新日本海フェリー「すずらん」苫小牧東→敦賀 乗船記

フェリー



新日本海フェリー「すずらん」 苫小牧東→敦賀の旅【1日目】

22時30分頃 苫小牧東港フェリーターミナルに到着

JR札幌駅からJR北海道の快速「エアポート210号」に乗車し、やって来たのは千歳市のJR南千歳駅
新日本海フェリーの苫小牧東港(周文埠頭)へは、こちらから専用の連絡バスに乗車する必要があります。

JR北海道 721系「快速エアポート」
JR北海道 721系 快速「エアポート」

JR北海道 南千歳駅 202312_01

JR北海道 南千歳駅 202312_02

連絡バスは、道南バスが運行を担当。
苫小牧営業所から回送している様です。

道南バス 新日本海フェリー連絡バス 苫小牧・・・6 202312_01

道南バス 新日本海フェリー連絡バス 苫小牧・・・6 202312_02

運賃は片道1,200円。
現金のみの取り扱いになります。

JR南千歳駅を発車したバスは、暗闇に道路を走り続け、40分程で苫小牧東港(周文埠頭)に到着。
到着後、乗船カウンターですぐに乗船手続きが出来ます。

道南バス 新日本海フェリー連絡バス 苫小牧・・・6 202312_03

新日本海フェリー 苫小牧東港フェリーターミナル

新日本海フェリー 苫小牧東港フェリーターミナル_02

今回乗船したのは、2012(平成24)年7月1日に就航した「すずらん」
大きな船体を見るに、気分が高揚します。

新日本海フェリー「すずらん」_202312_01

新日本海フェリー「すずらん」_202312_02

22時45分 乗船・船内散策

22時45分、乗船時間になったところで早速乗船。
船内を散策します。

この船のコンセプトは、「大自然に包まれるかのような開放感と落ち着きのある船内」
乗船口から船内に入るな否や、船名の立派なエンブレムが乗客を出迎えてくれます。

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ エンブレム

船名エンブレムの横には、現在地を表示するディスプレイと船内案内図が。

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ ディスプレイと船内案内図

さらに進むと、開放感あふれるエントランスが一面に広がります。

【4デッキ エントランスホール】
エントランスは4~6階の3層吹き抜け構造となっており、階段とモニュメントがアクセントになっています。

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ エントランス_01

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ エントランス_02

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ エントランス_03

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ エントランス_04

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ エントランス_05

【案内所(インフォメーション)】
案内所(インフォメーション)は、4デッキ エントランス部にあります。
貴重品の預かりや各種案内は、こちらで承っています。

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ 案内所

【ショップ(売店)】
ショップ(売店)は、案内所(インフォメーション)の隣にあります。
さほど広くはありませんが、飲食物、日用品、土産物など、品揃えが豊富な印象を受けました。

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ ショップ(売店)

【自販機コーナー/カップ麺コーナー】
自販機コーナーとカップ麺コーナーは4デッキに設置しています。
カップ麺専用のコーナーを設けているフェリーってあまり記憶がないのですが、給湯器やお湯捨て場も完備されており、船内の環境保全という意味で、これは良い施設だと思いました。

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ 自販機コーナー

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ カップ麺コーナー

【5デッキ 共用スペース/プロムナード】
5デッキの右舷側には、広々とした共用スペースとプロムナードがあります。
長距離フェリーの共用スペースは、これくらいの広さが欲しいところですが、ゆったりとくつろげるという点で、この船の共用スペースの構造は個人的に評価したいです。
恐らくですが、小樽~新潟航路「らべんだあ」「あざれあ」の共用スペースよりもゆったりとくつろげるのではないでしょうか。

新日本海フェリー「すずらん」 5デッキ 共用スペース/プロムナード_01

新日本海フェリー「すずらん」 5デッキ 共用スペース/プロムナード_02

【カフェ】
カフェは、5デッキ共用スペースの一角にあります。
ただし、冬季は営業を休止しています。

新日本海フェリー「すずらん」 5デッキ カフェ

【レストラン】
レストランは、5デッキの船尾側にあります。
プロムナードを船尾側に進んだところに、レストランの入口があります。

新日本海フェリー「すずらん」 5デッキ レストラン_01

新日本海フェリー「すずらん」 5デッキ 共用スペース/プロムナード_03

新日本海フェリー「すずらん」 5デッキ レストラン_02 レストラン入口

【グリル】
コース料理型が楽しめるグリルは、5デッキの左舷側にあります。
こちらも冬季は営業休止となり、スイートルーム利用者向けに無料提供されるグリルでの食事は、ルームサービスでの提供となります。

新日本海フェリー「すずらん」 5デッキ グリル

【PCコーナー/マッサージコーナー】
同じく5デッキ左舷側には、PCコーナーとマッサージコーナーがあります。
PCコーナーには、テーブルをコンセントを完備。
ちょっとしたPC作業がこちらで行えます。
写真はありませんが、マッサージコーナーはPCコーナーの船尾側隣にあります。

新日本海フェリー「すずらん」 5デッキ PCコーナー

【フォワードサロン】
写真はありませんが、5デッキ船主側にはフォワードサロンがあります。
ただし、夜間航行時は閉鎖される他、冬季は前面の窓が鉄板で覆われるため、前面眺望を楽しみたいのであれば、春季~秋季の間に乗船するしかなさそうです。

【6デッキ エントランス】
最上階の6デッキは、上位客室のフロア。

新日本海フェリー「すずらん」 6デッキ

6デッキから見下ろすと、エントランスの構造がよく分かります。

新日本海フェリー「すずらん」 6デッキ エントランス_01

新日本海フェリー「すずらん」 6デッキ エントランス_02

【コンファレンスルーム】
6デッキのエントランス船主側には、コンファレンスルームがあります。
いわゆる"船内映画館"で、シアタースクリーンにて船上にいながら映画を楽しむことが出来ます。

新日本海フェリー「すずらん」 6デッキ コンファレンスルーム

【ゲームルーム/スポーツルーム】
ゲームルーム(ゲームコーナー)は、6デッキの左舷船尾側にあります。
夜間は閉鎖されており、朝8時からの営業になっています。
また、写真はありませんが、6デッキの右舷船尾側には、スポーツルームを設置。
こちらも夜間は閉鎖されており、朝8時からの営業になっています。

新日本海フェリー「すずらん」 6デッキ ゲームルーム

【大浴場】
大浴場は6デッキにあります。
疲れを癒すのに最高の施設。
サウナ、露天風呂を完備している他、浴室も広く、ゆったりとお風呂を楽しむことが出来ます。
夜間は深夜0時30分まで、日中は8時から18時まで営業しています。

新日本海フェリー「すずらん」 6デッキ 大浴場

ざっと共有部と船内設備をご紹介しましたが、

船内、特に共有部が広い!

このひとことに尽きるでしょうか。

そして、長距離フェリーに必要な設備はひと通り揃っており、これであれば約21時間の船旅を快適に過ごせられそうです。


23時15分 荷物整理など

共有部分を見学したところで、予約した部屋へ移動します。

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ 部屋通路_01

部屋とはいいつつも、今回は最安グレードの「ツーリストA」にしました。

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ ツーリストA_01

何故に「ツーリストA」にしたのか・・・。

通常の「ツーリストA」は、上下2段式のカプセルホテル式寝台構造になっているのですが、実は上下2段式になっておらず下段のみとなっており、しかも天井がもの凄く高くなっている場所があるのです。

太平洋フェリー「いしかり」「きそ」のS寝台を簡素化した区画といえば、少しイメージがつくかもしれません。


その場所とは、窓側の1人用区画。
今回、その窓側1人用区画が偶然にも空いていたため、「ツーリストA」の窓側の1人用区画を選んでみました。

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ ツーリストA_02

これがまた使い勝手の良い区画でして、天井が高くなっていることから、カーテンを引くと立ったまま着替えが出来るのです。

もちろん、他の「ツーリストA」と同様に、荷物棚、コンセント、枕元照明、キルケット、枕、シーツを完備しているので、寝るだけであればこれで十分。
今回、夜はこちらでしっかりと寝て、昼間は共有スペースで外を見ながらのんびりと過ごすことにしました。

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ ツーリストA_03

新日本海フェリー「すずらん」 4デッキ ツーリストA_04

(次ページに続きます。)