奈良交通「八木新宮線」全貸切ツアーに参加してみました【1日目】
奈良交通(本社:奈良市)の一般路線バス「八木新宮線」。
運行距離約168km、停留所数168、所要時間6時間55分は、現在運行されている高速道路を走らない一般路線バスとしては、距離・停留所数・所要時間の全てで日本一となります。(記載の運行距離、停留所数、所要時間は、平日ダイヤの新宮駅発2便目及び3便目のものです。)
奈良交通「八木新宮線」については、以前に大和八木駅から本宮大社前まで乗車した時の模様を、乗車記という形でご紹介しました。
バスファンのみならず乗りものファンにも有名な路線バス「八木新宮線」ですが、実は2021(令和3)年4月10日と4月17日に、(株)日本旅行大阪法人営業統括部の主催で、「八木新宮線」往復の旅と奈良交通営業所撮影会が一緒に楽しめる全貸切ツアー
「日本最長路線バス 八木新宮線と奈良交通営業所撮影会の旅」
が催行されました。
普段使用されない予備車両がツアーで使用されること、「八木新宮線」を往復で完走すること、奈良交通の営業所(2箇所)を見学できるということで、すぐに申し込む予定でしたが、ツアー販売開始日の2021年3月10日に即完売。
ダメ元でキャンセル待ちを狙っていたところ、偶然にも1席空きが出たということで、速攻で申し込みを行い、4月10日のツアーに参加して来ました。
そこで、今回と次回の2階に分けて、「八木新宮線」全貸切ツアー「日本最長路線バス 八木新宮線と奈良交通営業所撮影会の旅」の模様をご紹介します。
日本最長路線バスの旅の様子を、この記事を通じて少しでも味わっていただけると幸いです。
先述の通り、奈良交通「八木新宮線」は、奈良県橿原市と和歌山県新宮市を結ぶ一般路線バス。
距離・停留所数・所要時間いずれの項目で日本一を誇ります。
奈良と新宮を結ぶ路線バスの歴史は古く、その歴史は1963年に運行を開始した奈良大仏前~新宮駅線まで遡ります。
運行開始当初は、新宮行きは「はやたま」、奈良行きは「やまとじ」という愛称が付けられており、1979年8月の時刻表を調べてみると、奈良から新宮への直通便は3往復あり、うち2往復は奈良大仏前発着便を奈良交通が担当、残りの1往復は橋本駅発着便で熊野交通が担当していました。
その後、奈良県側に起終点を大和八木駅に変更し、現在に至ります。
一時期、川上村(杉の湯)経由の路線もありましたが、現在、大和八木~新宮直通便は1日3往復体制となっています。
「八木新宮線」は、一般路線バスではありますが、系統区分上は「特急」となっています。
何故に「特急」なのか・・・。
それは、大久保口~十津川温泉間において、一部の停留所を通過するからであります。
かつては一部の停留所を通過する特急運転を全線で行っていましたが、2002年10月1日改正で「特急」区間が五條バスセンター~新宮駅間に縮小。
その後も更に縮小され、現在は大久保口~十津川温泉間で数ヶ所のバス停を通過するのみとなっています。
但し、請川~新宮駅間では、並行する熊野交通の一般路線よりも停車するバス停がかなり少ないことから、実質的には「特急」運行状態になっています。
因みに、以前は「特急」と「各停」(全停留所停車)の間の種別として「急行」が設定されていた時代もあったそうです。
2021年4月1日のダイヤ改正で、平日ダイヤの新宮駅発2便目と3便目に限り、西吉野農業高校への乗り入れが実施しています。
これに伴い、運行距離が約1km、停留所数が1つ、所要時間が17分増えました。
その車両とは・・・こちら。
日野ブルーリボンⅡツーステップトップドア仕様(QDG-KV234L3)です。
普段は、近鉄吉野線大和上市駅と大台ケ原を結ぶ季節特急バスや、「八木新宮線」の臨時便・予備車として使用される車両で、人によっては「こちらの車両の方が郊外長距離バスの雰囲気が味わえる」と、知る人ぞ知る的な車両でもあります。
今回は、こちらの車両を貸し切りって、大和八木駅〜新宮駅間を往復します。
車内は、ハイバックシートが配置された郊外路線仕様。
リクライニングはしませんが、長時間乗車にも配慮したシートになっています。
奈良県橿原市と和歌山県新宮市を結ぶ
奈良交通「八木新宮線」
運行距離約168km、停留所数168、所要時間6時間55分は、現在運行されている高速道路を走らない一般路線バスとしては、距離・停留所数・所要時間の全てで日本一となります。(記載の運行距離、停留所数、所要時間は、平日ダイヤの新宮駅発2便目及び3便目のものです。)
奈良交通「八木新宮線」については、以前に大和八木駅から本宮大社前まで乗車した時の模様を、乗車記という形でご紹介しました。
バスファンのみならず乗りものファンにも有名な路線バス「八木新宮線」ですが、実は2021(令和3)年4月10日と4月17日に、(株)日本旅行大阪法人営業統括部の主催で、「八木新宮線」往復の旅と奈良交通営業所撮影会が一緒に楽しめる全貸切ツアー
「日本最長路線バス 八木新宮線と奈良交通営業所撮影会の旅」
が催行されました。
普段使用されない予備車両がツアーで使用されること、「八木新宮線」を往復で完走すること、奈良交通の営業所(2箇所)を見学できるということで、すぐに申し込む予定でしたが、ツアー販売開始日の2021年3月10日に即完売。
ダメ元でキャンセル待ちを狙っていたところ、偶然にも1席空きが出たということで、速攻で申し込みを行い、4月10日のツアーに参加して来ました。
そこで、今回と次回の2階に分けて、「八木新宮線」全貸切ツアー「日本最長路線バス 八木新宮線と奈良交通営業所撮影会の旅」の模様をご紹介します。
日本最長路線バスの旅の様子を、この記事を通じて少しでも味わっていただけると幸いです。
目次
日本最長路線バス「八木新宮線」とは?
日本最長路線バス「八木新宮線」について、改めておさらいしておきましょう。先述の通り、奈良交通「八木新宮線」は、奈良県橿原市と和歌山県新宮市を結ぶ一般路線バス。
距離・停留所数・所要時間いずれの項目で日本一を誇ります。
奈良と新宮を結ぶ路線バスの歴史は古く、その歴史は1963年に運行を開始した奈良大仏前~新宮駅線まで遡ります。
運行開始当初は、新宮行きは「はやたま」、奈良行きは「やまとじ」という愛称が付けられており、1979年8月の時刻表を調べてみると、奈良から新宮への直通便は3往復あり、うち2往復は奈良大仏前発着便を奈良交通が担当、残りの1往復は橋本駅発着便で熊野交通が担当していました。
その後、奈良県側に起終点を大和八木駅に変更し、現在に至ります。
一時期、川上村(杉の湯)経由の路線もありましたが、現在、大和八木~新宮直通便は1日3往復体制となっています。
「八木新宮線」は、一般路線バスではありますが、系統区分上は「特急」となっています。
何故に「特急」なのか・・・。
それは、大久保口~十津川温泉間において、一部の停留所を通過するからであります。
かつては一部の停留所を通過する特急運転を全線で行っていましたが、2002年10月1日改正で「特急」区間が五條バスセンター~新宮駅間に縮小。
その後も更に縮小され、現在は大久保口~十津川温泉間で数ヶ所のバス停を通過するのみとなっています。
但し、請川~新宮駅間では、並行する熊野交通の一般路線よりも停車するバス停がかなり少ないことから、実質的には「特急」運行状態になっています。
因みに、以前は「特急」と「各停」(全停留所停車)の間の種別として「急行」が設定されていた時代もあったそうです。
2021年4月1日のダイヤ改正で、平日ダイヤの新宮駅発2便目と3便目に限り、西吉野農業高校への乗り入れが実施しています。
これに伴い、運行距離が約1km、停留所数が1つ、所要時間が17分増えました。
今回のツアーで使用された車両について
通常、「八木新宮線」では写真のノンステップバス(日野ブルーリボンまたはいすゞエルガ)が運用に充てられますが、今回のツアーでは、普段運用に就かない車両が充てられました。その車両とは・・・こちら。
日野ブルーリボンⅡツーステップトップドア仕様(QDG-KV234L3)です。
普段は、近鉄吉野線大和上市駅と大台ケ原を結ぶ季節特急バスや、「八木新宮線」の臨時便・予備車として使用される車両で、人によっては「こちらの車両の方が郊外長距離バスの雰囲気が味わえる」と、知る人ぞ知る的な車両でもあります。
今回は、こちらの車両を貸し切りって、大和八木駅〜新宮駅間を往復します。
車内は、ハイバックシートが配置された郊外路線仕様。
リクライニングはしませんが、長時間乗車にも配慮したシートになっています。