高速バス「桜島号」「フェニックス号」 ダブルシートサービス『プラス1シート』導入へ・・・
西日本鉄道「桜島号」
西日本鉄道「フェニックス号」4列シート車の車内
九州でもダブルシートサービス導入へ・・・
プレスリリースも出ましたが、西日本鉄道(本社:福岡市、以下:西鉄)では、高速バス「桜島号」(福岡~鹿児島)と「フェニックス号」(福岡~宮崎)に、ダブルシートサービス「プラス1シート」を導入します。ダブルシートサービスとは、通常運賃に追加料金を支払うことで、1人で2席分使用出来るというもので、この手のサービスは、京王バス(本社:府中市)などが運行している「中央高速バス」で既に採用されています。
今般、4列シート化が進む「桜島号」「フェニックス号」の一部便で採用されることになり、2021(令和2)年7月14日より予約受付が開始されました。
同年8月1日運行便よりサービスが実施されます。
設定便は?設定座席は?
但し、ダブルシートサービス「プラス1シート」には、いくつかの条件があります。その条件とは、
- 席数限定であること
- 一部便のみの設定であること
- 事前予約が必要なこと
で、実際にどの様になっているのか?ということで、予約サイト「ハイウェイバスドットコム」で調べてみました。
1.席数限定であること
路線便を変えていろいろと調べましたが、設定座席は3席となっている様です。
全体の座席提供数からして、かなりの高競争率になりそうです。
尚、事前購入割引(「桜島号」では「早割1」、「フェニックス号」では「39運賃」)でもダブルシートサービスが設定されており、事前購入割引を活用すれば、通常運賃よりも安くサービス提供を受けることが出来ます。
設定座席ですが、下記のシートマップの通り、3A、5D、7Aの各席が対象座席になっています。
西鉄「桜島号」「フェニックス号」4列シート車のシートマップ
2.一部便のみの設定であること
とりあえずは、「西日本鉄道担当の4列シート便」のみでサービスの提供が始まる様です。
但し、「フェニックス号」セレクトシート4列シートエリアはサービス提供対象外ですので、ご注意下さい。
また、宮崎側事業者及び鹿児島側事業者は、当面の間サービス提供対象外となりますが、今後サービスが拡大される可能性は十分にあると見ています。
3.事前予約が必要なこと
サービスの提供を受けるには、「中央高速バス」と同様に事前予約する必要があります。
「SUNQパス」全九州版の取り扱いはどうなるの?
ところで、このプレスリリースの発表直後から、一部のSNSで九州島内バス乗り放題パス「SUNQパス」全九州版の取り扱いに関する書き込みがいくつか見られました。この記事でSNSのリンクを掲載することはしませんが、私もこの点は気になりました。
- 通常通り1,000円追加で利用出来る
- そもそも利用出来ない
- 追加料金不要
「分からなければ聞いてみる」ということで、西鉄のお問い合わせ窓口宛にメールで問い合わせし、回答をいただきました。(ご対応いただき、ありがとうございます。)
結論は、
SUNQパス利用時でも「プラス1シート」プランを利用することが出来ます。
とのことです。
利用方法は、
乗車前に事前予約をする→乗車時に「SUNQパス」の提示と「プラス1シート」プランを乗務員に申告→車内で乗務員に料金1,000円を支払う
という流れになるそうです。
かつての「福岡〜延岡・宮崎夜行線」の夜行差額券(2018年3月末まで)と同じ様な取扱いになるのでしょうね。
最後に
ということで、高速バス「桜島号」「フェニックス号」で新しく始まるサービス「プラス1シート」について簡単にご紹介しましたが、九州島内高速バスのサービスも次第に本州事業者仕様に近づいている・・・と感じるのは私だけでしょうか。良いところを取り入れるのは悪いことではありませんし、むしろ取り入れた方が良いというのが私の考えですが、そもそも、所要時間が4時間を超える「桜島号」「フェニックス号」に対して、この様なサービスを多くの利用者は臨んでいるのだろうか、もっと違うことを利用者は望んでいるのではないだろうかなど、色々と考えてしまいました。
今回はこれ以上あえて述べませんが、開業当初の「想い」「人気ぶり」「人気を集めた要因」を事業者側はもう一度思い出して欲しいなぁと、新しく始まるサービス「プラス1シート」のプレスリリースを見て、改めて思った次第です。
今は無き「福岡~USJ線」で活躍していた車両も「桜島号」「フェニックス号」で活躍中
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