伊予鉄バス「八幡浜・三崎特急線」（松山～八幡浜・三崎）で活躍する元高速車5251号車

2019年4月27日一般路線バス

写真は、伊予鉄新カラーを纏った伊予鉄バスの5251号車（日野セレガHD　PKG-RU1ESAA）です。
一見、高速バスの車両の様に見えるのですが・・・実はこの車両、松山と八幡浜・三崎港口の間を結ぶ特急バス「松山～八幡浜・三崎特急線」の専用車として活躍しているのです。

1. 元々は松山と関西・四国島内間を結ぶ高速車だった？
2. 山々を眺めながらの約2時間のバスの旅

元々は松山と関西・四国島内間を結ぶ高速車だった？

この車両がデビューしたのは2009（平成21）年。
松山～神戸・京都間の関西方面昼行路線や松山～高松・高知・徳島間の四国島内路線用として活躍していました。

で、この5251号車、どこかで見覚えのある車両だなぁ・・・と思いきや、実は2012（平成24）年1月に松山～神戸線「ハーバーライナー」で乗車していました。

乗車記もブログにアップしています。

夜行バス・高速バス・鉄道乗車記サイト「ひろしプロジェクトWEB」

伊予鉄道「ハーバーライナー」神戸松山線乗車記

https://hiroshi-project.jp/2012/09/iyotetsu-kobe-impression.html

いつもこのブログをご覧頂きましてありがとうございます。今回ご紹介する乗車記は、伊予鉄道の神戸～松山間高速バス「ハーバーライナー」神戸～松山線です。この路線、運行ダイヤや車両設備の面でとかく色々といわれている路線ですが、私自身この路線には未だかつて乗ったことが無く、巷で話題となっていることが果たして本当なのかどうかを含め、丁度いい機会ですしこの際確認してみようと思い、この路線に乗車してみました。夜行車並みリクライニング角度を誇る4列シートを搭載乗車したのは2012年1月。実はこの路線、意外と使い勝手...

実は先日、とある取材で八幡浜へ行くことになり、伊予鉄松山市駅にて松山から八幡浜までの移動手段を考えていたところ、偶然にもお色直しした5251号車が表れまして、「それならば、このバスで八幡浜まで移動しよう！」と相成ったわけであります。

山々を眺めながらの約2時間のバスの旅

「特急　松山～八幡浜・三崎線」の始発は、伊予鉄松山市駅の4番のりば。
JR松山駅には立ち寄りませんので、注意が必要です。

バスが入線すると、地元客らしき方々がバスに集まり、次々と乗車していきます。

同じのりばから発車する宇和島自動車「松山～宇和島・城辺線」でも見られる光景と同じですね（笑）。

車内は、4列シート40人乗りの昼行高速仕様。（写真はイメージです。）

フットレストもそのままの状態で残されているなど、高速路線時代の面影を色濃く残しています。
高速路線時代と変わっている点は、トイレが閉鎖されていることと、前方のLED表示の代わりにOBCビジョン（LCD運賃表示器）が搭載されたこと位でしょうか。
それにしても、導入年から10年も経過していない高速車両を、特急便とはいえ一般路線へ転用するあたり、いかにも伊予鉄らしいなぁと思うのは私だけでしょうか。

バスは、松山市駅を発車後、国道56号を伊予市、内子方面へとひた走ります。
松山市、伊予市を離れると、次第に四国らしい景色が。

所々急なヘアピンカーブを通過するなど、一部高速道路を経由する宇和島自動車「松山～宇和島・城辺線」とは違った面白さが味わえる路線です。

内子、大洲を過ぎ、松山から2時間弱でバスは八幡浜駅前の伊予鉄南予バス本社営業所に到着。

この路線、実は伊予鉄南予バスの管理委託路線となっており、乗務員もこちらで交代します。
終点の三崎港口まで乗務を担当する乗務員への引継ぎを行い、バスは三崎港口へ向けて発車していきました。
本当は終点の三崎港口まで乗車したかったのですが、このあとの取材も控えていたことから、今回は断念。
またの機会としますか・・・。

最後に、「松山～八幡浜・三崎特急線」の車両運用ついて。
かつては元貸切車のスーパーハイデッカーや「オレンジライナーえひめ」（松山～大阪梅田）で活躍していた3列シート車も投入されていたこの路線ですが、現在は、今回紹介した元高速車の5251号車と、フロントに自転車搭載用ラックを備えた「サイクルバス」（日野メルファ9　BDG-RR7JJBA）の計2台で回しているようです。
車両点検などで使用車両が変更になることもありますが、原則として1台のバスで1日1.5往復しますので、運用ローテーションはある程度読めるかもしれませんね。（くれぐれもバス会社へのお問い合わせが絶対になさらぬ様願います。）

次回は是非とも松山～三崎港口間全線乗り通しをしてみたいですね。

【乗車データ】　