沿岸バス「幌延~羽幌~留萌~旭川直通バス」惜別乗車記

昼行高速バス,一般路線バス



乗り応えのある全国有数の長距離路線だったのですが・・・

以上、2021年9月30日をもって運行を終了する沿岸バス「13快速幌延留萌線」「56快速留萌旭川線」(幌延~羽幌~留萌~旭川直通便)の乗車の模様をお届けしました。

車中で色々と思いに耽っていたのですが、厳しさを増すローカル路線バスの現状、そしてコロナ禍による交通業界の深刻な影響などを考えると、この手の長距離路線バスは今後減ることはあっても増えることはないのだろうなぁ・・・というのが率直な感想でした。

バスファン的視線で見ると、この路線の特徴は、所要時間及び運行距離の長さもさることながら、留萌を境に景色が一変することです。
日本海オロロンラインの景色が堪能出来る幌延~留萌間と、田園地帯を風景が楽しめる留萌~旭川間。
乗り応えのある全国有数の長距離路線であったことには間違いないでしょう。

一方で、これまで国や自治体からの補助金で何とか運行を維持して来たのもこれまた事実。
沿岸バスの公式Twitterアカウントで、「沿線人口の自然減は如何ともし難く」という書き込みがありましたが、時代の移り変わりという言葉で片付けたくはないものの、いずれこうなることは避けられなかったのかもしれません。

加えて、高速道路&自動車専用道路延伸によるマイカー利用の増加、特急「はぼろ号」の利便性向上といった要因も、もしかするとあるのかもしれません。

とはいえ、今回乗車した便の乗客の様子を見ていると、数的には留萌を境に乗客が入れ替わる印象はあるものの、天塩、遠別、羽幌から旭川まで通し利用する方が(少数ではありますが)見受けられ、やはり必要とする人はいるということを改めて実感した次第です。

この人たちの10月以降の移動(通院・所用)の足はどうなってしまうのでしょうか。
乗り換えを我慢してでも今後もバスを利用するのか、それとも家族の運転によるマイカー移動になってしまうのか、はたまた不便さを感じて札幌や旭川へ引っ越してしまうのか・・・。

沿岸バスでは、2021年10月1日にダイヤ改正を実施します。
このダイヤ改正で、「13快速幌延留萌線」は既存の普通便と統合する形で廃止され、新たな輸送体制に改められます。

同社では、「留萌管内と旭川の輸送をこれまでどおり維持する」としていますが、これまで利用していた通院客・所用客がバスの利用から完全に離れてしまわないか、よそ者ながらとても心配です。
人は乗り換えを強いられるのを極端に嫌いますから・・・。

個人的には、通路を挟んで反対側に座っていたご高齢の方の「10月から(病院通いが)しんどくなるねぇ。」とひと言が印象に残りました。

「幌延~羽幌~留萌~旭川間直通バス」の運行終了で、国鉄羽幌線時代から数えて60年近くつながってきた留萌北部~旭川間直通の交通機関は、ひとまず消滅することになります。
ロマンのある長距離路線バスのひとつがなくなるのは本当に寂しいですが、

「34年間、本当にお疲れ様でした!」

という言葉を贈り、この記事を締めたいと思います。

沿岸バス「13快速幌延留萌線」「56快速留萌旭川線」 ・709 幌延駅停車時の前面LED


【乗車データ】 
  • 乗車日:2021/09/24
  • 乗車区間:
    幌延駅→旭川駅前
  • 運行会社:沿岸バス
  • 車両:三菱/エアロエース(BKG-MS96JP)
  • 年式:2009年式
  • 所属:留萌営業所
  • 社番:709

【エピローグ】北海道中央バス「高速あさひかわ号」で帰札

旭川駅近くのラーメン「山頭火」本店で昼食を済ませ、旭川からは北海道中央バス「高速あさひかわ号」で帰札しました。

北海道中央バス「高速あさひかわ号」 1181 旭川駅前改札中
北海道中央バス「高速あさひかわ号」

緊急事態宣言中ではありましたが、減便の影響からか、乗務員が「相席をお願いします」とアナウンスする程、車内はそれなりに混雑していました。

対して、先発した予約制「あさひかわ号」はガラガラ。
車両をグレードアップしてでも続けるのか、それとも辞めるか・・・そろそろ判断するべき時期が来ているのではと思いました。


【乗車データ】 
  • 乗車日:2021/09/24
  • 乗車区間:
    旭川駅前→札幌駅前ターミナル
  • 運行会社:北海道中央バス
  • 車両:日野/セレガHD(2TG-RU1ASDA)
  • 年式:2018年式
  • 所属:旭川営業所
  • 社番:1181

【おまけ】沿岸バス「留萌旭川線」で活躍する車両

最後に、「幌延~羽幌~留萌~旭川間直通バス」でも使用された沿岸バス「留萌旭川線」で活躍する車両を写真で紹介します。

こちらは、2006年式の602号車(三菱エアロバス PJ-MS86JP)。
四国の事業者から来た車両の様です。
沿岸バス「留萌旭川線」 ・602
沿岸バス「留萌旭川線」602号車

こちらは、2004年式の404(日野セレガR-FD KL-RU4FSEA)。
沿岸バスに来る前は、関東の事業者でリムジンバスとして活躍していました。
沿岸バス「留萌旭川線」 ・602
沿岸バス「留萌旭川線」404号車

こちらは、2005年式の504号車(三菱エアロバス KL-MS86MP)。
602号車と同じく、四国の事業者から来た車両の様です
沿岸バス「留萌旭川線」 ・602
沿岸バス「留萌旭川線」504号車

こちらは、先程ご紹介した2009年式の709号車(三菱エアロエース BKG-MS96JP)。
自社発注の車両になります。
沿岸バス「留萌旭川線」 ・602
沿岸バス「留萌旭川線」709号車

こちらは、2006年式の605号車(日野セレガHD ADG-RU1ESAA)。
沿岸バスに来る前は、東海地方の事業者で高速路線用車両として活躍していました。
沿岸バス「留萌旭川線」 ・602
沿岸バス「留萌旭川線」605号車

この他にも、かつて首都圏の事業者で高速路線用車両として活躍し、2021年春頃にやって来た400号車(三菱エアロエース BKG-MS96JP)が在籍しています。
今回はご紹介出来ませんが、機会があればこのブログでご紹介できればと思っています。


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