斗入線

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 新函館北斗入線_02

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 新函館北斗入線_03

乗車したのは、北海道・東北新幹線用の車両でも数少ないJR北海道H5系新幹線電車

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 新函館北斗にて_02

開業当初は4編成在籍していましたが、このうちの1編成(H2編成)が2022年年3月16日に発生した福島県沖地震で脱線し、同年9月16日付で廃車となったため、現在は3編成で運用を回しています。
外観こそJR東日本E5系新幹線電車と全く同じですが、車体中央の帯色、側面のマーク、内装がE5系と異なっており、細かなところで差別化を図っています。

本来であれば、「えきねっと」の事前購入割引を使って安く移動する計画でしたが、私のミスで予約しそびれてしまい、事前購入割引の枠はすでに満席。
さらに、この日の普通車指定席は週末ということもあってか、満席に近い状況でありました。

ということで、今回は少し奮発して9号車グリーン車に乗車。
夜行バスでの寝不足をグリーン車で解消しようということになりました。

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 新函館北斗にて_03

こちらは、10号車側面に配置されているH5系のロゴマーク。
E5系の「ハヤブサ」をモチーフとしたロゴマークと異なり、「北海道の雄大さ」と北海道に飛来する「シロハヤブサ」をモチーフにしたJR北海道独自のデザインになっています。

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 新函館北斗にて_04

9号車グリーン車の車内です。
2+2配列の幅広4列シートとなっており、可動式枕とレッグレストを採用しています。
ただし、東海道・山陽新幹線のグリーン車で採用されているフットレストは採用されていません。
このあたりの差異は考え方の違いでしょうね。

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 9号車グリーン車 車内_01

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 9号車グリーン車 車内_02

シート中央の肘掛け下には、リクライニングとレッグレストの操作ボタンがあります。
リクライニングはボタン操作式、レッグレストは電動式となっています。

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 9号車グリーン車 車内_03

同じくシート中央の肘掛け下には、充電用のコンセントも完備しています。

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 9号車グリーン車 車内_04

06時39分、定刻に新函館北斗を発車した「はやぶさ10号」は、左手にJR北海道函館新幹線総合車両所や函館山を眺めながら、木古内、青函トンネルへ向けて走行します。

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 車窓_01

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 車窓_02

新函館北斗から新青森までの区間は、グリーン車に座っている乗客も少なく、まったりとした時間が流れていきます。

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 青函トンネル走行中

青函トンネル走行中にひと眠りすると、列車はすでに本州へ。
津軽地方ならでは景色を眺めながら、新青森へ進みます。

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 車窓_03

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 車窓_04

10時39分 大宮到着

新青森を発車した「はやぶさ10号」は、七戸十和田八戸二戸盛岡と停車しながら東京をめざしますが、新青森を発車したところで爆睡してしまい、目を覚ますと仙台到着前のアナウンスが流れておりました(笑)。

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 車窓_05

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 車窓_06

仙台でさらに多くの乗客が乗車し、グリーン車の座席もほぼ満席に。
ビジネスマンの姿も目立つようになりました。

「はやぶさ10号」は、仙台から大宮の間、ノンストップで走行します。
その間、約1時間10分。
仙台~大宮間を1時間少々で移動出来る利便性の良さを一度味わうと、他の交通機関を選択しようという考えはなかなか出来ないでしょうね。

仙台からは、流れゆく車窓を眺めながらぼーっと過ごします。

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 車窓_07

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 車窓_08

そして、新函館北斗を発車することジャスト4時間後の10時39分、「はやぶさ10号」は定刻に大宮に到着しました。

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 大宮到着_01

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 大宮到着_02

「はやぶさ10号」の終点は東京ですが、この後新宿で私用があったため、大宮からはJR埼京線の快速電車で新宿へ向かったのでありました。

JR埼京線快速電車 E233系 大宮にて

最後に

これまで青函間をフェリーで移動して札幌と東京の間を陸路で移動したことは何度もありますが、北海道・東北新幹線を通しで乗車したのは今回が初めて。
午前中に東京でちょっとした用事があったということ、そして飛行機に乗り場合の早起きに自信がなかったということから、半ばやむを得ず今回ご紹介した行程で移動してみましたが、率直な感想は

精神的にとても楽!!

これに尽きます。

確かに所要時間はかかりますし、移動費も飛行機利用と比較すると、決して安くはありません(むしろ高いです)が、door-to-doorに近い感覚で移動出来るのは、精神的にかなり楽に感じました。

よく考えると、今回ご紹介した移動の運賃35,000円前後(新幹線普通車指定席利用だと28,000円前後)、所要時間約9時間(札幌~函館間JR特急利用だと8時間前後)であるのに対し、飛行機利用の運賃は10,000円前後~50,000円前後と幅がある他、所要時間も空港までのアクセスや空港で搭乗を待つ時間、到着後の荷物受け取り時間などを考慮すると、実質5時間前後はかかることから、ケースバイケースでありますが陸路での札幌~東京間移動も選択肢としてはありなのかなぁと。
特に冬の悪天候時においては、鉄路、特に新幹線の優位性がかなり上がることは周知の事実であり、夜行バス利用は特異な例としても、代替交通経路としての陸路移動はもっと注目されても良いのではと感じました。

あくまで私見ですが、北海道新幹線が札幌延伸された暁には、「飛行機と大した所要時間が変わらないし楽!新幹線で札幌~東京間を通し利用しよう!」と考える方が少なくないのでは・・・そんなことを思った今回の移動でございました。

北海道バス「函館特急ニュースター号」 ・991 函館駅前ターミナル到着_01
函館駅前ターミナルに到着した北海道バス「函館特急ニュースター号」

JR北海道 H5系新幹線「はやぶさ10号」 新函館北斗にて_01
車両基地から新函館北斗駅に回送される「はやぶさ10号」





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