ありがとう!JR北海道711系電車 ~北海道初の電車 ついにラストラン~
それが、これからご紹介するJR北海道(旧国鉄)の711系電車であります。
日本初の量産近郊型交流電車
711系電車は、今から48年前の1967年(昭和42年)に設計・開発された、日本初の量産近郊型交流電車です。函館本線電化事業と並行して開発され、徹底した耐寒耐雪機能を考慮した、初の北海道向け国鉄型電車でもあります。
本格運用が始まったのは、翌年の1968年からで、同年8月28日の小樽~滝川電化開業時に営業運転を開始しました。
その後、滝川~旭川間の電化や千歳線・室蘭本線沼ノ端~室蘭間の電化に合わせて増備されていきます。
車内は急行列車にも使用できる様、汎用的に使用できる車内設備を有していたため、普通列車はもとより、「かむい」「さちかぜ」の両急行列車にも使用されたことがあります。
1987年(昭和62年)4月1日に実施された国鉄分割民営化では、全車がJR北海道に承継されましたが、後継車両となる721系 ・731系・733系・735系の登場により、1990年代後半からは淘汰が進んでいきます。
そして、2014年度末をもって営業運転を終了させる方針であることが2012年11月に報道され、2015年2月13日に同年3月13日をもって営業運転を終了することがJR北海道から発表されました。
私自身、この711系電車には通学で、そして旅行でよくお世話になりました。
ゆったりとした加速に静かな車内・・・初めて乗車した時は、「これが北海道の電車かぁ・・・」とある意味衝撃と感動を覚えたものです。
高校時代は函館本線で通学していたため、毎日の様に711系電車に乗車していました。
そして、高校時代と大学時代に札幌~旭川間を走破する711系普通電車で旭川へ鉄道旅行したのも、今となっては良い思い出です。
私の青春の1ページを飾ってくれた711系電車がついに引退してしまう・・・。
これは最後の姿を見に行くしかない!
ということで、先日岩見沢~滝川間で最後の活躍をしている711系電車に会ってきました。
多くの鉄道ファンと地元客で賑わう車内
やってきたのは、JR岩見沢駅。2000年の旧駅舎が漏電火災により焼失し、数年間の仮駅舎時代を経て2009年3月30日に全面開業した新しい駅舎です。
改札とみどりの窓口は3階に位置し、1階には岩見沢市観光物産拠点センター「イワホ」が入居しています。
で、そのイワホでは、『711系引退記念作品展さよなら赤い電車TYPE711EC』という写真展が開催されていました。 711系電車を題材にした写真パネルが展示されていた他、711系関連の鉄道グッズ(DVD、マグカップ、ミニ方向幕、マウスパット、ストラップ、ポストカードなど)も販売されていました。
しかも、グッズ購入者には、イワホ特製の711系引退記念券(硬券)が数量限定でプレゼントされるという特典付き。
グッズ1点につき1枚プレゼントされます。
私もポストカードを2枚購入しました。
今回乗車したのは、岩見沢12時30分発の滝川行き普通列車2175M。
発車約20分前に改札を通ったのですが、ホームには既に多くの鉄道ファンが待機していました。
運転所前には、恐らく2175Mに使用されるであろう711系電車が待機していました。
あらっ、旧国鉄色復刻塗装車ではありませんか!
12時20分頃、7番線に滝川行き2175Mが入線しました。
私を含め多くの方が、入線の姿を写真に収めています。
落ち着いたところで、改めて711系の雄姿をカメラに収めます。
青春時代の思い出が蘇ってきます。
12時30分、数多くの鉄道ファンと所用客・高校生などを乗せた2175Mは、定刻に岩見沢を発車します。
711系独特のゆったりとした加速と惰性が付いたときのスピード感は未だ健在。
最新型電車と違った乗り心地が楽しめます。
車内の様子です。
茶色のモケットが施されたボックスシートも、711系電車の特徴の一つ。
車内に温かみを持たせるアクセントにもなっています。
国鉄時代から長きに渡り走り続けた痕跡も、しっかりと残っています。
電車は、雪が残る空知路を滝川へ向けてひた走ります。
峰延・光珠内・美唄・茶志内・奈井江・豊沼・砂川と停車し、岩見沢から約40分後の13時11分、電車は終点の滝川に到着しました。
到着するな否や、早速大撮影大会ですww。
大方落ち着いたところで、私も撮影に勤しみます。
「赤電車」とはまた違った趣があって、懐かしさも感じさせる旧国鉄塗装の711系電車。
引退を迎えるのかと思うと、次第に寂しさがこみ上げてきます。
やがて列車が回送される時間に。
岩見沢方面へ回送される電車の後姿を見ながら、私はホームを離れるのでありました。
滝川駅近くの焼肉屋で昼食をとった後、帰りは旭川から来た721系電車で岩見沢へ戻ります(写真はイメージです。)
岩見沢に到着すると、7番線に旭川行き2195Mが停車していました。
こちらは赤電車でしたが、先程ご紹介した旧国鉄色の2175Mの時と同様、数多くの鉄道ファンが雄姿を写真に収めていました。
青春時代と共に過ごした711系
以上、ラストラン間近のJR北海道711系の現在の姿を簡単にご紹介しました。まずは「48年間お疲れ様でした。」と言いたいですね。
先述の通り、私にとって711系は、青春時代と共に過ごした鉄道車両の一つでもあります。
それだけに車両の引退は、寂しさがこみ上げると同時に、「一つの時代が終わった」という印象を強く持ちます。
とはいえ、形あるものは永遠には残りません。
いつかは「別れ」が来ます。
ラストランは、2015年3月13日。
残念ながら、ラストラン当日は立ち会うことは出来ませんが、事故無く無事に運行終了を迎えることを切に望みたいものですね。
最後に一つ。
文頭にてご紹介した岩見沢市観光物産拠点センター「イワホ」では、711系ラストラン当日の2015年3月13日、イワホでお買い物された方に、711系赤電車をデザインしたオリジナルのポケット時刻表(交通新聞社発行)を配布するそうです。
ラストラン当日に711系電車を追っかける方は、「イワホ」でグッズを購入して、オリジナルポケット時刻表を手に入れましょうww。
詳しくは、イワホブログにてご確認をお願いします。
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