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大分バス「トロピカル号」 12767号車 運行終了直前乗車記

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ひろしプロジェクトです。
いつもこのブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

前回の記事でもお伝えしましたが、大分バス大分~鹿児島間夜行高速バス「トロピカル号」が、2017年3月31日をもって、約27年の歴史に幕を閉じました。

大分バス「トロピカル号」 ・・81

大分バス「トロピカル号」 ・383

大分バス「トロピカル号」 ・294

この路線、週末や繁忙期にはそれなりに混む路線であっただけに、運行終了の知らせにショックを受けた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

私はこの路線には2回乗車しておりました。
1回目は、2017年の7月。
この時は、三菱純正のエアロバス42164号車(PJ-MS86JP)が充てられていました。

⇒ 大分バス「トロピカル号」42174号車 乗車記

大分バス「トロピカル号」 ・301

そして、2回目の乗車は2018年の3月1日。
同路線が運行終了するという情報を入手した直後の惜別乗車となりました。
そこで今回は、この惜別乗車の時の模様を簡単にご紹介します。
尚、「トロピカル号」の歴史などについては、前回の記事内の文章『「トロピカル号」は27年の歴史にピリオド』をご覧願います。

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念願の西工製C-Ⅰ夜行高速仕様車に乗車

やって来たのは、JR大分駅から徒歩10分弱の場所に位置する大分バス金池ターミナル。
鹿児島行き夜行高速バス「トロピカル号」は、こちらが始発となります。(写真はイメージです。)
大分バス金池ターミナル_01
のりば自体は停留所とベンチ、自動販売機が設置されているのみの簡素な造りですが、運行管理事務所やバスの駐車場も備えている、大分バスの主要拠点のひとつにもなっています。

22時30分頃、少し早めに金池バスターミナルへ行ってみますが・・・
大分バス金池ターミナル_01

大分バス金池ターミナル_02

大分バス金池ターミナル_03
3月末日で運行を終了(休止)する旨の掲示も貼られていました。

大分バス金池ターミナル_04
「鹿児島(トロピカル)」という貼り紙も、なくなってしまうのですね・・・。

駐車場にはバスが駐車していますが、端には・・・
大分バス金池ターミナル_05
鹿児島行き「トロピカル号」が待機しています。
しかも、予てから乗車したかった西工車ではありませんか!!!

というわけで、乗車した車両はこちら↓でした。
大分バス「トロピカル号」 12767

大分バス「トロピカル号」 12767 リア
大分バス大分中央営業所所属の12767号車(日野KL-RU4FSEA 西工92MC C-Ⅰ)です。
全国どこを探しても恐らくこの1台のみであろう、西工92MC C-Ⅰの夜行高速仕様車。
日本のバス年代史史上、貴重な車両のひとつでもあります。

車内の様子はこちら↓。
大分バス「トロピカル号」 12767 車内

大分バス「トロピカル号」 12767 シート
大分バスのオリジナルシート柄(通称:大分柄)が目立つ、3列独立シート28人乗り夜行高速仕様となっています。
通路カーテン、コンセントは装備されていませんが、西工車の特長である「車内空間の広さ」を生かしたシート配列になっており、通常の夜行バスよりも若干シートピッチが広く感じられます。
シートのリクライニング角度も深く、この車内であれば道中ゆったりとくつろぐことが出来そうです。

約50%の乗車率で一路鹿児島へ・・・

23時00分、定刻にバスは大分バス金池ターミナルを発車します。
こちらでの乗車は私一人でしたが、次の大分トキハ前では7名が、その次の要町(大分駅前高速バスのりば)では6名が乗車。
要町発車後に、自動音声による案内と乗務員による補足説明が行われ、車内は減光されます。

23時36分、戸次にて乗車扱い(1名乗車)を行い、車内は消灯。
通常であれば、国道57号~九州自動車道というルートを経由するのですが、2016年4月に発生した熊本地震による迂回運行を行っており、ここから先は一般道~東九州自動車道~宮崎自動車道~九州自動車道を経由して鹿児島へと向かいます。

で、肝心の迂回ルートなのですが・・・国道10号~三重町(水曜どうでしょう「サイコロ2」でも登場した町)~国道326号~北川インター~東九州自動車道~宮崎自動車道~九州自動車道というルートを辿っていました。
これが恐らく迂回路では最短ルートなのでしょうね。

暫くは起きていましたが、眠気が襲ってシートを倒すと、いつしか夢の中へ。
気が付くと、バスは溝辺パーキングエリアにて乗務員仮眠休憩停車中でした。

5時21分、溝辺パーキングエリアを発車。
7分後の5時28分に最初の降車停留所である鹿児島空港南に到着します。
こちらでは1名が下車していきました。
5時55分、鹿児島北インターにて九州自動車道とはお別れ。
その後、下伊敷は降車客がおらずに通過し、定刻よりも16分早い6時06分に、バスは鹿児島中央駅前(南国交通バスターミナル)に到着しました。
こちらで多くの乗客が下車し、その次の天文館では2名が下車。
終点の鹿児島本港高速船ターミナルには、6時18分に到着しました。
大分バス「トロピカル号」 12767 鹿児島本港到着
終点まで乗り通した私を降りしたバスは、素早く社内点検を終わらせ、休憩場所である鹿児島交通の車庫へと回送されていきました。

乗務員不足の影響が都市間路線にも波及!?

というわけで、大分バス「トロピカル号」12767号車の乗車記をお届けしました。

今回乗車したのは、3月初めの平日。
学生(特に大学生など)が春休み期間ということもありますが、平日にも関わらず大分~鹿児島間という区間で約50%の乗車率を誇っていたのには、正直意外でした。
乗務員や地元の方に聞くと、週末や繁忙期には満席になることも少なくなかったそうです。
にもかかわらず、運行を終了せざるを得ないというこの状況・・・。
さらに大分地区では、「トロピカル号」運行終了と同日の2018年3月31日に、北九州~大分線「ゆのくに号」の大分地区3社運行撤退も行われています。

「トロピカル号」運行終了にしろ、「ゆのくに号」の大分側3社の運行撤退にしろ、理由はいうまでもなく乗務員不足の深刻化です。
が、逆にいうと、乗務員の数が足りていれば、運行が継続出来ていたかもしれないということでもあります。
全国的に深刻化している乗務員不足の影響が、ローカル路線バスのみならず都市間路線にまで確実に及んでいることを、今回の乗車を通じて改めて実感しました。
普段からバスを利用する私にとっては、この様な事態はどこかで食い止めて欲しいところなのですが、現状を見る限りでは自体は深刻化するばかりというのが率直な印象です。
乗務員不足は今後改善されていくのか、それともさらに深刻化していくのか・・・一利用者として今後の動向を注意深く見守っていきたいと思います。

ともあれ、夜行高速バス「トロピカル号」、27年間お疲れ様でした。

大分バス「トロピカル号」 12767 鹿児島中央駅前改札中


【乗車データ】 
  • 乗車日:2018/03/01
  • 乗車区間:
    大分バス金池ターミナル→鹿児島本港高速船ターミナル
  • 運行会社:大分バス
  • 車両:日野/KL-RU4FSEA(西工92MC C-Ⅰ)
  • 年式:2001年式
  • 所属:大分中央営業所
  • 社番:12767

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Koji Suda(ひろしプロジェクト)

Koji Suda(ひろしプロジェクト)

自称「高速バスアドバイザー」。高速バス乗車回数900回以上(2016年12月現在)。バス・鉄道をはじめとする乗り物を追っかけて撮ったり、ブログやサイトの運営、バス関連本やネットニュースの原稿執筆、同人誌活動などを通じて、乗り物旅の素晴らしさを伝える活動を行っています。北海道札幌市在住。バスと鉄道とカレーと粉物が大好き。 [詳細]

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