夜行高速バス 2022年春の動き（ダイヤ改正、運行会社の変更、新規参入、運行撤退など）

2022年4月23日夜行バス

防長交通「萩エクスプレス」（停留所新設）

所要時間日本トップクラスのあの夜行バスが広島市内に乗り入れです。


防長交通が運行する東京～徳山・山口・萩間夜行高速バス「萩エクスプレス」が、2022年4月28日にダイヤ改正を実施します。

今回の改正のポイントは、ズバリ広島市内への乗り入れです。
市内とはいいつつも、実際に乗り入れるのは、広島市安佐南区のアストラムライン広域公園駅前バス停になります。
広島市中心部から離れてはいますが、広島ビッグアーチ、エディオンスタジアム広島へのアクセスに便利な他、アストラムラインに乗り換えることで、広島市中心部へのアクセスも可能です。

また、同停留所の発着時刻を見ても分かる通り、東京～広島間夜行高速バスの中では「広島を一番遅くに発車し、広島に一番早く到着する夜行バス」となるため、「夜遅くまで広島に滞在したい」「早朝から広島で行動したい」方にとっては、意外と使える夜行バスになるのかもしれません。
サッカー観戦やイベント参戦にも使えそうですね。

尚、今回のダイヤ改正に伴い、運賃が改定されます。
ご利用の際は注意が必要です。

詳しくは、防長交通「萩エクスプレス」のページ（4/28～）にてご確認をお願いいたします。

近鉄バス・防長交通「カルスト号」（起終点変更、運行区間延伸）

最後に取り上げるのは、近鉄バスと防長交通が運行する京都・大阪・神戸～徳山・山口・萩間夜行高速バス「カルスト号」のダイヤ改正です。


「カルスト号」も、「萩エクスプレス」ダイヤ改正と同日の2022年4月28日にダイヤ改正を実施します。

今回の改正のポイントは、山口側起終点の変更です。

現在の山口側起終点は、萩市中心部に位置する「萩バスセンター」ですが、2022年4月28日以降は、萩市の隣にある長門市に位置する「センザキッチン」（道の駅センザキッチン）に変更され、運行区間が延伸されます。

長門市からの要請で実現したもので、これにより、長門市～京阪神間のアクセスは飛躍的に向上します。
延伸に伴い、「長門市駅前」「長門市役所前」各停留所が新設されます。

また、今回の延伸で、京都駅八条口～センザキッチン（長門市）間の所要時間は14時間04分～14時間20分となり、新宿～北九州・福岡間夜行高速バス「はかた号」（西日本鉄道）に次ぐ長時間運行路線となります。
これは一度、全区間を通しで乗車してみたいですね。

尚、京阪神～長門間の運賃は、現行の京阪神～萩間と同額になります。

詳しくは、防長交通「カルスト号」のページ（4/28～）にてご確認をお願いいたします。

最後に

以上、2022年春の夜行高速バス「ダイヤ改正」「運行会社の変更」「新規参入」「運行撤退」などの情報をおさらいしてみました。

見ていただけると分かる通り、コロナ禍明けに向けて何とか利用者数を確保しようという意図が見えるとともに、これまで考えられなかった動きが出て来ていることにも注目したいです。

一方で、2年以上も運行を休止しているなど、未だに運行再開の見通しが立たない夜行高速路線も少なからず存在します。
事業環境が激変している中、こと長距離夜行路線については、残念ながら淘汰や整理が進むのではと予想しますが、一方で今回ご紹介した様なパートナー変更や運行区間の変更などで活路を見い出す路線も今後出てくるのかなぁと微かな期待もしているところです。

コロナ騒動が落ち着き、人流が戻ると、夜行高速バスを含めた長距離高速路線の利用者数はある程度戻ることでしょう。
その時期、更にはその先を見据えた各路線・各運行事業者の取り組みをどうするのか・・・私としても注目して見ていければと思っております。


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