長電バス「長野~池袋・新宿線」須坂系統 1558号車 三菱エアロエース
写真は、長電バス(本社:長野市)が運行する高速バス「長野~池袋・新宿線」須坂系統で活躍する三菱エアロエース(QTG-MS96VP)です。
2022年2月に長野駅前の歩道橋上から撮影しました。
目次
競合路線との統合 そして須坂への延伸
元々この路線は、高速バス「長野~池袋線」として1996(平成8)年12月に西武バス(本社:所沢市)と共同で運行を開始しました。西武バス「池袋~長野線」 日産PKG-RA274RBN(西工02MC SD-Ⅱ)
東京~長野間においては、既に京王バス(運行開始当時は京王帝都電鉄)とアルピコ交通(運行開始当時は川中島バス)が高速バス「新宿~長野線」を運行しており、事実上のダブルトラック状態となっていました。
暫くの間は、競合路線としてお互い切磋琢磨していましたが、2019年にひとつの転機が訪れます。
2019年9月30日をもって、西武バスが運行から撤退。
翌10月1日から、西武バスに代わってアルピコ交通東京(現在はアルピコ交通東京支社)との共同運行路線になります。
そして、翌年2020年4月1日、それまで競合状態であった高速バス「新宿~長野線」と路線を統合、高速バス「長野~池袋・新宿線」として再出発したのです。
路線統合に伴い、時刻表や予約システムの一本化(京王SCR「ハイウェイバスドットコム」への一本化)を実施した他、翌年の2021年5月には、長電バス担当便を長野柳原(長電バス本社)から長野電鉄須坂駅へ延伸するなど、新たな施策も取り入れています。
とはいえ、運行会社によって発着停留所が異なるなど、改善すべき点があるのも事実。
コロナ禍明けで人々の流動が回復しようとしている昨今、今後の更なる改善を期待したいところです。
高速バス「長野~池袋・新宿線」須坂系統 長電バス担当便に乗ってみました
2022年2月のとある日に、高速バス「長野~池袋・新宿線」須坂系統 長電バス担当便に乗車する機会がありました。その時の模様を簡単にご紹介します。
やって来たのは、JR長野駅前の長電高速バス案内所前。
長野駅善光寺口を出て目の前の「ドン・キホーテ」が入っているビルの1階にあり、その目の前に高速バス用のバス停があります。
今回乗車したのは、長野駅前08時00分発の便。
須坂駅始発でバスの到着がギリギリになるかと思いきや、発車の5分前には到着していました。
のりばに到着後、早速乗車改札が始まります。
新潟行き高速バス「長野~新潟線」と同時刻発車となるため、乗り違いには注意したいものです。
気になる車内の様子は・・・
車内は、3列独立シート28人乗りの昼行高速仕様。
トイレは、車内最後部左側に設置しています。
感染症対策の一環で、窓側座席には通路カーテンを後付け。
夜行バスと同じ感覚で快適に移動出来るようになっています。
シートは、天龍工業製の夜行高速用標準シートを採用。
足置き台(フットレスト)やレッグレスト、モバイル充電用のコンセントも完備しています。
所要時間4時間弱の路線にしては十分な車内サービス。
これで片道最安3,000円台で移動出来るのですから、乗らないわけにはいきません。
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