JRバス関東「プレミアムエコドリーム126号」(プレミアムドリーム車両) 乗車記
札幌からいきなり福岡入りし、まずは福岡市内で西鉄バスを堪能。
下津井電鉄の夜行高速バス「ペガサス号」で岡山へ移動し、
両備バス西大寺バスセンター・西大寺営業所を見学。
そして、内容が濃い「公共交通マーケティング研究会 スタートアップセミナー」に参加して、
終了後、札幌へ戻ったわけなのですが・・・
すんなりと戻る私ではございません!
今回は、セミナー終了後から札幌に戻るまでの様子を綴ってみたいと思います。
目次
「プレミアムエコドリーム」の筈が・・・
セミナーと懇親会が終了し、私は早足でJR岡山駅へ。早速移動開始です。
山陽新幹線~九州新幹線直通「さくら566号」で新神戸へ。(写真はイメージです。)
神戸市営地下鉄で三宮へ移動し、三宮バスターミナルからはこちらのバス↓で移動することにしました。
JRバス関東の夜行高速バス「プレミアムエコドリーム126号」です。
で、殆どの方はこの写真を見て、
「っていうかこの写真、「プレミアムドリーム号」の車両でしょ?」
と思われることでしょう。
通常、「プレミアムエコドリーム号」では、写真のゴールドのラインが入った車両が使用されます。
いったいどういうことなのか・・・。
実はこの日、通常使用される「プレミアムエコドリーム」用の車両が点検に入ることになり、急遽「プレミアムドリーム」用車両が充てられることになったのです。
「プレミアムエコドリーム」用車両は、2階が2列席「プレミアムシート」と3列席「スーパーシート」(クレイドルタイプ)の混合、1階が4列席「エコノミ―シート」の3クラス制となっていますが、「プレミアムドリーム」用車両は、2階が3列席「スーパーシート」(クレイドルタイプ)、1階が2列席「プレミアムシート」になっています。
今回の車両変更により座席の位置変更が発生しましたが、一番得したのはいうまでもなく4列席「エコノミ―シート」の乗客。
事業者側都合による車両変更であったため、事実上4列席から3列席への「無償アップグレード」という形になりました。
寝返りがうてる超幅広の「プレミアムシート」
私が乗車したのは、2列席「プレミアムシート」。「プレミアムエコドリーム」用車両では2階前方部に配置されていますが、「プレミアムドリーム」用車両では1階に配置されています。
座席数は僅か3席。
超幅広の大型リクライニングシートを採用しています。
リクライニング角度も深く、その角度は最大156度を誇ります。
実際に倒してみると・・・ ご覧の通り、水平近くまで倒れます。
シート素材も低反発素材を採用しており、座り心地も快適そのもの。
「寝返りがうてるシート」というキャッチフレーズに相応しいシートです。
足置き台も大型のものを採用。
上部が蓋になっており、中に小物類を収めておくことが出来ます。
コンセントは窓側の内壁に設置されています。
携帯電話やスマートフォンの充電に便利。
いざという時にありがたい設備です。
また、窓側にはドリンクホルダーと折りたたみ式のテーブルが。
網ポケットには、スリッパやバスの利用案内なども入っています。
各座席の上部には小型のTVモニターを設置。
地上デジタル放送を楽しむことが出来ます。
※著作権の関係上、モザイク処理を施しています。 チャンネルは各座席備え付けのリモコンで選択し、音声は備え付けのヘッドホンで楽しみます。
眠れない時の退屈しのぎや、夜間帯、早朝の情報収集などに便利です。
2階席「スーパーシート」(クレイドルタイプ)の様子です。(車内はイメージです。)
幅広の「クレイドルシート」を採用し、リクライニング角度は約138°(+チルト機能)を誇ります。
従来型シートよりもシート幅を広げたことにより、その分通路が狭くなっており、シート配列は3列を謳ってはいるものの、実際は2+1配列となっています。
通路カーテンの他、座席コンセントも完備しており、「プレミアムシート」程ではないにせよ、ゆったりと休むことが出来ます。
2階席「スーパーシート」(クレイドルタイプ)については、
「西日本JRバス「プレミアム中央ドリーム342号」クレイドルシート 乗車記」
で紹介していますので、そちらにてご確認いただけると幸いです。
トイレは1階車内中央部にあります。 いざという時にありがたい設備ですが、正直狭いです。
あくまで緊急用と考えた方が良いでしょう。
車内では、フリーWi-fiサービスが提供されています。 1回につき180分接続可能で、上限1日5回までとなっています。
東京側の休憩場所が変更に 遠くには富士山が・・・
「プレミアムエコドリーム126号」は、神戸三宮を発車後、大阪駅、京都駅で乗車扱いを行ってから東京へ向かいます。このため、所要時間が一般的な東京~大阪間「ドリーム号」よりも長くなっています。
21時45分、定刻より若干遅れて三宮バスターミナルを発車したバスは、阪神高速を経由して大阪駅JR高速バスターミナルへ。
発車10分前にはのりばに入線し、乗車改札を行います。
22時50分、定刻に大阪駅バスターミナルを発車したバスは、新御堂筋から名神吹田インターへ。
名神高速道路を京都南インターまで走行し、日が回る直前の23時50分、京都駅烏丸口に到着します。
こちらで最後の乗車扱いを行い、24時過ぎにバスは発車。
発車後、乗務員からの詳しい説明と自動放送による車内設備の案内があり、その後車内は消灯されます。
このバスの途中休憩は2回設定されています。
それぞれ約20分間停車しますが、「プレミアムエコドリーム」(「プレミアムドリーム」)は通路カーテンが装備されており、他のおやすみの乗客の睡眠を妨げるという理由から、発車前の人数確認を行いません。
従って、発車時間までには必ずバスへ戻りましょう。
1回目の休憩は、名神高速道路草津パーキングエリアにて約20分間停車。
多くの乗客がバスを降りて、トイレや洗顔、買い物などを済ませていきます。
草津パーキングエリアは、売店の品揃えが充実している他、コンビニも併設されていることから、おみやげ品や飲食物の購入はこちらが便利です。
0時55分、バスは草津パーキングエリアを発車。
この後バスは、新名神高速道路~東名阪自動車道~伊勢湾岸自動車道~東名高速道路などを経由して東京へと向かいます。
シートを倒して目を瞑ると、いつしか夢の中へ。
三ケ日の乗務員交代で目を覚ますものの、それ以外は目を覚ますこともなく、いたって快眠。
次に目を覚ましたのは、後述の鮎沢パーキングエリア到着時でした。
翌朝6時09分、バスは東名高速道路鮎沢パーキングエリアに到着します。
こちらで約20分間の開放休憩となりました。
これまで、「ドリーム号」東京~京阪神系統は、翌朝の東京側休憩場所を足柄サービスエリアにしていましたが、足柄SAの駐車場が常時混雑しているため、その対策として11月下旬から東京側休憩場所が鮎沢パーキングエリアに変更されました。
遠くには富士山が見えます。
鮎沢パーキングエリアに停車する「プレアムエコドリーム126号」です。
渋滞遅延も「プレミアムシート」なら気にしない???
6時29分、バスは鮎沢パーキングエリアを発車。あとは東京へ向けて東名高速道路~首都高速道路をひた走るのみ・・・といいたかったところなのですが、実は「この先、東名高速道路と首都高速道路で事故による渋滞が発生しており、大幅な遅延が予想される」という乗務員による車内放送が入ったのです。
この日は札幌へ帰るのみでしたので、特に予定が入っていて切羽詰まっているという状況ではなかったのですが、それでも状況は気になります。
東名厚木付近までは順調に進んでいたのですが、やがて車の流れが悪くなり、横浜町田インター付近で車の流れが止まってしまいました。
こうなると、イライラしていても仕方がありません。
液晶モニターでニュースを見たり、スマートフォンでラジオ(radikoタイムフリー)を聴いたりしながら、ブランケットに包まってシートを倒し、のんびりと過ごします。
渋滞遅延とはいえ、この様な過ごし方が出来るのも、「プレミアムシート」ならではです。
1時間ほど経過して、車が動き出します。
渋滞時の降車場所として指定されている用賀パーキングエリアと、所定の最初の降車停留所である池尻大橋は、降車客がおらずに通過。
大橋ジャンクションで首都高速3号線から同中央環状線に入り、8時55分に初台南ランプを通過します。
朝の通勤ラッシュで人が多い新宿副都心を駆け抜け、バスタ新宿(新宿高速バスターミナル)には9時10分に到着。
その後、四谷や日比谷を通過し、定刻約90分遅れの9時38分にバスは終点東京駅日本橋口に到着しました。
想定以上の遅延到着でしたが、「プレミアムシート」でのんびりグダグダ出来たのは、ここのところ多忙で疲れていた私にとってはむしろラッキーでした。
おかげで疲れもかなり和らぐことが出来ました。
最後に
久しぶりに「プレミアムドリーム」の「プレミアムシート」に乗車しましたが、老朽化が進んでいるとはいえ、「寝返りがうてるシート」の寝心地の良さは健在でした。基本コンセプトは10年以上前に練られたものですが、現在でも高速バスネットの予約状況を見る限りでは週末や繁忙期を中心にかなり早い段階で満席になる程の人気を維持しており、それだけ利用者に評価されているシートであるということがいえるのではないでしょうか。
今回、本来であれば「プレミアムエコドリーム号」用車両に乗車する予定が、車両点検という理由で「プレミアムドリーム」用車両に乗車したわけですが、これは近いうちに「プレミアムエコドリーム号」用車両の乗車リベンジをしなければと思いました。
と同時に、次第に数を減らしている『三菱エアロキング』の乗り納めもそろそろ考えなくてはと思った次第です。
来年2019年上半期はJRバスを中心とした『三菱エアロキング』を少し追いかけてみようか・・・
そんなことを考えた、今回の「プレミアムエコドリーム126号」の乗車でございました。
【乗車データ】
- 乗車日:2018/12/11
- 乗車区間:
三宮バスターミナル(ミント神戸)→東京駅日本橋口 - 運行会社:JRバス関東
- 車両:三菱/エアロキング(MU612TX)
- 年式:2005年式
- 所属:東京支店
- 社番:D674-05501
- ※三宮~三ケ日間は西日本JRバスの乗務員が、三ケ日~東京間はJRバス関東の乗務員が乗務を行っています。
応援して頂けると嬉しいです。
↓ ↓ ↓ ↓
その他ランキング
にほんブログ村