JRバス東北「百万石ドリーム政宗2号」 金沢→仙台 簡単な乗車記
途中休憩は2回 寝ている間に「杜の都」仙台へ・・・
22時45分 金沢駅東口(兼六園口)発車 (5分遅れ)
22時45分、乗車改札に時間を要したのか、バスは定刻5分遅れで金沢駅東口(兼六園口)を後にします。
発車後、乗務員からマイクを通じて自己紹介と各種案内が行われ、続いて自動放送による案内が行われます。
先述の通り、この路線は中間地点で交代する乗り継ぎワンマン運行。
途中の黒埼パーキングエリア(新潟市)までは西日本JRバスの乗務員が、黒埼パーキングエリア先はJRバス東北の乗務員がハンドルを握ります。
(新潟県内にJRバスの拠点は無かったと記憶しているのですが、どこかに乗務員宿泊用でもあるのでしょうか・・・。気になるところですね。)
金沢東インターより北陸自動車道に入ったバスは、富山西インターでいったん流出し、富山市内へ。
23時40分過ぎに富山駅前1番のりばに到着し、最後の乗車扱いを行います。
金沢駅東口から乗車した私を含む6名と、富山駅前から乗車した4名の予約済み乗客が揃い、バスは23時53分に富山駅前を発車。
再度、乗務員からマイクを通じて自己紹介と各種案内が行われ、続いて自動放送による案内が行われます。
00時03分、車内は消灯。
まもなくして、バスは富山インターから北陸自動車道に入り、深夜の高速道路をひた走ります。
00時28分〜00時45分 有磯海サービスエリアにて開放休憩
途中の開放休憩は2回設定されています。
1回目の休憩場所は、富山県滑川市にある北陸自動車道有磯海(ありそうみ)サービスエリア。
こちらでは、00時45分までの17分間停車しました。
有磯海サービスエリアは、北陸自動車道の中では比較的中規模のサービスエリアですが、トイレや自販機はもちろんのこと、売店、軽食コーナーも完備しており、休憩時間中に買い物やちょっとした軽食を楽しむことも出来ます。
バスも、しばしのひと休み。
深夜運行に備えます。
有磯海サービスエリアを発車したバスは、北陸自動車道を北上。
新潟市の黒埼パーキングエリアにて、西日本JRバスの乗務員からJRバス東北の乗務員に交代した後、数回の停車を挟みながら、磐越自動車道、東北自動車道を「杜の都」仙台へ向けて走行します。
有磯海サービスエリアを発車後、就寝の準備を済ませ、シートを倒して就寝へ。
翌朝、バスが福島西インターを通過する頃まで、目を覚ますことはありませんでした。
06時55分〜07時15分 菅生パーキングエリア
2回目の休憩場所は、宮城県柴田郡村田町にある菅生(すごう)パーキングエリア。
少し走れば仙台南インターという、仙台市内に比較的近いパーキングエリアとしても知られています。
てっきり、もう少し南側の国見サービスエリアにて休憩すると思っていただけに、菅生パーキングエリアでの開放休憩は意外に感じました。
こちらでは、07時15分までの20分間停車。
半数の乗客がバスを降りて、トイレや洗顔、買い物などを済ませていました。
出入口付近には、発車時刻が掲示されています。
外へ出る前に、必ず確認しておきたいですね。
バスも、ラストスパートに向けてひと休みです。
07時40分 仙台駅東口到着
菅生パーキングエリアを発車したバスは、10分程で仙台宮城インターを流出。
市街地に繋がる仙台西道路を走行し、定刻よりも15分早い07時40分に、バスは終点の仙台駅東口に到着しました。
乗客を降ろし、忘れ物点検を済ませたバスは、降車場を発車。
回送されていくバスを見届けながら、私は帰路へ向かうのでありました。
頼もしく映った「百万石ドリーム政宗号」の姿 事業者にとってうまみのある路線?
以上、JRバス東北「百万石ドリーム政宗号」の乗車の模様をお届けしました。この路線の利用は今回が初めてでしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で既存の並行路線が運休している中、乗客が少ないとはいえ、北陸と東北を直接結ぶ直行交通機関としてほぼ休み無く活躍している姿は、とても頼もしく映りました。
少なくとも、所用などで北陸と東北を行き来している方にとって、この路線の存在はありがたいと思うのではないでしょうか。
そして、もうひとつ感じたのは、所要時間といい運賃といい、事業者にとってうまみのある路線ではないかということです。
時刻表を見てみると、22時台〜23時台に出発して6時台〜7時台に到着するという、短過ぎず長過ぎない、夜行バスにとって最適な運行時間帯であることが分かります。
運賃も、夜行バスにしてはさほど安くありませんが(とはいっても最高で片道約1万円)、それでも新幹線乗り継ぎ(片道2万円以上)と比較すると半額以下で済みますので、他交通機関と比較すると競争力は十分にあるといえましょう。
加えて、JRバスの広域ネットワークを活用しての乗り継ぎワンマン運行で、運行コストも下げられ、その分を車両などの投資に回すことも出来る・・・となると、これは事業者にとってうまみのある(夜行)路線ではないでしょうか。
もっとも、この様な路線開設が出来るのも、JRバスならではといえます。
営業エリアが限定された既存事業者では、出来ないこともないとはいえ、かなり難しいのではないでしょうか。
色々と書きましたが、地方〜地方間夜行バスの現状及び成功例のひとつを見られたという点で、乗車出来て良かったです。
利便性が良い路線ですので、もし北陸〜東北間を乗り換え無しで移動されたいという方は、是非この路線を選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。
【乗車データ】
- 乗車日:2021/04/24
- 乗車区間:
金沢駅東口(兼六園口)→仙台駅東口 - 運行会社:JRバス東北
- 車両:日野/セレガHD(2TG-RU1ASDA)
- 年式:2018年式
- 所属:仙台支店
- 社番:H677-18408
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