大阪府堺市に本社を置き、大阪府南部で路線バスや特定輸送事業を行う南海バス株式会社。
当時の南海電気鉄道(以下:南海電鉄)自動車部より2001(平成13)年10月に南海電鉄の100%子会社として分離・発足したバス会社で、昨年2021(令和3)には会社発足20周年を迎えました。
現在は、南海電鉄各線沿線や泉北高速鉄道沿線および阪和線沿線より一般路線バスや高速バス、関西国際空港への空港リムジンバスを運行している他、大阪駅・難波駅より南海高野線沿線及び泉北高速鉄道沿線、中百舌鳥駅から泉北高速鉄道沿線への深夜急行バスも運行(現在はコロナ禍の影響で運休中)しています。
その中でも、今回この記事で取り上げるのは、ズバリ「高速バス」。
とりわけ、大阪・神戸・京都を拠点に全国各地へ運行している高速バス「サザンクロス」を取り上げます。
「サザンクロス」は、南海電鉄本体の時代から実に30年以上の歴史を誇る、高速バスとしては比較的老舗の部類に入ります。
また、東京急行電鉄(→東急バス)とともに、高速バスの愛称を統一した「はしり」の事業者ともいえます。
今回は、この南海バスの高速バス「サザンクロス」の歴史をいま一度ふり返るとともに、現在運行している路線及び車両について改めてご紹介します。
- バブル期に急拡大する路線網
- 路線第1号は「和歌山~渋谷線」
- 初の昼夜路線 「なんば~富山線」
- 初の九州方面路線「堺・なんば~佐世保線」
- 堺~東京直行便 「堺~新宿・東京線」
- 初の昼行オンリー路線 「堺・なんば~岡山・倉敷線」
- スキーリゾートへ直行 「なんば~長野・志賀高原線」
- なんば~東京直行便 「なんば~新宿・東京線」
- 「サザンクロス」最長路線の誕生 「堺・なんば~鹿児島線」
- 初の四国方面路線 「堺・なんば~松山線(どっきん松山号)」
- 初の関西~福井直通路線 「なんば~福井・芦原温泉線」
- 九州最大の都市「福岡」へ初乗り入れ 「堺・なんば~博多・前原線(サザンクロス博多号)」
- ありそうでなかった大阪~広島直行便 「堺・なんば~広島・呉線」
- 日本最大級のテーマパークに直行 「和歌山・泉佐野~TDL・千葉線」
- フェリー経由で徳島へ 「なんば・梅田・神戸~徳島線」
- バブル崩壊・・・大幅に路線を整理
- 「痒いところに手が届く」がキーワード!? 首都圏近郊及び第2・第3都市への路線拡充
- 営業所毎の南海バス「サザンクロス」現有車両一覧 <2025年冬版>
- 最後に
バブル期に急拡大する路線網
南海バス「サザンクロス」の歴史は、まさしく「スクラップ&ビルド」の歴史といっても過言ではありません。
その歴史を、路線毎にふり返ります。
路線第1号は「和歌山~渋谷線」
「サザンクロス」第1号路線は、1988(昭和63)年10月25日に東京急行電鉄(→東急バス、以下:東急)と共同で運行を開始した「和歌山~渋谷線」です。
東急は「ミルキーウェイ」、南海電鉄は「サザンクロス」と、運行事業者によって異なる愛称を採用。
のちに両社はそれぞれの愛称で高速路線を全国各地に展開していくことになります。
車両は、3列&4列シート30人乗りという、当時としては珍しいシート配列を採用。
車内に飲料水の自動販売機を備えるなど、意欲的な車内設備も「売り」のひとつでした。
利用率は好調に推移していましたが、夜行高速バスの運行コストが年々増大するにつれて、特に東京側の事業者では乗車率が高いにもかかわらず利益率が低下。
そのため、東急バスは1998(平成10)年9月30日をもって夜行高速バスから全面撤退することになり、代わりにJRバス関東が運行に参入、「ドリーム和歌山号」として再出発します。(南海側では引き続き統一愛称「サザンクロス号」を使用。)
2001(平成13)年10月1日には、南海電鉄のバス事業分社化により、南海バスへ移管。
さらに、南海バスの地域分社化により、2004(平成16)年4月1日付で南海ウイングバス南部へ移管されます。
その後、JRバス関東の運行撤退、御坊南海バス(→熊野御坊南海バス)の運行参入と撤退、「ドリームなんば・堺号」(後述)との路線統合などを経て、現在は南海ウイングバスが「サザンクロス和歌山号」として運行しています。
初の昼夜路線 「なんば~富山線」
「和歌山~渋谷線」運行開始の約8か月後、1989(平成元)年6月25日に2路線目の「なんば~富山線」を富山地方鉄道と共同で運行を開始します。
系統キロが約370キロということもあり、運行本数は昼夜各1往復の2往復体制でした。
車両は、当時「関越高速仕様」といわれた4列シート34人乗り車(日産ディーゼル「スペースウィング」)を投入。
4列シートながらもシートピッチを広くとっていたのがこの車両の特徴でした。
しかしながら、当時の名神高速道路や阪神高速道路での慢性的渋滞が深刻だったこと、大阪側のりばのアクセス面での不便さなどが足かせとなり、開業当初より利用率は低迷します。
1990(平成2)年と1992(平成4)年にダイヤ改正を実施し、テコ入れを施したものの、乗客増にはつながらず、1994(平成6)年6月に昼便を廃止し、夜行便のみの運行に変更。
その後も、湊町バスターミナル(なんばOCAT)乗入れや天王寺駅延長を行うも、状況が好転することはなく、1998年には南海電鉄が運行から撤退、2001年2月には路線そのものが運行終了となりました。
その後、富山地方鉄道は阪急バスとの共同運行で「大阪梅田~富山線」を新設し運行を開始、現在に至っています。
初の九州方面路線「堺・なんば~佐世保線」
3路線目は、初の九州方面路線となる「堺・なんば~佐世保線」。
1989(平成元)年7月24日に西肥自動車(「コーラルエクスプレス」)と共同で運行を開始しました。
運行開始当初は佐世保発着でしたが、ハウステンボス開設に伴い、のちにハウステンボス発着に変更されます。
2006(平成18)年7月には、神戸三ノ宮への乗り入れを開始。
更に、2012(平成24)年7月20日からは、大阪駅前(桜橋口アルビ前→桜橋口JR線高架下)への乗り入れを開始しますが、利用客の減少による採算悪化などの理由により、2013(平成5)年9月30日をもって運行を終了します。
堺~東京直行便 「堺~新宿・東京線」
4路線目は、大阪市内を経由せずに堺市と東京都内を直行する「堺~新宿・東京線」。
1989(平成元)年10月8日にJRバス関東・西日本JRバスと共同で運行を開始しました。
JRバス「ドリーム号」の新路線として開設した経緯から、JRバス2社は「ドリーム堺号」と路線愛称が異なっていました。
また、運行経路の都合上、この路線の堺側起終点は南海堺駅前になっていました。(他の「サザンクロス」堺発着路線は南海堺東駅前が起終点。)
運行開始当初は利用率が好調に推移していましたが、次第に利用客数が減少したことから、2002(平成14)年9月2日に後述の「ドリームなんば号」と路線を統合、堺側の起終点を南海堺駅前からJR堺市駅前に変更します。
その後、JRバス2社の運行撤退や「ドリーム和歌山号」「サザンクロス」和歌山~東京線との統合などを経て、現在は南海ウイングバスが「サザンクロス和歌山号」(和歌山・なんば~新宿・東京線)として運行しています。
一時期、2階建てバス(三菱エアロキング)を投入していた。
初の昼行オンリー路線 「堺・なんば~岡山・倉敷線」
5路線目は、「堺・なんば~岡山・倉敷線」。
1989(平成元)年12月1日に両備バス(→両備ホールディングス)と共同で運行を開始しました。
南海電鉄としては初の昼行便のみの路線でしたが、車両運用の関係から、使用された車両は3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様車でした。
1日2往復体制で運行を開始しますが、のちに南海電鉄は運行から撤退。
両備バスによる単独運行に移行後、現在は吉備エクスプレス大阪号(西日本ジェイアールバス、下津井電鉄)との共同運行になっています。
因みに、一度岡山から撤退した南海電鉄ですが、南海バス発足後に関西空港リムジンバス「Sorae」として岡山への再乗り入れを実現しています。
スキーリゾートへ直行 「なんば~長野・志賀高原線」
6路線目は、スキーリゾートとして有名な志賀高原へ直行する「なんば~長野・志賀高原線」。
1989(平成元)年12月10日に長野電鉄(→長電バス、「ナガデンエクスプレス」)と共同で運行を開始しました。
大阪~長野間においては、のちに運行を開始する「アルペン長野号」(阪急バス・川中島バス→アルピコ交通)と競合関係に。
この頃から、競合路線にぶつける形での路線開設が続くことになります。
車両は、3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様でしたが、南海電鉄の一部車両には、スキー板を収納するスペースが車内後部に設けられていました。
このため、シートピッチが若干狭くなっていました。
運行開始から暫くは好調を保っていましたが、バブル崩壊後は乗車率が低下。
1998(平成10)年3月をもっていったん運行を終了しますが、6年後の2004(平成16)年6月11日に、長野側起終点を湯田中駅に変更した上で、格安路線(4列シート車運行路線)として運行を再開します。
その後は、使用車両の変更(4列シート車→3列独立シート車)や運行経路の変更、停留所の変更などを経て、現在は「神戸・大阪・京都~長野・湯田中・野沢温泉線」として運行を続けています。
なんば~東京直行便 「なんば~新宿・東京線」
7路線目は、大阪なんばと東京都内を直行する「なんば~東京線」。
1989(平成元)年12月16日にJRバス関東・西日本JRバスと共同で運行を開始しました。
JRバス「ドリーム号」の新路線として、また「ドリーム堺号」の姉妹路線として開設した経緯から、JRバス2社は「ドリームなんば号」と路線愛称が異なっていました。
こちらも、運行開始当初は利用率が好調に推移していましたが、次第に利用客数が減少したことから、2002(平成14)年9月2日に「ドリーム堺号」と路線を統合、起終点をなんばからJR堺市駅前に変更します。
その後、JRバス2社の運行撤退や「ドリーム和歌山号」「サザンクロス」和歌山~東京線との統合などを経て、現在は南海ウイングバスが「サザンクロス和歌山号」(和歌山・なんば~新宿・東京線)として運行しています。
「サザンクロス」最長路線の誕生 「堺・なんば~鹿児島線」
8路線目は、九州方面としては2路線目になる「堺・なんば~鹿児島線」。
1990(平成2)年3月22日に林田産業交通(→林田バス→いわさきバスネットワーク)と共同で運行を開始しました。
この路線、当時としては東京~岡山・倉敷線とともに日本初であろう「トリプルトラック」路線として注目された他、系統キロ約935kmは「サザンクロス」最長路線でもありました。
また、この路線においては、路線愛称を統一。
林田産業交通の車両にも「SOUTHRN CROSS」のロゴがペイントされていました。
大阪南部及び鹿児島中心部・伊敷方面を主な集客のターゲットとしていましたが、トリプルトラック路線ということもあってか、繁忙期を除くと利用率が延びなかったことから、1994(平成6)年には近畿日本鉄道(→近鉄バス)・鹿児島交通(→南九州バスネットワーク)陣営の「トロピカル号」と統合、なんば起終点に変更します。
1999(平成11)年には、南海電鉄・林田バスが運行から撤退。
更に、2006(平成18)年には、南九州バスネットワークの会社解散に伴う運行撤退により、以降は近鉄バス1社で単独運行していましたが、2016(平成28)年9月末日を以って運行を終了。
これにより、大阪~鹿児島間の夜行高速バスは完全に無くなりました。
尚、「堺・なんば~鹿児島線」運行開始から10日後の1990(平成2)年4月1日には、南海サウスタワーホテル大阪(→スイスホテル南海大阪)5階玄関前に「南海なんば高速バスターミナル」がオープン。
「サザンクロス」のなんば発着場所が、旧大阪球場前から同バスターミナルに移転しました。
初の四国方面路線 「堺・なんば~松山線(どっきん松山号)」
9路線目は、初の四国方面路線となる「堺・なんば~松山線」。
1990(平成2)年8月10日に西日本JRバス・JR四国(→JR四国バス)と共同で運行を開始しました。
当時、JR四国が「どっきん四国」というキャンペーンを行っており、JR側はこのキャッチフレーズからとった「どっきん松山号」を路線愛称として採用。
南海電鉄も、この「どっきん松山号」を副愛称として採用し、路線パンフレットにも「サザンクロス(どっきん)松山」と記載されていました。
車内は、3列独立シート29人乗りの夜行高速仕様。
並行する「オレンジライナーえひめ」(阪急バス・伊予鉄道→伊予鉄バス)とほぼ同仕様でしたが、知名度不足などの影響で利用率が思う様に伸びなかったことなどから、1992(平成4)年2月28日をもって運行を終了しました。
初の関西~福井直通路線 「なんば~福井・芦原温泉線」
10路線目は、初の関西~福井間直通路線でもある「なんば~福井・芦原温泉線」。
1990(平成2)年10月16日に京福電気鉄道(→京福バス)・福井鉄道と共同で運行を開始しました。
運行開始当初は、なんば~福井系統が1日3往復、なんば~芦原温泉系統が1日2往復体制で運行していましたが、当時の名神高速道路や阪神高速道路での慢性的渋滞が深刻だったこともあり、開業当初より利用率は低迷。
1992(平成4)年には、なんば~芦原温泉系統(2往復)を廃止するなどのテコ入れを行いますが、その後も利用率が改善することはなく、1993(平成5)年3月31日をもって運行を終了します。
尚、2007年(平成19年)12月22日からは、阪急バス(→阪急観光バス)・京福バス・福井鉄道の3社で大阪(梅田)~福井線を運行、現在に至っています。
九州最大の都市「福岡」へ初乗り入れ 「堺・なんば~博多・前原線(サザンクロス博多号)」
11路線目は、九州最大の都市「福岡」への乗り入れを実現させた「堺・なんば~博多・前原線」。
1990(平成2)年11月15日に西日本JRバス・昭和自動車・JR九州(→JR九州バス)と共同で運行を開始しました。
この路線においては、路線愛称を「サザンクロス博多号」に統一していました。
当時は、高速バス路線開設ブームの真っ只中。
とりわけ、当時の大阪~福岡間夜行高速バスにおいては、阪急バス(→阪急観光バス)と西日本鉄道が運行していた「ムーンライト号」の独壇場でした。
この様な中で、JR九州ではバス部門の強化のために高速バス運行にいくつか参入。
「サザンクロス博多号」も、「ムーンライト号」に対抗する形で開設されました。
ただし、既に利用が定着している「ムーンライト号」と全く同様の設定では立ち行かないと判断。
大阪側での発着地をなんば・堺としたことにより、南海電鉄も参入することになりました。
また、福岡側では、天神への乗り入れに代わるものとして、前原市を起点とすることとなったことから、昭和自動車も参入することになりました。
そして、筑前前原駅から先は、筑肥線を利用することで唐津市からの需要も取りこむことを想定したことから、筑肥線に「サザンクロス博多号」とセットで割り引くという往復割引運賃を設定。
この往復割引乗車券と「サザンクロス博多号」の往復割引運賃を合計すると、既に阪急バス・西日本鉄道・昭和自動車が運行していた「サガンウェイ号」と同額になるように設定されていました。
しかしながら、福岡中心部「天神」を経由しないことに加え、営業力の差などから乗客数は低迷します。
とりわけ、福岡においては南海電鉄・JR九州バスの知名度が低く、宣伝力も「ムーンライト号」には遠く及ばない状態といわれていました。
結局、運行は長続きせず、1992(平成4)年9月28日をもって運行を終了しました。
ありそうでなかった大阪~広島直行便 「堺・なんば~広島・呉線」
12路線目は、大阪と広島を直通する「堺・なんば~広島・呉線」。
1990(平成2)年12月25日に中国JRバスと共同で運行を開始しました。
運行開始当初は夜行1往復のみの運行でしたが、のちに運行区間をあべの・なんば~広島間に変更し、昼行便を新設。
昼行便を「ヴィーナス号」、夜行便を「サザンクロス号」と名乗っていました。
ところが、その後、中国JRバスが西日本JRバスと共同で「大阪~広島線」(「山陽道昼特急広島号」「山陽ドリーム広島号」)を開設したことから、「あべの・なんば~広島線」とダブルトラック状態になります。
2010(平成22)年1月31日をもって、中国JRバスは「あべの・なんば~広島線」の運行から撤退、南海バス単独運行に変更します。
併せてダイヤ改正を実施しますが、利用率が改善することはなく、2013(平成25)年8月8日をもって運行を終了しました。
日本最大級のテーマパークに直行 「和歌山・泉佐野~TDL・千葉線」
13路線目は、和歌山から千葉へ直通する「和歌山・泉佐野~TDL・千葉線」。
1991(平成3)年8月8日に和歌山バス・京成電鉄(→京成バス)と共同で運行を開始しました。
日本最大級のテーマパーク「東京ディズニーランド」および千葉方面へのアクセス目的で開設されましたが、1998(平成10)年には、和歌山バスと神奈川中央交通が共同運行していた「和歌山~横浜線」と路線を統合、南海電鉄と神奈川中央交通は運行から撤退します。
そして、2009(平成21)年4月16日には、京成バスがグループ子会社の成田空港交通へ運行を移管、現在に至っています。
フェリー経由で徳島へ 「なんば・梅田・神戸~徳島線」
14路線目は、後にドル箱路線にまで成長することになった「なんば・梅田・神戸~徳島線」です。
1996(平成8)年3月19日に阪神電気鉄道(→阪神バス)「サラダエクスプレス」・徳島バス「エディ号」と共同で運行を開始しました。
運行開始当初は、南海と阪神が各1往復、徳島バスが2往復の計4往復体制で運行していました。
この頃は、明石海峡大橋が開通していなかったことから、神戸市須磨区~東浦町(現:淡路市)間は淡路フェリーボートを利用。
バスごとフェリーに乗船するという、全国でも珍しい高速バスとして知られていました。
その後、1998(平成10)年4月5日に明石海峡大橋が開通したことに伴い、翌4月6日に運行ルート変更。
大阪発着系統と三宮発着系統に系統を分割します。(三宮発着便は、阪神電気鉄道(→阪神バス)・神姫バス・山陽電気鉄道(→山陽バス)・徳島バスの4社が運行。)
同時に、阪急バスが大阪発着系統参入し、大阪梅田(阪急三番街)高速バスターミナルに乗り入れると同時に、大増発を実施します。
2010年7月16日からは、一部便が石井へ延長。
加茂名・石井の各バス停を新設し、現在に至っています。
かつての「サザンクロス」富山線専用車が転用され、運用に充てていた。
車内は4列シート40人乗りトイレ付き仕様になっていた。
バブル崩壊・・・大幅に路線を整理
この様に、路線を急拡大した南海高速バス「サザンクロス」ですが、先述の通り、全路線が好調ということは決してなく、実際には不採算などの理由で運行から撤退もしくは運行を終了する路線が相次ぎます。
1992年には、松山線「どっきん松山号」と「サザンクロス博多号」の運行を終了した他、1993年には福井線の運行を終了。
その後、岡山線、鹿児島線からの運行撤退、2000年に入ってからの長野線の運行終了(後に復活)、千葉線からの運行撤退、東京方面路線の統合、佐世保線の運行終了など、路線の統廃合を進めていきます。
結果、バブル期に開設した路線で現存している路線は、統合した東京方面「サザンクロス和歌山号」と、2004年に復活した長野線、そして徳島線の3路線のみとなっています。
ところが、2000年代に入ってから、再び路線拡充の動きを見せます。
が、2000年代に入ってからの路線拡充は、「これまでとは違った考え方」で路線を拡充していくのです。
「痒いところに手が届く」がキーワード!? 首都圏近郊及び第2・第3都市への路線拡充
その「これまでとは違った考え方」とは、次の二つが挙げられます。
ひとつは、「立川」や「藤沢」「鎌倉」「銚子」といった、首都圏近郊の都市と関西圏を乗り換えなしで結ぶ路線を新設するという考えた方です。
そして、もうひとつは、「柏崎」「長岡」「鶴岡」「酒田」などといった、県庁所在地ではない第2・第3の都市と関西圏を結ぶ路線を整備するといった考え方です。
つまり、他の交通機関では必ず乗り換えが必要な区間にあえて路線を新設することで、利便性の向上図ると同時に、多少運賃を高く設定することで、他社よりもハイグレードなサービスを提供するというもので、2000年以降、この方針に基づいて路線を新設していきます。
そして、路線拡充に併せる形で、南海バスはなんば地区以外の発着拠点を開拓していきます。
具体的には、京都駅八条口(ホテル京阪前)や高速京田辺、神戸三ノ宮といった、南海沿線でない都市への乗り入れ路線を増やした他、大阪市内にも大阪駅前(桜橋口アルビ前→桜橋口JR線高架下)という、集客が見込めそうな停留所の新設を行っていきました。
特に、京都駅八条口(ホテル京阪前)に至っては、同所を高速路線のメイン発着所としている京阪バスとの連携を強化。
同社の公式サイトに南海バスの運行路線を掲載したり、京阪高速バス予約センターで南海高速バスの予約を受け付けるといった取組を行っています。
四国方面3路線目 「たかなんフットバス」(大阪~高松線)
15路線目は、四国方面3路線目となる「たかなんフットバス」(大阪~高松線)です。
2002(平成14)年8月5日に、かつて関西汽船と加藤汽船が運航していた高松港~神戸港・大阪港航路の廃止及び縮小に伴い高速バス事業に参入した高松エクスプレスと共同で運行を開始しました。
本路線のみ、原則として「サザンクロス」の名称及び車両は用いられておらず、関西空港リムジンバス「Sorae」カラーの限定運用でしたが、2010(平成22)年9月2日より一部便が「サザンクロス」カラーの車両に置き換えられます。
車両は、原則として4列シートトイレ付き車両を充当。
ただし、「サザンクロス」カラーの車両については、かつて長野線で活躍していた4列シートトイレ付き車両が充てられていた他、晩年は3列独立シート29人乗り夜行高速仕様車も充てられていました。
運行開始後、停留所の新設や区間延伸を行いますが、採算が合わなかったからなのか、2017年3月31日の運行をもって共同運行から撤退。
現在は、高松エクスプレスが単独で運行しています。(南海バスは引き続き大阪側の運行支援を担当。)
東京西部に進出 「神戸・大阪・京都~立川線」
16路線目は、南海バス初の東京西部方面路線となる「神戸・大阪・京都~立川線」です。
運行開始当初は南海バスが単独で「堺・なんば・京都~立川線」として運行していましたが、2010(平成22)年5月に山陽バスとシティバス立川との共同運行路線であった「神戸~立川線」と統合し、山陽バスとの共同運行路線「神戸・大阪・京都~立川線」として運行を開始します。
路線統合に伴って撤退したシティバス立川に代わる形で運行に参入したという経緯もあり、路線愛称については、山陽バスが現在も「レッツ号」としているのに対し、南海バスはこの路線に限っては愛称を用いていません。
現在は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で長期間運休していますが、共同運行会社の山陽バスが2023年12月4日に当路線からの撤退を発表したため、現在は南海バス単独運行路線となっています。
早期の運行再開を望みたいところですが、果たして運行を再開することはあるのでしょうか。
1路線二役? 「大阪・京都~秋葉原・成田空港・銚子線」
17路線目は、関西と東京都心・千葉県東部の間を結ぶ「大阪・京都~秋葉原・成田空港・銚子線」です。
2005(平成17)年3月18日に千葉交通と共同で運行を開始しました。
この路線の特徴(役割)は、ズバリ2つ。
ひとつは、関西~東京都心直行便という役割です。
早朝5時前に東京都心に到着出来、逆に夜遅くまで東京都心に滞在できるという運行ダイヤも、コロナ禍前までは一定の支持を受けていました。
そして、もうひとつは、関西~成田空港間リムジンバスという役割です。
成田空港第1ターミナル、同第2ターミナルにも発着することから、コロナ禍前までは、関西から成田空港を経由して海外へ飛び立つ乗客や、逆に成田空港到着後に関西へ戻る乗客に重宝されていました。
運行開始当初、東京都内の発着場所は浜松町バスターミナルでしたが、後に秋葉原駅に変更されています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で長期間運休が続いていましたが、2024年8月31日をもって正式に路線が廃止されました。
いずれは運行再開すると思っていただけに、路線廃止は残念でなりません。
湘南へ直行 「大阪・京都~鎌倉線」
18路線目は、関西と神奈川県湘南地区を結ぶ「大阪・京都~鎌倉線」です。
2006(平成18)年3月12に江ノ電バス藤沢(→江ノ電バス)と共同で運行を開始しましたが、2020年3月末日をもって同社が撤退したことに伴い、翌4月1日からは同じ南海グループの和歌山バスと共同で運行しています。
関西と神奈川県湘南地区を乗り換えなしで結ぶ路線として重宝されており、関西から湘南観光へ行くのに便利な路線です。
運行開始当初は京都~藤沢間を直行していましたが、2009(平成21)年12月1日のダイヤ改正で小田原駅東口停留所を新設。
これにより、「金太郎号」(近鉄バス・富士急湘南バス)と競合状態になりましたが、小田原地区の利便性が向上し、より利用しやすくなりました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で運休・運行再開を繰り返していましたが、現在は毎日運行しています。
さらに、2022年10月1日にはダイヤ改正を実施。
運行区間が大阪・京都~小田原・藤沢・鎌倉・横須賀・戸塚間に変更され、停留所の新設および廃止が行われています。
新潟県第2の都市へ直行 「堺・大阪・京都~柏崎・長岡・三条線」
19路線目は、関西と新潟県第2の都市「長岡」を結ぶ「堺・大阪・京都~柏崎・長岡・三条線」です。
2008(平成20)年4月24日に越後交通と共同で「堺・大阪・京都~柏崎・長岡線」として運行を開始しました。
関西と新潟県第2の都市「長岡」を乗り換えなしで移動出来るということもあって、週末・繁忙期は混み合う路線にまで成長しています。
また、途中の上越市や柏崎市などにも停車することから、これらの地域から関西方面への足としても親しまれています。
運行開始当初は長岡止まりでしたが、2009(平成21年3月26日のダイヤ改正で三条市へ延伸。
三条市のみならず、新潟市内(秋葉区)からの利用もしやすくなりました。
現在は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で運休・運行再開を繰り返している状況です。
今後の運行予定については、南海バス公式サイト(高速バスのページ)などでご確認をお願いいたします。
初の東北方面路線 「大阪・京都~鶴岡・酒田線」
20路線目は、関西と山形県第2・第3の都市「鶴岡」「酒田」を結ぶ「大阪・京都~鶴岡・酒田線」です。
2017(平成29)年4月28日に庄内交通(「夕陽号」大阪線)と共同で運行を開始しました。
関西と山形県第2・第3の都市「鶴岡」「酒田」を乗り換えなしで移動出来る利便性の良さが特徴で、南海バスとしては初の東北方面路線、庄内交通としては初の関西方面路線となります。
また、この路線の開設は、JR寝台特急「日本海」が廃止されて以来の「関西直通交通機関の復活」であったことから、特に山形県側では大きく報じられました。
実はこの路線、2007年~2008年頃に一度南海バスから庄内交通へ路線開設の打診があったものの、諸事情により実現せず、当時の経緯を知っていた庄内交通側から南海バスへ路線開設を打診し、めでたく運行が実現したという経緯があります。
この路線ですが、大阪発と酒田発で起終点が異なり、大阪発は湊町バスターミナル(なんばOCAT)発さかた海鮮市場行きとして、酒田発は酒田庄交バスターミナル発ユニバーサルスタジオジャパン行きとして運行されます。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で長期間運休していましたが、2024年11月30日をもって正式に路線が廃止されました。
いずれは復活するものだと思っていただけに、路線廃止は残念でなりません。
営業所毎の南海バス「サザンクロス」現有車両一覧 <2025年冬版>
「サザンクロス」の過去路線及び現有路線についてご紹介したところで、では、現在、どのくらいの車両数が在籍しているのか・・・ということで、詳細をまとめてみました。
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【おことわり】
この項目でご紹介する車両一覧表は、バス会社の公式サイトや個人サイト、各種文献、雑誌などをもとに、私が独自に調査したものです。
このため、必ずしも正確性を保証するものではありませんので、あらかじめご了承願います。(2025年1月8日時点での車両配置一覧になります。)
2025年1月8日時点で、以下の路線が運休および廃止・休止になっています。
ご利用予定の方はご注意願います。
<運休中の路線>
●神戸・なんば・京都~立川線
<廃止・休止路線>
●和歌山・なんば~新宿・東京線
●大阪・京都~秋葉原・成田空港・銚子線
●大阪・京都~鶴岡・酒田線
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南海バス 堺営業所
| 社番 | 車種名 | 型式 | 登録番号 | 投入路線 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 110 | 日野セレガHD | PKG-RU1ESAA | 堺230え・110 | 予備(除籍) | 南海バス堺 →南海ウイングバス南部 →御坊南海バス(→熊野御坊南海バス) →南海バス堺 |
| 373 | 日野セレガHD | LKG-RU1ESBA | 堺200か・373 | 予備(除籍) | |
| 406 | 日野セレガHD | QPG-RU1ESBA | 堺200か・406 | 予備 | |
| 518 | 日野セレガHD | QRG-RU1ESBA | 堺200か・518 | 予備 | |
| 1814 | いすゞガーラHD | QRG-RU1ESBA | 堺230あ1814 | 長岡・長野・鎌倉 | |
| 677 | いすゞガーラHD | 2RG-RU1ESDJ | 堺200か・677 | 長岡・長野・鎌倉 | |
| 735 | 日野セレガHD | 2RG-RU1ESDA | 堺200か・735 | 長岡・長野・鎌倉 |
110号車
車種名:日野セレガHD
型式:PKG-RU1ESAA
年式:2008年
登録番号:堺230え・110(元:堺200か・110→和泉230う・110→和歌山200か・663)
投入路線:予備
備考:南海バス堺→南海ウイングバス南部→御坊南海バス(→熊野御坊南海バス)→南海バス堺
【コメント】
長岡線・鎌倉線の運行開始に合わせて導入された車両です。
南海バス堺営業所に所属し、主に長岡線専用車として活躍後、南海ウイングバス南部(→南海ウイングバス)に転属し和歌山~東京線専用車として活躍します。
その後、同路線の御坊南海バス(→熊野御坊南海バス)参入に伴い、御坊南海バス本社営業所へ再転属しますが、同社の運行撤退に伴い、南海バス堺営業所に戻り、予備車両として在籍していました。
現在は除籍されています。
373号車
車種名:日野セレガHD
型式:LKG-RU1ESBA
年式:2012年
登録番号:堺200か・373
投入路線:予備
備考:
【コメント】
銚子線専用車の代替目的で導入された車両です。
南海バス堺営業所に所属し、主に銚子線で活躍後、長岡線などでも活躍。
晩年は予備車として在籍していましたが、2024年夏頃に除籍されました。
406号車
車種名:日野セレガHD
型式:QPG-RU1ESBA
年式:2012年
登録番号:堺200か・406
投入路線:予備
備考:
【コメント】
立川線専用車の代替目的で導入された車両です。
南海バス堺営業所に所属し、立川線で活躍後、長岡線などでも活躍。
現在は予備車として在籍しています。
車内は、373号車とほぼ同仕様になっています。
518号車
車種名:日野セレガHD
型式:QRG-RU1ESBA
年式:2015年
登録番号:堺200か・518
投入路線:長岡線
備考:
【コメント】
鎌倉線専用車両の代替目的で導入された車両です。
南海バス堺営業所に所属し、鎌倉線で活躍後、立川線などで活躍。
現在は予備車として在籍しています。
車内は、477号車とほぼ同仕様になっています。
1814号車
車種名:いすゞガーラHD
型式:QRG-RU1ESBJ
年式:2016年
登録番号:堺230あ1814
投入路線:東京線「サザンクロス和歌山号」
備考:
【コメント】
東京線「サザンクロス和歌山号」専用車の代替目的で導入された車両です。
南海ウイングバス南部(→南海ウイングバス)本社営業所に所属し、「サザンクロス和歌山号」の専用車両として活躍していましたが、同路線の休止に伴い、2024年に南海バスへ移籍。
堺営業所に配属され、現在は長岡線・長野線・鎌倉線で活躍しています。
尚、この車両は、南海グループ「サザンクロス」の専用車としては初のいすゞブランドの車両になります。
677号車
車種名:いすゞガーラHD
型式:2RG-RU1ESDJ
年式:2018年
登録番号:堺200か・677
投入路線:銚子線・長野線
備考:
【コメント】
鎌倉線専用車両の代替目的で導入された車両です。
南海バス堺営業所に所属し、鎌倉線で活躍後、銚子線で活躍。
銚子線が廃止されたため、現在は長岡線・長野線・鎌倉線で活躍しています。
車内は、477号車とほぼ同仕様ですが、この車両からモバイル充電がコンセントからUSBポートに変更されました。
尚、この車両は、南海バス本体が運行する「サザンクロス」専用車としては初のいすゞブランドの車両になります。
735号車
車種名:日野セレガHD
型式:2RG-RU1ESDA
年式:2020年
登録番号:堺200か・735
投入路線:長岡線・長野線・鎌倉線
備考:
【コメント】
立川線専用車両の代替目的で導入された車両です。
南海バス堺営業所に所属。
立川線が長期運休中のため、現在は長岡線・長野線・鎌倉線で活躍しています。
この車両については、外観の「N」のデザインがひと回り大きくなっています。
車内は、677号車と同仕様になっています。
南海ウイングバス 本社営業所
| 社番 | 車種名 | 型式 | 登録番号 | 投入路線 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 112 | 日野セレガHD | PKG-RU1ESAA | 和泉230え・112 | 和歌山~東京 | 南海バス堺 →御坊南海バス(→熊野御坊南海バス) →南海ウイングバス南部(→南海ウイングバス) |
| 157 | 日野セレガHD | PKG-RU1ESAA | 和泉230あ・157 | 和歌山~東京 | 南海バス堺 →南海ウイングバス南部(→南海ウイングバス) |
112号車
車種名:日野セレガHD
型式:PKG-RU1ESAA
年式:2008年
登録番号:和泉230え・112(元:堺200か・112→和歌山200か・710)
投入路線:東京線「サザンクロス和歌山号」
備考:南海バス堺→御坊南海バス(→熊野御坊南海バス)→南海ウイングバス南部(→南海ウイングバス)
【コメント】
南海バス「サザンクロス」長岡線・鎌倉線の運行開始に合わせて導入された車両です。
導入当初は、南海バス堺営業所に所属し、主に鎌倉線専用車として活躍後、東京線「サザンクロス和歌山号」の御坊南海バス(→熊野御坊南海バス)参入に伴い、御坊南海バス本社営業所へ転属しますが、同社の運行撤退に伴い、南海ウイングバス南部(→南海ウイングバス)に再転属し、「サザンクロス和歌山号」の予備車両として活躍しました。
現在は除籍されています。
157号車
車種名:日野セレガHD
型式:PKG-RU1ESAA
年式:2008年
登録番号:和泉230あ・157(元:堺200か・157)
投入路線:東京線「サザンクロス和歌山号」
備考:南海バス堺→南海ウイングバス南部(→南海ウイングバス)
【コメント】
南海バス「サザンクロス」銚子線専用車の代替目的で導入された車両です。
導入当初は、南海バス堺営業所に所属し、主に銚子線専用車として活躍後、佐世保線などでも活躍。
その後、南海ウイングバス南部(→南海ウイングバス)に再転属し、「サザンクロス和歌山号」の予備車両として活躍しました。
現在は除籍されています。
和歌山バス 和歌山営業所
| 社番 | 車種名 | 型式 | 登録番号 | 投入路線 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 759 | 日野セレガHD | PKG-RU1ESAA | 和歌山200か759 | 鎌倉 | 南海バス堺 →和歌山バス和歌山営業所 |
| 823 | 日野セレガHD | QRG-RU1ESBA | 和歌山200か・823 | 鎌倉 | 南海バス堺 →和歌山バス和歌山営業所 |
| 877 | 日野セレガHD | QRG-RU1ESBA | 和歌山200か・877 | 鎌倉、和歌山・堺~東京・TDR・幕張 | 南海バス堺 →和歌山バス和歌山営業所 |
759号車
車種名:日野セレガHD
型式:PKG-RU1ESAA
年式:2009年
登録番号:和歌山200か・759(元:堺200か・239)
投入路線:鎌倉線
備考:南海バス堺→和歌山バス和歌山
【コメント】
南海バス「サザンクロス」佐世保線用車の代替目的で導入された車両です。
導入当初は、南海バス堺営業所に所属し、主に佐世保線や長岡線などで活躍後、暫くは予備車扱いでしたが、「大阪・京都~鎌倉線」の江ノ電バス運行撤退に伴い、和歌山バスに転属します。
現在は、南海バスと共同運行する「サザンクロス」鎌倉線の予備車両として活躍しています。
尚、この代の車両から、レッグレストが新たに設置されました。
823号車
車種名:日野セレガHD
型式:QRG-RU1ESBA
年式:2015年
登録番号:和歌山200か・823(元:堺200か・478)
投入路線:鎌倉線
備考:南海バス堺→和歌山バス和歌山
【コメント】
南海バス「サザンクロス」東京線(「ドリームなんば・堺号」)で活躍していた2階建てバス(三菱エアロキング)の代替目的で導入された車両です。
南海バス堺営業所に所属し、東京線(「ドリームなんば・堺号」)線で活躍後、銚子線、鎌倉線などで活躍していましたが、2022年12月に和歌山バスへ移籍。
現在は、南海バスと共同運行する「サザンクロス」鎌倉線の専用車両として活躍しています。
車内は、南海バス477号車とほぼ同仕様になっています。
877号車
車種名:日野セレガHD
型式:QRG-RU1ESBA
年式:2015年
登録番号:和歌山200か・877(元:堺200か・477)
投入路線:鎌倉線、和歌山・堺~東京・TDR・幕張
備考:南海バス堺→和歌山バス和歌山
【コメント】
東京線(「ドリームなんば・堺号」)で活躍していた2階建てバス(三菱エアロキング)の代替目的で導入された車両です。
南海バス堺営業所に所属し、東京線(「ドリームなんば・堺号」)線で活躍後、長野線、酒田線、鎌倉線などで活躍していましたが、2024年春に和歌山バスへ移籍。
現在は、鎌倉線や和歌山・堺~東京・TDR・幕張線で活躍しています。
この代から、内装及びシート形状が変更され、快適性が向上しました。
最後に
一部マニアックな内容になってしまいましたが、南海高速バス「サザンクロス」の歴史と現有車両について纏めてみました。
ご多分に漏れず、南海バスの高速バスも新型コロナウイルス感染拡大の影響で、現在も半数以上の路線が長期間の運休を余儀なくされています。
新型コロナウイルス感染拡大が今後落ち着くか否かにもよりますが、現在運休している路線が果たして今後何路線運行を再開するのか、それとも長期間運休を機に休止・廃止に舵を切るのか・・・今、私が注目しているのは、この一点です。
高速バス車内でWEBアンケートを実施するなど、コロナ禍明けに向けて何かしら動こうとしている姿勢は伺えますが、全国各地のバス会社がかつてない苦境に立たされている中、同社が今後高速バス事業でどの様な動きを見せるのか、私としても引き続き注目したいと思います。



